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生きる上ですることの全てはスキル、守るというスキルを司る貫索星

 

人間のすることは全てスキルなのだろうと思う。多くのスキルに人間が勝手にこれは良いことだからスキル認定する、これは駄目だからスキルとは言えないとレッテルを貼っているだけなのかも知れない。

 

大坂なおみさんが鬱で自分の精神状態を守るために試合を欠場すると発表し、実行に移されたのは記憶に新しいところ。

あれを見て私は、彼女には “ 自分の弱さを素直に外側に打ち明ける強さ ” のある人なんだなと嬉しくなったし、すごいなと感心した。私にはない強さだ。逆説的だけれど、それは強さ。弱い人は自分の弱さを認められないし、たとえ感じてもないことにしてしまう。把握しても誰かに素直に打ち明けることができない。

 

 

自分の一番弱い部分を素直に誰かに吐露する強さも実は能力。スキル。

お箸の使い方、日本語の読み書きといったスキルも、日々ちょこちょこ実践を繰り返すことで身につく。それと同じように小さい頃から弱さを伝えて、それとの折り合いをつけ自分を守りながら進む練習も必要。そしてそのためには、安心して周りに繰り返し弱さを打ち明けられる環境がなければいけない。弱さを見せた途端によし!こいつの弱点を掴んだ、もっと痛めつけてやれ!と嬉々として傷口に塩酸を擦り込みに来るような人が近くにいてはそんな能力は身につかない。そんな人間居るのかよ?と思われるかも知れないけれど私はそんな人間に育てられたので、まさにそのスキルが欠けている。だからこそ逆に彼女の『 弱さを見せられる強さ 』に感心した。

 

とそんなことを彼女の発表を見た時ふと思った。

そしてNetflix の彼女のドキュメンタリーを見て、彼女はやはり信頼できる家族の中でちゃんと『 弱い部分を周りに知ってもらい、理解と協力を得ることも大事なことだ 』と教えてもらえる環境にいたのだろうことが伺い知れた。その練習を繰り返してきた。だからこそあの大舞台ですら、自分を守ることの方が大切だと判断できた。ものすごい高度なスキルだ。自分を守るという訓練をしていなければ、あの決断は絶対にできない。

 

 

多くの人は『 できないと言うな 』『 疲れたと言うな 』『 弱音を吐くな 』と弱さを隠し、強いふりをし、できなくてもできる振る舞いを続けることで何とかしろ!強くなれ!と教えられる。それは教育に見せかけた綺麗ごと劇場。たとえそれで自分が潰れてしまうようなことがあっても、弱い奴認定されて終わり。

でもそれ本当なの?潰れるまで頑張って、その瞬間は英雄視されてもその後誰も責任を取ってくれない。何故自分が壊れるまで頑張ることがそこまで評価される?

 

と思っている人はきっと多い。

だからこそ彼女の決断は世界で支持を得た。きっと彼女がいたからこそ、アメリカのオリンピック女子体操界スーパーエリートのシモーネ・バイルス選手も自分を守る決断ができたのだと思う( 彼女もメンタルを理由にオリンピック何種目か欠場した)

 

 

ところで算命学の話をすると、守りの本能は貫索星と石門星になる。この記事では『 個人の戦いで自分を守る 』的テーマで書いているので貫索星について書いてみます。

 

貫索星が輝くためには、特に主星が貫索星の人は、成長過程で厳しい環境に居た方が良さが出るとされます。

『 守る 』というスキルは自分を守らなければいけない状況において初めて使われるもの。自分のプライバシーが侵害されたり、希望をぶち壊しにかかられたり、自分の進みたい方向・ペース・価値観・理想・やり方など大切なものを無碍にされ妨害される時。思い通りに行かない環境でここだけは守らないと!という意識が出て初めて『 守る 』スキルが磨かれ始める。

