昨日もマイスキー氏のバッハ6番貼ってたやん?
と言われそうですが、こちらは同じ演奏でも場所が違います。
で、これ聴いて頂けると一目瞭然(一耳瞭然?)なのですが
東京文化会館小ホールより遥かに音が良い。音の伸びも艶も品格も全く違います。そしてチェロという楽器の素晴らしさよ!
今年4月にまさにその東京文化会館小ホールでJan Lisiecki/ヤン・リシエツキ氏を聴いた時に感じたことを
昨日貼ったマイスキー氏の動画を見て思い出しました。あのホールで第1音目から思い出したのは、音大時代の練習室。練習室って防音が施されているので音を出しても音が鈍く籠るというか、ぼわんと吸い込まれていくような感じなのです。そしてあそこのホールって音がものすごくぶわぶわと鈍くなって通らない。ただ当日は雨だったので、何となくぼんやりと
雨だから音が籠ってるのかな?それとも楽器のせい?
なんて思っていたのでした。
でも違うわ、昨日の記事に貼った動画見ても全く同じ印象を受ける。音がクリアに通る感じがしない。音の良さが引き出されるホールじゃないな。
そうそう、それはともかく。
その4月に聴いたのと全く同じプログラムのヤン・リシエツキ氏のコンサートを昨日、ケルンで聴いて来ました。
全曲ショパンのピアノソロのプログラムです。
で、良かったかどうかと言いますと・・・
この間のドルトムントでの演奏が抜群だったのですっごい期待して参りまして
やはり4月に聴いた時より音は遥かに良かった。本人もまあまあ気持ちが入っているようでした。
けれども4月の東京でも思ったこと。
速い曲があまりにも速すぎる。
私は彼の、速い曲でも一つ一つの音をよく聞いて、丁寧に情感を込めて演奏するあの空気がとてもとても好きなのですが、速い曲がまるで
早口言葉~!息継ぎなしでどれだけ速く行けるか記録に挑戦~!!
的な演奏になってしまっていて、あれは何故なんだろう??とずっと考えていました。勿体ないんだよ、もったいない。もっとゆったり大きく次元を超えて空間を揺さぶることができる人なのに。
私が初めてこの方の演奏を聴いた2020年初頭とは
明らかに違う演奏。私が持っている彼のアルバムとも違う演奏。私は前の方が好きなんだ。
でも演奏というのは年を重ねるごとにどんどん変わって行くものなので、今後も楽しみに拝聴して行きたいものです。
ところで昨日はコンサートの後にサイン会があったのですが、もんのっすごーい長蛇の列!!
あれだけのプログラムを命削りながら全力出し切って演奏し終わった後、これだけの人数分サインして一人一人と写真撮るの?何時間かかりますの?そして一体どんな体力???と気が遠くなりましたよ。
私は電車の時間もあったのでチラッと写真を遠くから撮っただけです。
それにしてもこのチャーミングさよ。そりゃ絶大な人気にもなりますわ。
そしてこの方も!Mischa Maisky氏と同じように天南星も天恍星も持ってる人なのよね。ついでに天将星もとくればこの華とオーラも当然でしょう。ウラヤマシスウラヤマシス・・・
私はやっぱりこういう空間と世界が堪らなく好きです。大好き。この整然と隅々まで最高に美しく設(しつら)えられた場と、時代を超えて人々に連綿と受け継がれ愛され続けて来た、歴史と格式のある音楽という文化の最高レベルを、皆さんある程度ちゃんとした身なりで集い、きっちりマナーを守って全員で楽しむ。こういう空間と時間が本当に好きなのです。
クラシック音楽を嗜むということが私の『生きる』をどれだけ助け、豊かにしてくれていることか。
昨日書いたのもそういうこと。
小さい頃なんて『クラシック音楽が好き』なんて誰にも理解されません。そういうオホホな土地柄でもなく、学校で『クラシック音楽が好き』なんて人権ないわけですよ(笑)。皆テレビのお笑い番組で盛り上がってるんだもの。それに母が私を習い事の教室に連れて行って勝手にスタートさせたにもかかわらず、突然何の理由もなく
そんな無駄なことやめてしまいなさい
の猛烈延々爆撃スタート。
それを何が何でもと根性で齧り付いてでもやめなくて本当に良かったと、日々しみじみ思うのです。
音楽がなかったらとっくに死んでたよ、私なんて。それくらい価値のあるもの。
そして自分に本当に価値あるものなんて自分にしか分からないんだ。
だからどうでもいい人たちの放言や周りの空気に譲歩して簡単に手から滑り落ちさせるようなことのないよう、大切なものはしっかり握りしめて。
それが命を繋ぐから。
それがあなたの人生を豊かにするから。
本日もお読みいただきありがとうございました。
#tonight, recital at @koelnmusik #Cologne #Germany 🇩🇪 pic.twitter.com/Ry9ZwAies7
— Jan Lisiecki (@janlisiecki) June 18, 2023
コメント
お久しぶりです。
算命学に興味を持って佳代さんのブログに辿り着き約1年。今まで何度もブログを繰り返し網羅したり鑑定を依頼したりした熱心な佳代さんファンです!
佳代さんを通してクラシック音楽に以前より興味を持つようにもなりました。
それで色々聴くようになり(今回の音楽家ではない方の名前を出して恐縮ですが)
吉村妃鞠さんという、
8歳にして各種国際コンクールで1位をたくさん取り、
有名校に歴代最年少(?)留学した日本人の女の子のことを知りました。
ヨーロッパの音楽に詳しい佳代さんも、この天才といわれる女の子についてご存知でしょうか?
生年月日を公開しているようなら算命学に絡めてブログに取り上げてみて欲しいとリクエストしたかったのですが、
公開はしていないようなので、リクエストではなくご存知でなければ佳代さんもぜひ聴いてみてください!
と、伝えたくてコメントしました。
私は佳代さんに影響を受けてモノの捉え方が進化し、
クラシックにも絵画にも興味を持つようになり日干丁の本能が充実するようになりました。
私には蔵干ほじくり返しても調舒星がないので、
芸術を見る目を培えるかとか、
あと自身に芸術的な小説(エンタメではない正統派の文学の小説)をつくれるかとか
やってみたいのに不安に感じるときがあります。
だからこれからも、芸術の才能と輝きがある佳代さんがブログで触れる『本物』を聴いたり観たりすることで、
調舒星がない自分の芸術のモノサシを磨き鍛えようと思います。
これからもよろしくお願いします。
こんにちは。
以前鑑定を受けて下さったのですね。
そのバイオリニストさんは存じ上げませんでした。また今度チャンスがあれば聴いてみようかな。
Kさんは調舒星がないと仰っていますが、日干丁ということはもうズバリ本質が調舒みたいな感じでシンクロしますよ。
なので感性がとても高いはずです。是非小説でも何でも気になった表現活動をスタートしてみて下さいね。
成功云々はどうでも良くて、楽しいのが一番です!