やはり11月はガタガタである。
昨日はドイツの季節イベントである
地獄の八甲田山プレ行進
ザンクト・マーティン/ St. Martin の提灯行列がありました。
(ネットで拾ったイメージ図)
昔々、飢えと寒さに震える乞食に聖マーティンさんが
なんや寒そやな、ワシのマントやるわ
と下賜されたことを忘れないようにしようと称える祭らしいのですが。
この日のために子供たちは提灯を手作りします。これは素敵だ。
そしてこの日、夕方もう日も暮れる直前になって集まって、ゾロゾロ上の写真のように子供たちが歌を歌いながら街をそぞろ歩くというのが定番なのですが、如何せん人が無茶苦茶多い。田舎なら様子もきっと違っていましょうが。
出発は18時と遅い。てことは寒い。
そして一気に日が暮れるこの時期。暗い。
超大人数で、子供も大人も入り乱れて(一応学校のクラス別にまとまってはいるのだが)歩くのですがとにかく寒い。暗い。
今の時期のドイツですよ、どんどん寒く暗くなるに決まってるじゃないですか。
そして歌を歌うと言っても一応ちょろっと鼓笛隊みたいなのがついてくるのですが、20分おきくらいに思い出したかのように一瞬演奏してすぐ終わる。それも行列が長すぎて鼓笛隊が見えないところにいるので音が殆ど聞こえない。
歌い出してもそんなわけでみんなそれぞれ好き勝手に知ってる歌を歌い出す。
なにこのカオス・・・
でもそれは別にいい。歌なんてどうでもいい(←)
問題は、だ。
なんで1時間半も延々歩くねん。
一体何㎞歩くねん!?
いくらドイツの国技が散歩だからってさあ。
うちの子はそれでももう3年生なのでなんとかなります(いや、結局ならなかったのですが)。
これ小学1年生から参加強制で、小1なんてまだまだ小さい。そんなに長時間歩けない。しかもその子に小さい妹や弟がいる場合まだ乳飲み子を抱えたお母さんもついて来ないといけないってことで、乳母車に2人小さい子を乗せたお母さんなんかも一緒に
極寒の中
真っ暗な中
1時間半ひたすら歩く。
これを地獄の強硬行脚と言わずしてなんとする。
赤ちゃん連れなんてど~~~~考えてもめ~~~~ちゃくちゃしんどいやん。バギーの上の子供もぎゃんぎゃん泣いてるし。そりゃ泣くわ。
一体いつ終わんねんこれ・・・
と私も体調が優れなかったため、ひたすら根性で歩き続けましたよ。
これは一体何の罰ゲームだね??
最後の方まで元気なのはぺちゃくちゃ喋り倒しているお母さんたちだけ。
子供たちも最初こそワイワイしていましたが、途中から
もう足が痛いよ・・・歩けないよ・・
と言い始めるし、うちの次男も『 もうおうちに帰りたい 』と最後の45分くらいは無言の半べそでした(双子のもう一人は熱が出ていたので家にいました、良かった)。
しかも到着地点の教会ではそのイベントのボスのお婆さんが挨拶をするのですが
ひっさびさの何十年かぶりに全校集会の校長の話を思い出しましたよ。
はよ終われ。いつまでしゃべっとんねん。
それがやっと終わったと思ったら 全然要らない 聖マーティンさんの例の寸劇があるのですが、史実では自分のマントを乞食に丸ごとあげた、もしくは破って半分あげた、というところ
(左手前が乞食さん)
ここでは懐から取り出したぼろ布 なんか知らん布をサッと投げるだけ。
いやいや、そんだけゴージャスで目立つ格好してんねんからマントあげたらええやんか・・
それに潤ってそうやしその帽子もあげなさいよケチなことしてないで
ていうかこれ見るために私らは延々1時間半も歩かされたんか~!?
寸劇見てる時の私の表情
そしてようやくこれで解散かと思いきや、またオーガニゼーションの爺さんが出てきて再び全校集会の校長状態。
しぬ・・・
去年の長男の時(別の学校)は3時間もあって、こちらは行脚は殆どないものの3時間のうち殆どは道路に突っ立って待ってるだけという寒風吹きすさぶ中の地獄の立ち苦行。しかも肝心のイベント目玉である寸劇や市長挨拶も全く掠ることもなく遠い位置で待機してただけ。終わったら通り過ぎるだけ。「 このイベントは一体何の、誰のためのものなん?誰が喜ぶん?」と甚だ疑問の大きいものでした。そちらは市長を中心としたこの街の一番中心部で大きく行われるイベントで、まさに(子供のためという体(てい)を取りながら)市の『 ほうら我々ちゃんとやってますよぉ~♪』を市民にアピールするイベントに大勢の子供が極寒の中無償労働に駆り出された図、みたいな感じでたいそうゲンナリしたものですが、今年で決定です。
もう
二度と
参加せん!
子どもにも
来年は仮病使って欠席でいいぞ。
と言っておきました。
ああ、子供は案の定翌日(つまり本日)発熱。そりゃそうなるって。
本日もお読みいただきありがとうございました。
以上、ドイツキラキラ生活でした(笑
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