めちゃくちゃ楽しみにしている神の演奏会
本日になって主催元からメールが来まして
めちゃくちゃ焦った!
コンサートが中止になったのかと思いましてね。ヒィ~・・
大丈夫でした、明日のプログラム(演奏曲目)が決まりましたよ♪というお知らせでした。よかった。
というのもロシアの侵略戦争のせいで、ここドイツでは何だか嫌な雰囲気が広まっておりましてね。
ドイツ連邦政府の人権委員会は、ドイツでのロシア文化ボイコットに警告を発している。ドストエフスキーやトルストイなどのロシア文学を本屋の本棚から一掃してしまおうという動きには、強く批判の色を示している。
実は今ドイツ、ロシアだけでなくウクライナともあまり友好的でない感じになっていまして。政治舞台の話ですけれどね。
ざっくりまとめると
- ウクライナは大型兵器をドイツに提供して欲しい
- ドイツはそれを断り続けている
- ウクライナ、キレる
ドイツにしてみれば『 もう二度と戦争はしない!』キャンペーンを戦後ほぼ毎日のようにテレビでも雑誌でもラジオでもやってる。なのでこの戦争が始まった時 ウクライナに協力を呼びかけられてもヘルメットを5000個しか送らなかったのは記憶に新しいところ。武器を送れば間接的に戦争に参加することになるじゃないか!というわけです。日本がウクライナに防弾チョッキを送るか否かで揉めたあれと似た感じです。
でもドイツだって仲間であるウクライナを助けたい。なので金銭援助やウクライナからの避難民受け入れはもの凄く積極的にやっている。これからもしますよ!と。
しかし!
ウクライナにしてみれば
今まさに爆撃され、インフラは壊され、既に多くが亡くなり、多くがロシアに強制移送され、未だ大勢の市民が包囲され助けに行くことも出来ず血の海で飢え死にするかも知れない時に悠長に送金!?いや、確かに有り難いですけどね!それホントにウクライナのこと考えてくれてんの?
ていうか我々ウクライナ人は全EUのために生活を破壊されても血を流しながら命懸けで戦ってんのよ?ウクライナが食い止められなかった場合、ロシアがこの国だけで満足してこの戦争やめると本気で思ってんの?100%間違いなく戦禍は隣国に広がって取り返しがつかなくなっていく。だからこそこちらはそちらの分まで頑張って闘うから、代わりに大型兵器をくれ、大型の即戦力ある兵器を(ミサイルや戦車など)!って言うてんの。何も間違ったこと言ってないでしょ?
もう一つウクライナがものすごく怒ってるのがこれ。
これは在ベルリン・ウクライナ大使のアカウントですが、ここにあるようにドイツはロシアのガス・オイル依存から抜けられない。周りの国々が経済制裁としてロシアからのエネルギー輸入を一部もしくは全部ストップすることを決断して行く中、ドイツはロシアから過去最高額のオイルとガスを輸入しているわけです。
ウクライナにしてみれば、いくらドイツがウクライナに経済援助してくれても、ロシアはそのオイル(ガス)マネーでガンガン兵器を買い戦闘準備を整え、自分たちのところに進出してくる。つまりドイツは何だかんだ言いながらもロシア側を経済支援してるやないか、そのお金のせいでウクライナ人がまた命を落とすことになるんやぞ、というわけです。
更に、戦争が始まるまでのロシア・ドイツ間の政治的な繋がり。
ロシアの危険さは重々分かっていたはずなのに、そしてウクライナはドイツにも何度も警告していたのにそれを無視して歴代の大物ドイツ人政治家はプーチン政権と深い仲をキープし続けて来た。この戦争はそういうドイツ政治の愚行も原因の一つなんやぞ?オマイらのせいでもあるんやぞ、そこ分かっとるんか?誰のせいでうちんとこがこんななったと思てんねん!?というのもウクライナの怒りのポイント。
だからこそその渦中にいたシュタインマイヤー大統領はキーウ行きをゼレンスキ―大統領に断られたのです。
この在ベルリン・ウクライナ大使はもう毎日のようにツイッターでキレ散らかしています。
キレるだけだったのが最近では結構な攻撃とか侮辱に変わって来て、読んでいる私は『 二国間の大使の役割とは・・?』などと思ったり(でも今までのもっと細かい流れを見ている私は、そのキレる感情はとてもとてもよく分かるのです)。
そして最近ではゼレンスキ―大統領も、ドイツに対する不信感や嫌悪を隠さなくなってきています。
その中でベルリンに最近援助要請に来たキーウ市長のクリチコ氏だけは
今ここで感情的になってウクライナとドイツの繋がりを断ち切ってはダメだ、絶対にダメだ。我々は今までドイツがしてくれたことに多大に感謝しているし、これからも二国間の友情を信じ大切にしていきたい。しかしできれば大型兵器を援助して欲しい、国民を守るために今すぐ我々にはどーーーーーーしても必要だからだ。
みたいにかなり抑えて主張しています。
コンサートの話からエライ飛びましたね。
そんな中、Zマークの御旗を掲げたロシア系の人たちが大勢集まってクレムリン支持デモをしたり
ロシアへの経済制裁はロシアよりも自国ドイツへの経済制裁になるからダメだ!の議論が紛糾したり
(実際生産ラインがほぼストップするという話も)
大型兵器を送れ!いや送ったらそれこそ参戦の意思表示と取られてロシアは核兵器を直接こちらに使って来るぞ!の議論も紛糾したり(私はこれが一番気になる)
なんか今ドイツはギリギリのところにいるなあ、という感じなのです。ホントぎりぎり過ぎて、一寸先は闇を地で行っています。
なので上のコンサートのお知らせメールも『 いよいよこのロシア人ピアニストのコンサートも中止の流れになったか・・』と焦ったのですよね。
平和な中で算命学のことだけ考えて生きて行きたいものですね。あと音楽と。美術と。平和って尊い。
よく分からない場所でお茶を勧められても・・・
うっかり飲んじゃダメですよ!
ちゃんと丁寧にお断りしましょう。これが正しい断り方(笑
本日もお読みいただきありがとうございました。
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