人間の目に見えない構成要素の部分=霊魂は周りの人々や自然、環境に互いに影響を与え合って常に流動的にその中身を変化させている。
従って
運命を考える場合少なくとも “人間の最小集団=夫婦(子供がいる場合は子供も含め)” の中の1人として捉えなければいけない。健在であれば祖父母も含め、その中で互いにどう “気” が流れているのか、どう影響をし合っているのかを観察して初めて運命が語れるのであります。(原典)
まさにこれなのですよね。
鑑定でお1人様の命式を読むだけでも分かることはたくさんあります。
けれどもお話する中でご家族のことや、特にご両親の様子、関係などを(お聞きできる範囲で)お聞きするのは、やはりその辺の事情が分かった方が圧倒的に命式を読む時の助けになるからです。そういう感じなのであればこの命式はこう目に見える形で現れてくるなとか、現実生活ではこうした方がいいななどがよく見えてくる。
ああ、そういうことなのか!の瞬間が増える。
また
この世界は陰陽で成り立っている、バランスが取られて存続している。
それは運命一つとっても、一家一族の中にも昼のような明るい運命と、夜のような暗い運命が必ず存在しているということなのです。
それがバランスという自然の法則であり、法則に則っているがゆえに存続できる。
もし一家一族全てのものが明るい運命であったら、必ず弊害が現れます。
- 夫婦で一つの運
- 子供含めた家族で一つの運
- 家系で一つの運
- 会社で一つの運
- 地域のコミュニティで一つの運
- 国で一つの運 etc..
といったようにそれぞれにまとまった一つの運があり、その中で日向にいる人がいれば必ず日陰にいる人がいる。
これを意識することはめちゃくちゃ大事です。
誰にとって大事か?
日向にいる人たちだよ。
自分は今陰にいる人がバランスを取ってくれているおかげでこうしてぽかぽかしたところにいられる、という自覚。そして陰で運を支えてくれている存在を常に自覚して、感謝すること。感謝を表すこと。あなたのおかげで我々はこうして存在していられますと。
間違っても
俺様・アテクシだけが頑張って努力してこれだけのことを成し遂げたのだ、すごいだろう
影でひっそりしているオマイらはダメだ、俺様・アテクシの足枷になるなよ
と思っちゃいけないわけです。
いや、いけないことはないかも知れませんが、大間違いやぞと。
陰陽バランス。
鈴木春信『雪中相合傘』1764-1772年
これに関しては、算命学を学ぶ前から感覚で知っていました。
引きこもりと言われる人たちが増えて社会問題とされ始めた頃
それバブルの頃不自然な働き方をして、不自然なほど景気が良くて、調子に乗ってたツケが今になってドカッと廻ってきてるだけだろうよ。調子が良かったのは良いが、その時目立たないところで支えになってくれた家族や社会での影の存在をちゃんと認識していたか?感謝していたか?気を配っていたか?自分だけが頑張ってすごいんだぞう!の勘違いで突っ走るばかりではなかったか?
と。
もし一家一族全てのものが明るい運命であったら、必ず弊害が現れます。
これは血縁内ではもちろんのこと、会社でも、コミュニティでも、社会でも国家でも同じです。そうなったらいいな♪の気持ちは分かる。けれどそんなものは無理なのでゴリ押しするな。あれもこれもペカペカに見栄を張ろうとするのは自○行為でしかない。
また血縁内といっても生きている存在だけでなく、鬼籍に入った人がどんな生き方をしていたのか?も今生きている人に影響してきています。それもまた過去・現在・未来で血族の輪の内で陰陽バランスを取ってるということなのです。
ところで本来家父長制というのはこう言うことをひっくるめて成り立つものであるはずなのですよね。
父親は外で働き家庭内で最も力を持つけれど、それは影の存在、支えの存在、弱い存在も全部まとめて『俺が守る、俺に任せろ』の責任ありきでなければバランスが取れない。
それがいつの間にか
ぼくちゃんは大事にされて尊敬されて持ち上げられて当たり前
でも身内の面倒見るのヤダ
弱いもの?足引っ張んなよ
と権利は主張し義務は放棄マンが増えた。
そうなると家庭のバランスなんてあっという間に崩れどこかに歪みが出る。それがニュースでよく目にする社会問題のあれこれなのです。
これは『ネコちゃんの世話くらいはするけどね』マン
バランスって本当に大事ですね。
イケイケでノリにノって大躍進する時はその波に思いっ切り乗って飛翔すればいい。すればいいというよりもむしろそれは本来義務のようなもの。運気の良い波がやって来たら絶対に乗れ。
けれどもそこで影の存在を忘れてはいけない。いつも意識して感謝するということ。
家系のドブ掃除マン(ウーマン?)ポジションに生まれて来た私には、この仕組みがとてもよく見えるのです。
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本日もお読みいただきありがとうございました。
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