また妙な話をしますがね。
バッハの平均律クラヴィーア曲集。
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私はこれを聴くと ハイデルベルグにある古い薬局博物館 のこの薬棚のお部屋を思い出すのです。
バッハの平均律クラヴィーア曲集というのは皆様ご存知だと思うのですが一応ちょっと書いておきますと・・
ドレミファソラシド という音階がありますよね。
それとは別に
- 長調
- 短調
という曲調があります。長調は明るい感じ、短調は暗い感じ。陰陽ですな。
で、クラシック音楽には
ドで始まるドレミファソラシドの音階の世界
レで始まるレミファソラシドレの音階の世界
ミで始まるミファソラシドレミの音階の世界・・・以下同じようにシまで
というそれぞれの階層の世界があります。更にそのそれぞれに
- 長調
- 短調
バージョンがあり
- ドで始まるドレミファソラシドの音階の世界:長調バージョン
- ドで始まるドレミファソラシドの音階の世界:短調バージョン
といった風に色々な音階の世界があるのです。
五行の各要素に陰陽がついて十干になるのと同じような感じですね。
(更に各頭の音に シャープ/# や フラット/♭が付く世界もあって階段はもっと細かくなりますがここでは割愛)
バッハはその全ての音階の世界についてシリーズものみたいに曲を書いておりまして、その総称が上の「平均律クラヴィーア曲集」というわけです。
で!
私はこれを聴くとずっと昔からなのですが
同じ曲の
同じ個所が来ると
毎度体の同じ部分に
同じ反応が出る。
たとえば後頭部右下の表皮がぎゅっと縮まったり、左足のすねがピリピリしたり。
そういうのがいくつもある。
ということは。
私が感知していないところでも体は常にどこか音に、フレーズに反応しているはずなのです。
丁巳の J.S Bach さん
私はサウナで自分が整ったと思ったことはないのですが(笑)音楽ではある。すごくある。それは素晴らしいコンサートに当たった時に顕著で、このブログにもよく書いている通り。純度の高い命そのものが音と光になって私の細胞と細胞の間を爽やかにすり抜けていくのが見えるしはっきり感じる。そのあとは意識も体調も猛烈に整うアレです。
そして上の薬棚のお部屋ですよ。
17~19世紀、ドイツのこの薬局ではこの美しい薬棚から
この病気にはこの引き出しのこの薬
この症状にはこの棚にあるこの薬草
みたいに用途別にできるだけのものを全てここに揃えておいた。
それを音でやったのがバッハなのだろうと。
私はね、バッハは自分の音楽のもつ健康への効能を明確に知っていたと思うのです。だから全音階層の曲を書いてまとめて後世に残した。
なんか調子悪なったらこの曲集の中から自分にぴったりの効能の曲を探して聴くんやで
全部網羅しといたから、中に絶対に効くやつあるからね
と耳から入る薬・調整剤の意味も含めてこれを書いたと思うのです。
とはいえこれを全曲聴くとなるとそりゃ相当のマニアということになり、なかなかクラシックと縁のない人には気軽に聴こうという感じにはならないかも知れません。
なにしろバッハの作品はどれも聴く哲学書だからな・・
そこまではバッハさんも見通せなかったのでしょう。でも今後も永遠に愛され続ける大作には違いないので、早速皆様もチャレンジしてみて下さいね。
以上、音遣いの哲学者兼薬剤師のバッハさんのお話でした。
本日もお読みいただきありがとうございました。
ちなみに上で演奏しているキース・ジャレットさんはジャズピアニストです。なのであまりバッハらしからぬ演奏だったりもしますがそれがまたいい。
コメント
昨日5歳の息子がラ始まりのカエルの歌を弾いていて、
面白いことしているな〜と思っておりましたら、佳代さんのこの記事!!
早速CDを購入し聴かせてあげようと思います(´∀`)
いつも素晴らしいお話をありがとうございます。
無知な私の世界が広がります!
ブログを読んでいる間ずっと、
『インヴェンション 第1番 ハ長調』が頭の中を流れていました♪
※しかもなぜかチェンバロでw
音楽に関する記事で嬉しくなり、思わずコメントしてしまいました!
わたしは特に、変二長調と嬰ハ短調、変イ長調、ホ短調が好きです。
(ショパンのせいかな?)
ホ短調いいですね~!私も好き。
バッハは季節に関係なく聴けるのがいいですよね。