ちょっと皆様に投げかけてみたいのですが、もし私がお話会をするとしたら
こんなテーマでこんなこと喋って欲しい!
みたいなのってありますか?あったら是非お知らせくださいね。
さて。
子ども時代、若年期にあまりにも子供にふさわしくない星が出ている人というのは、やっぱりそこに何か意味があるかなと思う。
たとえば天堂星。
これは老人の星なので人生をずっと60歳を超えて生きて来て、酸いも甘いも噛み分けてきた後に一線から退いて、何があってもある程度達観した視点から全体を冷静に把握するといった性質の星。
Portrait of Leo Tolstoy, 1887 by Ilya Repin
たとえば天禄星。
ある程度の経験を経て過去を生かし今後を見据え、極めて現実的に着実に人生を築き上げ、気力体力ともに人生で最も興隆な時期の星。
Portrait of Anton Chehov by Osip Braz (1873-1936)
子供らしくのほほんと天真爛漫に、難しいことはあまり考えず楽しければいいや~♪という子供時代とは随分カラーが異なりますよね。
それはつまりその時期に、子供であるにもかかわらずまるで成熟した大人のように達観した視点を持たなければいけない役割があるのかも知れない。成人した大人のように現実的に歩を進め、しっかりした存在として周りを支えていかなければならないのかも知れない。
その時期にその星があるということは、やはり必ずそこに意味がある。
これは若年期だけではなく初旬にも言えること。
それでも天堂星や天禄星あたりであればまだ
しっかりしてなくちゃいけないのね
くらいだが、天将星が出たらどうだろうか。
天将星というのは十二大従星の中で最もエネルギー値が大きい星であるのは皆さまお馴染みの通り。
ただ12ある星で便宜上エネルギー値は1から12に振り分けられているけれど、天将星の12というのは天禄星の11から1段階段を上がったというレベルではなく、極端に強い。どこまでもエネルギーが湧き続ける星なのでイメージとしては
天禄星=11 に対し、天将星 ≒ 無限 という感じなのです。
天将星のイメージ、王様やナポレオンではベタ過ぎるのでチンギス・ハンにしてみた。
これが若年期、子供時代に出るということは現実とは大きな矛盾になりますよね。
でもそこに出ている。ということは子供という小さく立場も弱い存在でありながら、何らかの理由でその無限に湧き出て来るエネルギーが必要になるような環境に置かれているということ。それを使わなければいけない役割を生まれてすぐに与えられているということ。
もちろんそれが分かりやすく
芸能や芸術、スポーツなどの世界で子役スターとして人生初っ端から社会で活躍してます
みたいな使われ方であれば素晴らしいと思う(滅茶苦茶大変ではあるでしょうけれど)。
でも人はとかく外側の目に見える現象や世界ばかりを追いがちだけれど、人生というのは表舞台だけで出来ているわけではない。もしその天将星の使い道が家庭や家系という閉鎖空間であったならば。
つまり無限に湧いてくる星でも持っていなければその時期を通過することすら難しいような環境に産み落とされたということも十分考えられるのです。
むしろそんなとんでもなく大きなエネルギーを持つ星が、そんな矛盾した場所に意味もなく出てくるはずがない。
これはしかし人生を三分割した時に真ん中に出てくる壮年期、その後の晩年期でも同じ。
たとえば最近記事にしたこの方も
若年期天将星、壮年期天禄星、そして初旬も天将星。
天将星はたとえ社会に出て成人として(親の許可などなくとも)何でもできる時期=壮年期にあっても、そのエネルギーを本当の意味で燃焼させるのは難しい。とても難しい。大きすぎてなかなか使い切れない。そしてそのエネルギーは余るととても厄介なのです。
十二大従星はどの星も、それが出てくる場所において意味がある。その時期にその星が出てくるということは、それを使って成し遂げるべき or 成し遂げたい何かがあるはず。
ただ若年期はもちろんのこと、壮年期でも晩年期でも天将星が出ているということはその極端なエネルギーの大きさを鑑みてもその意味合いは大きいなとよく思うのです。
これは往年の大女優(らしい、知らんけど)グレタ・ガルボさん。
彼女は
庚乙乙
申酉巳
という干合後虚気の状態で金性一気格というとても片寄った命式で、尚且つ若い時期から
天貴 → 天将 → 天禄、初旬は天堂星
という最身強さん。
でも何故か37歳以降の大運が三合会局になる時期からピタッと女優をやめて、ずっと静かに家にいたらしい。
投資で財産はかなり増やせたらしいけれど、仕事をせず投資活動だけ・・・?それは大変苦しいのでは?
と思っていたらやはり晩年には精神は不安定で、一説には双極性障害を患っていた可能性もあるとか。主星が石門で調舒星がないのにいつも一人で居たがったとか、結構な陰転の気配を感じる逸話もちらほらあったりして。
この方は一生独身で子供もいなかったので有り余るエネルギーの影響が自分に出ただけで済んだ。けれども家族がいたりするとその影響が身近な人に及んだりする、それくらい大きすぎるある意味厄介なエネルギー、それが天将星。
天将星というのは
わーい、帝旺の星だぁカッコいい~♪これがあるなんてラッキー!
みたいな軽く受け止められる星じゃないのですよね。
何だかそんなことを最近よく思うのでした。
本日もお読みいただきありがとうございました。
子供時代に子供らしくいられる人は幸い哉。
First Steps (after Millet), 1890 by ゴッホ
コメント
壮年期「天将星」
算命学を学び始めて、この厄介な星にため息と涙が出る日々です。
しかし大人であれば無限にエネルギーがあるということは、その使い道も自分で開拓できる、そのためのエネルギーもあるということなのでやはり天将星は壮年期にあるのが一番ですよ。
エネルギー消費し切れてないなと思えば、それを使う方向に自分が舵を切ればいいだけなのでね。大いにご自身の人生に生かして楽しんで下さいね。