皆さまおはようございます。
ドイツは再び部分的にロックダウンに入ることになりました。
それについての政府記者会見を昨晩、子供が寝静まった後殆ど全部見てみました。
メンバーは中央メルケル首相、向かって左がベルリン市長、右がバイエルン州知事なのですが
戦争が始まります
もしくは
(戦争で)降伏することに決まりました
の発表?!というくらいものすごい暗い雰囲気でした。
記者との質疑応答ではメルケル首相が答え辛い場面も見受けられ、普段そんなの見たことないので、ビックリしましたよ。
あんなの初めて。
特にベルリン市長は話が
今回の決定は私個人にとっても本当に苦しいものだった
からスタート。
以下記者会見で一部気になったところを抜粋。
ここのところずっと様々な分野の人たちと集中的に意見交換してきただけに、今回の措置がどれほどそれらの人たちにハードか分かる
けれども集中治療室占有率が9日で2倍になり、ベルリンでは既に少なく見積もっても3~4月と同じ状態になっている
しかも当時と異なるのは今現在集中治療室を必要とする人の数があまりにも急激に増加しているということ
このまま行くと病院の受け入が無理になることだけでなく、インフラまで崩壊しかねない
なのでここで何としても感染者増加の勢いを止めて
感染経路を辿り得る『 1日の新規感染者数が人口10000人に50人 』のレベルまで持って行かないといけない。
( 例:私の住む州はこれが10000人に100人のラインをとっくに超えています )
また学校と幼稚園は今まで通り開けておかなければならないという意見で我々は一致している。
これはもちろん子供たちの教育的観点からの理由もあるが
3~4月のロックダウンで学校・幼稚園を休みにして何があったか。
あの時期家庭内での女性や子供に対する暴力・虐待が激増し、学校・幼稚園が再開しても以前のように通えなくなった子が実はたくさんいる。
学校・幼稚園を閉めることで家庭内で具体的に目に見える形で悪影響が出たという経験から、絶対に開けておくということになったのです。
家庭内暴力のくだりでは聞いていて涙が出ました。
確かに子供も女性も守ることは絶対に大事。
ただ今回のミニロックダウン( Wellenbrecher Shutdown と名付けられている )は
嗜好・娯楽関連業界を停止することで情勢を立て直そうという作戦。
具体的にはレストラン、カフェ、飲み屋、コンサート、映画館、美術館などの活動を4週間に渡ってストップさせることで
何とか人々の接触を強制的に減らそうというもの。
これがね・・・・分かるよ、分かるんですよ。記者会見見たからね。
でも春のロックダウンの時も
まずは社会システムに絶対重要・必要な業界の動きは停止させてはならない
その意味でそれ以外の分野からストップしよう
ということで、今回活動を停止させられた業界は結構な割を食ってるわけです。
しかも
Systemrelevant=社会システムに重要・必要 って
じゃあレストランや芸術関係は重要じゃないんかい!?要らんのかい?
となりますよね。
それでも当時その業界の人たちは
こんな情勢だし、社会の役に立つなら
と国の指示に従った。
ロックダウンが明けて業務再開の際には、結構どのカフェもレストランもそれは細かいところまできっちり規定に従い
机同士の距離を開けたり、衝立を作ったり、入り口では必ず全員手を消毒などものすごく気を遣っているのが外から見ても良く分かったものです。
そりゃ生き残りがかかってるんだから、ルール違反なんてしませんよ。
それでも以前なら満席になっていた店がいつ見てもガラガラだったり、あちこちの店を見るたびに心配になっていました。
それがここにきてまた!どの業界よりもきっちり指示に従って頑張ってきた人たちが犠牲に。
いや、分かる。分かるんですよ。記者会見見ましたし。(2回目)
でも単純に言えば
社会が生き延びるために悪いけど娯楽関連業界に犠牲になって貰おう
ってことなんだよね。
このロックダウンはもう以前から『 来るぞ 』と噂になっていて、おそらくまた同じ業界が煮え湯を飲まされることになるんじゃないか
と言われていました。
私も元は音楽で生活していたので、特に個人で動いている弱小芸術家がどれほど財政的にギリギリか知っています。
だいたい芸術関連の必要度が低いって、本気で言ってんのかいな?
芸術のない世界なんて生きる価値ないやん。
哲学者で( 宿命天剋地冲の )ニーチェ先生だって
Without music, life would be a mistake.
言うてるやん!
と思うわけですよ。
ムンクの描いたニーチェ
それだけでなく個人で身を立てている職人さん、サービス業ほかの人もものすごく多いわけです。
案の定これらの業界の人たちはブチギレ状態。
というかキレている人はまだ元気なわけで、もう既に前回のロックダウンで生活が出来なくなって息も絶え絶えな人も沢山いる。
私の友人知人からも『 こんな業界にまで影響が!?』という人まで、かなり苦しいという話を聞いています。
私は実はこういう現実的な話にめちゃくちゃ弱くて、かなり精神的に打撃を受けています。
私みたいな系列の命式の人は( と突然出てくる算命学 )無形の世界、つまり非現実的なところで影響を受けるので
ホラー映画なんか見ない方がいいといわれるのですが、いやいやいや。
ホラー映画なんてあんなもん大前提が 嘘のあり得ない世界 なので全然平気です。むしろ大好物。悪影響ゼロ。
でも現実に起こり得る、もしくは起こった事件や事故、戦争の話、またこういった社会情勢の話なんかには
真正面から打撃を受けてどうしたらいいか分からなくなるほどまいります。
エンパスで勝手に他人の気持ちに共振してしまうので、誰かが困っているという状況が苦しい。
でも人の心配をしている場合でもありません。
アメリカのファウチ先生談では、以前の生活が戻るのは良くて来年末と。
おそらくそれも国民の心情を汲んでかなり柔らかく見積もって言っているはずなので、実際は再来年、もしくはもっと後でもおかしくないでしょう。
どうなるのか先が見えない、それも世界中惨憺たる状態なので逃げ場がない、むしろまだここが一番マシ
だからここで何とか乗り切るしかない
という状況も初めてなので、気を確かに持って頑張らないと!と思います。
これは昨日の近所の様子。ドイツの秋はこんな情勢でも、お天気の日は最高に綺麗。
この時期木々の葉っぱが黄色になって、お天気の日にはチラチラ太陽が反射するのを見るのがものすごく好きなのです。
また黒い森に行きたいなあ。
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