皆さんこんにちは。すっかり春ですね。
日本もお花見ができるくらい桜が満開なようで、ネットで眺めて楽しんでいます。
今週から春休みが始まったので早起きや送り迎えが一旦停止でホッと一息。
さて、そういうわけでドイツも夏時間に切り替わりましたので
鑑定時間が10月30日まで、日本時間の17時スタートになります。
ご承知おきのほどよろしくお願いいたします。
私は自分の部屋に算命学の色々な図や表を貼りまくっていて、受験生の部屋のようになっているのですが
今日は十大主星が中殺された場合をもう一度勉強し直して
そこから 6種類の天中殺 × 生年中殺 or 生月中殺 をもう一度見直して
更にそのつながりで部屋に貼ってある異常干支の表をずーっと穴が開くほど見つめながら考えていました。
この異常干支たちは何故異常と言われるのか。
暗号異常干支は分かるのですよ。
暗号異常干支たちはそもそも結合するはずのない空間要素と時間要素が干合変化を起こすという異常事態を内包する
その縦の結合を伝って宇宙の気がこの世に漏れ込んでくるから異常性が出る。
( ってこれじゃ何のことかサッパリ分からないと思いますが
この辺天中殺、宿命中殺、異常干支、天剋地冲をまとめて全部説明できるのです。
が、それを纏めるまでもう少し理解を深めたいのでまだ書いていません。そのうち書くと思います。)
謎なのは通常異常干支だよ。
甲戌、乙亥はそれ自体が丸ごと天中殺みたいな天中殺干支とも言えるので、異常干支なのは分かる。
戊戌は縦横交わる中央の土性が強く、しかも因縁の溜まりやすい戌が地支で霊山を表すから?
でも戊辰は異常干支ではない。
同じ因縁の溜まりやすい戌がつく庚戌、壬戌も異常干支ではない。
庚子は水の上に岩が浮いているという自然界にあり得ない様子を表すから異常?
それと同じく辛亥は水に沈む宝石の原石・・・でも天恍星という現世星。
13の異常干支はそこから出て来る十二大従星が殆ど死後にもかかわらず
辛亥=天恍星
丁巳=天将星
の2つだけは生前の星。
でも丁巳は異常干支なのに、同じ火性で最身旺の丙午は異常干支ではない。
そもそも60ある干支の中からこれら13を『 異常ですね 』と選び出したのは誰なのだ?
そしてその根拠は?
異常干支に関しては情報がなさ過ぎて謎が多いのです。
以前国会図書館で原典算命学大系に頭を突っ込んで読み漁っていた時、それに飽き足らず
限度いっぱいまでコピーして帰って来たのですが、そのコピーを探しても異常干支の項目がない。
私のことだからこういう場合真っ先に異常干支について調べ、見つけたらそこをまずコピーしたはずなのです。
でもないってことは大系にも記述がなかったか、もしくは私が見落としたのか。
でも多分今手元にある専門書などで、算命学を隅から隅まで熟知して空で全部細かいところまで説明できるくらいにまでなれば
異常干支の意味も自然と分かるようになるだろうと思っています。
時間はかかる。
でもあまりに意外なところに、さらっといきなりすごいヒントが出て来るのが算命学。
そして突然あれとこれがパッとつながるのが算命学。
この調子で進んで行こうと思います。
Portrait of the Artist Ilya Repin, by Valentin Serov 私の大好きなロシアの画家、イリヤ・レーピンも丁巳の異常干支さん。
コメント
コメント失礼します。異常干支について深く考察されているご様子、とても興味深く拝見しました。結論から申しますと、「異常干支の研究には、現時点でこれ以上の掘り下げや体系化の余地はありません」。
まず大前提として、異常干支という概念自体は、故・高尾義政先生が独自に体系化されたものであり、四柱推命や古典的な中国命理学には元々存在しません。高尾先生ご自身はインタビューなどで「中国占星術をもとに私が作った」と明言されていますが、一方で霊能者としての顔も持っておられました。実際に高尾先生の霊視鑑定を受けた方の証言もあり、算命学の思想部門は先生ご自身の直観や思想観が色濃く反映された体系となっています。
異常干支について体系的に説明されているのは、高尾学館の算命学教科書7巻や『原典算命学大系』11巻(仕事運占技で暗合の話が少し出てきます)など、ごく限られた資料のみです。また、原典を紐解くと「またの機会に述べます」といった未完の記述も多く、そもそも算命学自体が“未完成”のまま残されているとも言えます。(高尾先生の存命中にアップデートが繰り返されています、朱学院さんで教えられている内容が初期の算命学です)
こうした背景を踏まえると、故人となった高尾先生ご不在の今、思想や直観が中核にある異常干支を、論理的・体系的にこれ以上研究・発展させていくことは事実上不可能です。
私自身は、鑑定の現場で算命学を用いる際、クライアントの“生き方”を提示するための一つの思想として活用しています。算命学全般について、いわゆる「当てモノ」として扱うことはありません。
そもそも算命学は、時柱を省略し、大まかな運気や流れを見るための体系ですので、個々の事象をピンポイントで「当てる」には向いていません。これが算命学の特徴であり、弱点とも言える部分です。一方で、四柱推命は、よりパーソナルで細やかな分析ができる体系として確立されています。
もちろん、ここで算命学と四柱推命の優劣や違いを論じたいわけではありません。ただ、もし命理学を研究したり、より実証的なアプローチを深めたいのであれば、古典的な体系が整っている四柱推命を選択されるのが現実的かと思います。
長文失礼いたしました。