大分前に書きかけ下書き保存していた記事の続きを書こうと思い書き始め、その後また時間が空いてしまったけれど更に続きを。
1週間か2週間前くらいにあった記者会見。
ベルリン市長とドロステンさん
そしてドロステンさん率いるベルリン総合病院のメンバー4人とのコロナに関する記者会見を見ていました。
ベルリン市長から順に現状なんかを説明していき、最後30分は記者との質疑応答なのですが
まー!
皆さんホント分かりやすくペラペラ、理路整然と、無駄や意味不明な部分一切なく、簡潔に淀みなくお話なさるわけですよ。
市長なんてもう話しぶりが見るからに( 聞くからに )
この人はぜっっっったいに鳳閣か調舒があるだろう
という感じに立て板に水。
で、実際にそれぞれの命式を見ながらお話を聞いていたのですが、やっぱり素晴らしくご自身の役割、職業にピッタリの命式なのです。
今日書きたいことは実はコロナ第一波が来ていた今年3月あたりにもう気付いていたことなのですが。
ドイツ政府は出来事・問題に真直ぐ向かい合う。
突き進む。逃げない。誤魔化さない。臭いものに蓋をしない。
そして司法府、行政府、立法府の三権分立が見事に機能している。
特に政治。
各部門があるべきポジションでなすべきことを素晴らしく、真直ぐにやり遂げてると思う。
逆に言うと管轄外のことには干渉しない。
上の記者会見でも、質問されたことに関して
政治家は政治に関してのみ返答し、医学分野に関しては完全にその回答を避けているし
学者・医者陣も言及するのは自らの専門分野のみで、ここから先は政治が決めることで自らの管轄外だからと回答をきっぱり避けている。
だからこそ組織が全体として、本来想定されたベストの形で機能している。
それはもう気持ちがいいほど素晴らしく機能している。
今年3月あたりのコロナ第一波では、ドイツ政府の対応、そしてその見事に統制の取れた国全体の組織の動きに心底感嘆した。
舌を巻くとはこのことかと。
それはもちろん今現在でもそう。
そのように各時点において可能なレベルで最高に組織を機能させようと思うと、そのメンバーも最適でなければいけない。
そのポジション、責任に納得し、本気でベストを尽くそうと混じり気なく思えて、しかもそのための努力と積み上げてきた能力のある人。
つまり適材適所。
私はこのブログでも時々書いているように、政治家の記者会見( これがまた日本では想像できないほどしょっちゅうある )を見ながらその人の命式を見るのが結構好きなのだけれど
皆見事にそのポジションに合った命式をお持ちです。
なんでこの命式の人がここにいるんだろう・・・?
という人が殆どいない。
もちろん大勢の人が集まる組織の成り立ちやメンバーが100%純粋に清廉潔癖であることは難しいと思う。
けれども
今ある事実をとにかく可能な限り隅々まで把握して直視し
その上で持てる能力を極限まで出し合って、組織として最善を尽くす、ベストに機能する
という、あの1㎜も逃げずに真正面から突っ込んでいく強さを発揮するためには
メンバー選びの段階から誤魔化しがあっては駄目なのだと思う。
無関係で余計な混ぜ物があったらああはならない。
どのポジションも最高レベルの適材適所を実現できていなければあれは無理だ。
メンバー1人の選抜ですら余計なものが混ざると、そこをきっかけに組織の機能不全がスタートする。
まるでシャツのボタンを一つ掛け違えると残りのボタンも全てズレてしまって全体がちぐはぐになるように。
私はスポーツも組織モノも苦手なので特にサッカーなんかはさっぱり分からないのですが
サッカー日本代表選手を選ぶ時
この人は足も遅いしキック力もないけど、お父さんもお爺さんも有名なサッカー選手だったから
代表チームのフォワードに抜擢しとこう
みたいな選び方はしていないと思うのですよね。
おそらく純粋に能力だけで選抜される。
でなければ弱いチームしか編成できない。
だから各ポジションの人の命式を見ていけば、サッカーの分かる人であればきっと
なるほどこのポジションの役割・責任にピッタリの命式の人が抜擢されてるな
というメンバー並びなのではないかな、と想像します。
各メンバーが適材適所に置かれるからこそ、組織がベストに機能し、最高の能力を発揮できる。
国という組織を運営し、国家の命運を大きく左右するのは政治。
政治の在り方は国民一人一人の生活と命に直結する。
直撃するといった方が分かりやすいかも知れない。
だからこそ誤魔化しがあってはいけないんだよね。
私は日本で生まれ育って、学校を始め会社、自治体、政治など日本式の組織の在り方しか知らなかった。
だからこそ組織の一員になることだけは絶対に避けたかった。
私が持って生まれた命式が組織に全く向かないというのもあるけれど、たとえ向いていたとしても日本式の集団生活は考えられなかったと思う。
けれどもドイツに来てドイツの政治を目の当たりにし、その( 独裁という強制力皆無の )真っ直ぐ統制の取れた気持ちのいいほどの組織の機能っぷりを見て
本来の組織の在り方、組織の力とはこういうものかと目から鱗が落ち
もし私の宿命に集団カラーの能力があったら、こういう組織の中で国家という集団のために
最大の能力を捧げ尽くすという生き方もきっと面白いかも知れない
と生まれて初めて思いました。
欧州各国に並びドイツも現在コロナ第二波、新規感染者数記録を更新中。
ただ表に出て来る数字だけを見ていると絶望的に思えるかも知れない。
実際にどの国にとっても先の見えない難しい状況ではあるけれど、この大きな局面を乗り切るには
ドイツ政府のような
事実を誤魔化さない、現実から逃げない、真正面から体当たり方式でぶつかってベストを尽くす
という姿勢が最低限必要だと思う。
その意味で、ドイツに乗り切れなくて他のどの国が乗り切れるのだろう?というくらいこの国のかじ取りに私は信頼を置いています。
そんなドイツの昨日の一風景、Ruhr
コメント