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恵まれてるの?そうでないの?の判断は主観的になりがちなので

 

この間行ったシャガール展。

絵画の説明が、携帯でQRコードを読んでそれを聞くというスタイルでした。これありがたいよねー!

 

 

なんか旧式の電話の子機のようなものを有料で借りて案内を聞くというのが昔あって、美術館によっては今もそのままのスタイルなところがありますが、自分の携帯で簡単にアクセス&操作できる方が絶対に良い。どこもこれ方式にすればいいのになあ。

 


 

 

さて。

算命学ではよく

若年期、実家での生活はどうでしたか?

標準スタイルからかけ離れた変わった形でしたか?

有形物質面で苦労しましたか?

無形の精神面で満たされない辛い時期を送りましたか?

みたいなことを質問します。そういった状況がその後の人生に大きく影響を及ぼすからです。

 

でもそれってすっごく抽象的な質問ですよね。だって回答者によって同じ環境でも

うん、普通だったけど? OR そういえばめっちゃ変わってたわ とか

貧乏で大変だった~!OR まあ一応食べるものあったし屋根の下で暮らせたし、恵まれてたと思うよ とか

判断基準がどうしても主観に基づくからです。

 

大昔にも書いた記憶があります、例えばトランプさん。

彼は社会に出る時、親に1ミリオンドル≒1億円くらい(にしておこうか便宜上)を貰ってそこから事業を展開していきました。

彼の命式を見ると、彼は初代運です。

 

 

母親より父親からの影響を多大に受けているのは有名な話で、だから『完全に針が振り切れた100%初代運というわけでもない』人ですが、それでもやはり親の助けは得ない方がいい。

 

さあそこで

親から1億貰って社会人スタートするのは果たして“親の助けを得た”ことになるのか問題

が出てくるわけです。

 

 

平均的市民レベルであれば、しかも当時の物価を考えればどえらい助けも助けってことになりますよね。

でも事業で大きく成功して隆盛な家系であれば、1億のスタート資金援助は一般家庭にとっての “板チョコ1枚の金額” くらいかも知れません。つまりそんなもん援助のうちに入らないでしょ?と。

 

何故こんなことを書いているかというと、こんな記事を見つけたからです。

ドイツBertelsmann財団の調べによると、この国の16~30歳という若い世代の半分は強い孤独を感じていると。

 

 

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この記事に例として挙げられているレオン君も大学生活をとても楽しみにしていて、別に引きこもっていたわけではなく最初から歓迎会的なあらゆるイベントに参加はした。けれどもそこで知り合った人たちもキャンパスで会ってもまるで何事もなかったかのように会釈するだけ。そして現在はとんでもない孤独の沼に沈み切っていると。

まあね、あるよね、そういうこと。うん、あるある。

 

 

これを見て思い出したわけですよ。

 

たとえば故郷から大学進学で別の街に出てきて、一人暮らしをしながら学業に励む場合、最初は親兄弟友人などから離れ新しい世界に行くので寂しい。だからそれは精神的苦労をしたと考えられます。

 

とあるのです、算命学の書物に。

私は昔それを最初に読んだ時に正直仰天しましてね。

 

それ精神的苦労に入るん!?と。

 

苦労か?そんなのも「辛い」に換算するの??

いや、ちょっとまって!??

辛さで言えば、今日天気悪くて寒くていややな~と同じくらいのレベルちゃう?

 

頭の中大混乱。

 

上のレオン君のケースもまさにそれに当てはまりますよね。

けれども何100㎞も離れた下宿への引っ越しは親が車を出して手伝ってくれて、親が家賃を払ってくれている下宿先をしょぼい(というかもっとダイレクトに「クソみたいな」という表現)と言い、 “その家の壁を見つめ孤独に泣く” と書いてありまして。

 

 

いや、人の辛さは比較できるものでは全くなく、本人が辛いと思えばそれは辛い。絶対的に。

彼の辛さを否定する意図は全く持ってございません。

 

でもよ。

そんな協力的な親御さんがいて、下宿までさせてもらって、思うように友人ができず泣く。

 

私には分からないね・・・分からないのは世代が違うからというよりも、おそらく完全にぶっ壊れた機能不全家族出身なのか、普通の健全な家庭出身なのかの違いが大きい。おそらく実家でゴミ以下の扱いを受けて育ってきた搾取子さんたちは同じように仰天されるのではないかな。逆に考えると、彼はとてもとても愛情に恵まれて育ってきたからこそ、その孤独に耐えられなかったのか・・・。

 

いやいや

わたくしの方がつらかったザンス~!

と言いたいわけではありません。全然。

 

有形物質面で苦労しましたか?

無形の精神面で満たされない辛い時期を送りましたか?

 

の命式を読む上での判断基準は多分に主観的になりかねない。

こちらは「ああ、それくらいなら普通だね」と思っても、ご本人にとってはとんでもない一大事かもしれない。

その基準は金銭面であれ心理的・物理的幸不幸であれ、その家系のスタンダードで考えなくちゃいけないよね。絶対的数値で考えられないのだから。

 

それぞれの家系、家庭によって金銭面も、精神的ケアや愛情面も、物理的にどれくらい満たされているかも変わってくる。他と比べて「あなたは恵まれてるじゃないですかー」「大変ですねー」の判断ではなく、本人、その家族、その家系についてよく聞いた上で判断しなくちゃいけないよなと思ったのでした。

 

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本日もお読みいただきありがとうございました。

 

アダムとイブ、フランスの詩人ギヨーム・アポリネール(Guillaume Apollinaire)に捧ぐ 1913 by シャガール

これPCや携帯では小さくて分かりにくいかと思うのですが、現物は結構大きな絵で色がすっっっごく良かった!

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