逆に言うと、蝶よ花よの上げ膳据え膳で全て思い通りに事が進む、甘い守られた状態では、自分で自分を守る必要がないので貫索星の出番がない。出番がないから磨かれないし、その能力が身につかない。だから厳しい環境で揉まれることが必須で、その経験が人生を大きく左右する。

大坂なおみさんもシモーネ・バイルスさんも主星が貫索星。

 

と、たしかに厳しい環境は必要。

けれども今の世の中もっと厳しく、もっと頑張れ、もっともっと!そして弱音は吐くな!が高じすぎなところがある気がする。そして真面目で素直な人ほどそれを真に受けて、一人で抱え込んで潰れるまで頑張ってしまう。

しかし『 もっとやれよ 』という側の本音には、才能ある誰かが潰れるのを見たいという悪意がないだろうか。正義の仮面を被り『 お前のためを思って 』と言いながら、実は『 こいつを潰してみたい 』と思っている部分がないだろうか。水も飲まさず熱中症になるまで運動させる教師、頭角を現し名が出始めた若い子を誹謗中傷する輩たちなど、実例は枚挙に暇がない。

 

そんな間違った『 厳しさ 』に晒されて弱った時、信頼できる人に弱さを打ち明け助けてもらう、これも自分を守るスキル。とても大切なスキル。

その大切なスキルを、主星貫索星のお二人は世界の舞台で実に上手く使い、同時に世界に向けて自分を守るということの大切さを伝えたのだな、素晴らしい手本を示したなと、やはり感心してしまうのです。

 

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コメント

  1. 追伸
    潰れるのが見たくて厳しくしてるんじゃないかというのは、私にはあまりピンと来なかったのです。
    佳代さんの生育環境の苛酷さを、
    改めて思いました。

  2. 成長に厳しさは必要だけれど、
    弱ったときには助けを求められること──塩梅が大事ですね。
    そして、仰る通り、
    助けてもらえるという信頼感を持てること、人は助け合えると信じられるように育つこと、がとても大事。

    人の迷惑になることは悪と刷り込むのも、一種の毒です。
    迷惑と助けてもらうことは別なのに、そこも一緒くたになる。
    助けを求めるとご迷惑になると思うと何でも抱え込んでしまう。
    そして人からの“迷惑”にも敏感になる。私はこんなに我慢してるのに気安く頼ってくるよなー…的な。
    それでも断れなくて引き受けて、シコリとなって残ります。
    助け合いの精神とはあまりに遠い…。

    私は比肩劫財持ちですが、
    ただ今訓練中です。
    多分無垢な心に刷り込むようにはいきませんが、
    やらぬよりゃマシだろう、と。

    • なかなか断れないのも辛いですよね。そして助けを求めるスキル、少しずつでもつけていきたいものです(私

  3. いつも拝読しております。私も毒親育ちなので、おっしゃることはよく分かります。必要以上のことを求めたり、おしつけ、潰れるのを待つ。毒親や人格障害者、お得意の手法ですね。大坂なおみさんは、才能があり努力家。でもそんな人でも、不調な時はある。それを甘えとするのでなく、不調を的確に伝えることで自分を守る。これがなによりも大切なスキル。私は貫索星が三つあるのですが、実はこのスキルが全くないです。彼女達の姿勢がスポーツ界だけでなく世の中を変えてくれますように。

    • 算命学では成長期など厳しい環境で伸びる宿命の部分ってあるのですが、その『厳しい』は人によって想像するところが全然違うと思うのですよね。その基準は何?と。
      厳しいことは子供のため~!と言いながらとことん密室で我が子を虐待し尽くす・・と、伸びるものも伸びなくなるやん、潰れてしまう子だって沢山出て来るとよく思います。犯罪に走る子たちもそうですよね。
      でもゆりさんは貫索の強さをご存知のようなので、それを意識して今から少しずつ伸ばしていけますよ。少しずつ一歩一歩がまさに貫索の良さですしね。

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