何となく書き始めて何となくシリーズ記事のようになっているお話、第5弾。
その1
その2
その3
その4
このシリーズは宿命内に同じ十干や十二支が重なると後天運との関係で運気の波が大きくなりますよ、という話からスタートしたのでした。そしてその重なりが2より3つの方が大きいですし、上下バラバラより同じ干支が重なる方がやっぱり影響を大きく受ける。
と考えていくと、最も偏っていて最も運気の波が大きくなるのは?
そう、日干支・月干支・年干支の3つ全てに同じ干支が出る場合。 一気生成格といい稀に出現します。
そして実は今年の2月18日がそれにあたるのです。
以前ちょっとマスコミなどに名が出た方で全く同じ宿命の方がいらっしゃいましたが、その方は既に鬼籍に入っておられるのでその方のお話は割愛します。
こうなって来るとやはり極端に偏った異常命式であり(※)、運気の波の出方はあらゆる命式の中でも理屈上最大になります。
※ 算命学で出て来る『 異常 』という言葉には侮蔑や貶めなどネガティブな意味は 皆無 です。
そしてこのような同じ干支が3つ重なる 一気生成格は( 癸亥×3の場合も含め )10種類ありまして、それぞれに割と具体的な説明がなされます。上の命式であれば『これは大富格といい云々』みたいなね。なされるのですが・・・如何せん実例に乏し過ぎて『 果たしてそれはホンマなんか?』と私などは思うわけです。
たとえば異常干支から派生した三柱異常干支命式についても一応説明がないわけではない。けれどもやはり実例に乏し過ぎて実証の仕様がない、だから分からないことが多すぎる。その説明に納得いく部分もあるけれど、やはり『 果たしてそれはホンマなんか?』な部分が結構あるからです。なんだかそれと同じ匂いがするわけです。
そして三柱異常干支は珍しいといっても100人に1人程度はいますが、 一気生成格となると『 あの幻のツチノコ!ネッシーがここに!!』くらい希少価値が高すぎて、存在だけで後光が射す人みたいになるわけです。算命学鑑定人視点では。
で、『 〇〇の干支から成る 一気生成格の人はこういう人生 』という具体的な描写の部分はともかく、命式を基本に忠実に解析していくだけでもやはり大きな偏りが出ることは分かります。
例:行動領域も普通なら三角形が出る、干支2つが同じ律音なら直線になる(それでも大概偏る)、それが 一気生成格になるとただの点になる。
天干が全て同じ十干ということは、精神や考え、気が一貫する。裏を返すと一点に偏る。
地支全て同じ十二支ということは、行動・方向性、そのカラーが一貫する。裏を返すとやはり一点に偏る
もの凄く極端なところがあり、それがその人の持って生まれた特徴であり長所でも欠点でもある。
これだけの超個性命式の人は、薬で言えば市販の『 効かないわけではないけれど激烈に効くわけでもない、むしろプラシーボ効果に期待 』的なものではなく、専門家の処方が絶対に必要な薬。ものすごい効くけれど使い方を一歩間違えると劇薬になって健康を害する、みたいなアレです。効果の出方が極端。
大抵の人は五方向様々にバラけたカラーを持っているものですが、偏りが大きい命式の人は一点全力集中の突破型。そうすることでしか成し遂げられない、そうすることで成し遂げられる何かがこの人を待っているということ。
こういう人が生まれて来るということは、その誕生時にこの自然界、この世界、その人が生まれて来る地域・家系・家族にこの人が絶対に必要だったから、ということなのです(※1)。(どんな命式の人もそうなんですけどね)
でも偏りがすごいので、ちゃんとこの人を『 まさにあなたが我が救世主!』と言わんばかりに必要としてくれる場所に自分を置けば最高に能力を発揮できます。適材適所で自分も満足、周りも幸せ。
逆にその超個性を無視した『 みんなの基準に合わせた平均的生き方 』をしようと思うと無理があり過ぎる。自分は苦しい、周りには合わない、周りの人を幸せにするわけでもなく、『 まさにあなたが我が救世主!』と言わんばかりに自分を必要としてくれる人や環境にいつまでたっても辿り着かない。
(宿命や運の)良いとか悪いとかは最初から決まっているわけではないのです。
ただ活用方法が下手なだけなのです。宿命は如何様にも活用することができます。
by 高尾宗家
そう、決まってないのです。適材適所で宿命に合った生き方をすれば、誰も真似できないような成果を出せる。ただ活用法を知らないと、自分にも周りにも劇薬になり得るということ。運の出方が極端というのはそういうことなのです。
また(※1)の部分ですが、八相局=鳳蘭局(準鳳蘭局も一応)にも通じるところがあるなあとふと思いました。
八相局は家系の因縁(※2)を背負って生まれてきて、その解消を期待される存在と見ます。
まあ家系の因縁は誰でも背負っているものですが、八相局の人が特に言及されるのは
ここの一点、この能力(や性質)に人生全振りして!いや、してくれてええのよ?
それ以外はぼちぼちで放っておいてくれて全然OK。
そうやって全振りすれば一点突破で積もりに積もった因縁が解消され得るねん、だからこの能力与えてるのよ。
そういうことで、頑張ってね!
ということだからだろうと思うのです。そして多分、ここまで知れば、そういう宿命の人は『 ああ、私の場合アレの話だな 』と心当たりが見つかるはずです。
そういうわけで間もなく誕生する2月18日生まれの皆さん、是非人生を楽しんで下さいね。
Thomas P. Barnett, Close of a Winter Day, 1914
壬寅は初春の川。寒い国では雪が溶け始めたこんな川のイメージですね。
(※2)因縁というとおどろおどろしいイメージかも知れませんが、これはもうハッキリと
因縁=不満足の後悔
なのです by 高尾宗家。なので八つ墓村的な怖いイメージは不要です。
この言語化はすごいと思う、だってホントまさにその通りでしかも万人に分かる説明ですものね!これは本当に分かっている人にしかできない表現だ・・・やっぱすごいわ。
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