月光 をテーマにした曲ってたくさんあって私はいずれも大好きなのですが
クラシックギターではフェルナンド・ソルというスペインの作曲家の練習曲で『 月光 』と名付けられているものがあります。
私はこれがものっすごーく好きで、自分のコンサートでもアンコールでよく弾いていました。
自分が良く弾いていたので、Youtubeにある演奏は どれもこれも全く気に入らない これ!と思えるものがないのですが、とりあえずセゴビア爺さんによる演奏を貼ってみる
で、さっき散歩中にベートーベンのピアノソナタの中の月光を聴きながら
ああ、やっぱベートーベンだよなぁ・・・
これベートーベンが凝縮されてるよなぁ・・
などとしみじみ思いながら、以前のことを思い出していました。
FRIEDRICH GULDA plays BEETHOVEN – “MOONLIGHT” PIANO SONATA OP. 27 N. 2
30代の頃ちょっとだけフライトアテンダントをしたことがあるのですが(←人生色々やっとるよw)その頃 不本意にも トルコに飛ぶことが多かったのです。
で、ある街に飛ぶ時は必ず海際の素敵なデザイナーズホテルに宿泊してたのですが
( このホテルの部屋がまた異様に広くて、だだっ広い部屋に一人で寝るのが怖いんだこれがw)
運がいいと海側の部屋に泊まることができました。
もちろんプールもホテル専属のビーチも庭もあるのですが、夜天気のいい日に海を眺めると月が輝いて綺麗なのです。
でもそれを眺めながら
やっっっっっぱり
ベートーベンの月光とも
ドビュッシーの月光とも
ソルの月光とも
全っっっ然っ違うな
トルコだもんな !
と強く思っていたのを思い出しました。
Friedrich Gulda plays Debussy “Clair de lune”
この間書いたドビュッシーの記事はこちら
なんというかトルコの海(地中海)は ねっとりと濃くて暑苦しい のですよね。
私が好きな海じゃない。
濃すぎる。
そこに輝く月も、何というかとても明るく力強い・・・力強すぎる!w 的なね。
ベートーベンの月光もドビュッシーの月光も静かで儚くて、海に輝く月光では明らかにない。
ベートーベンの作品によく出てくるのはドイツの緑、木々、土、光、森。
(あと馬もしょっちゅう出てくるけど、この作品には出てこない)
多分、澄んだ空気に満たされた、真っ黒な緑の波打つ絨毯の上に輝く月。
うわ~ドイツの月そのまんまだな~という感じなのです。
ドビュッシーはフランスの街から見る月光なのかな、と思う。
( ちなみに上の動画背景になっている絵は Henry Pether という人が書いたベネチア=イタリアの月夜の風景)。
ドイツの空気とは明らかに違う。
ソルの月光は、もう好きすぎて思い入れが強すぎて、言葉で何と表現していいか分からない。
ちなみに
ソルの命式
ドビュッシーの命式
どちらも 戊(=陽の土性=山)ですね。
で、最愛のベートーベンさんなんですが、私は
彼は絶対に 戊 の人 ( で 傷官+帝旺 持ち )
だろうと思っています。
だって作品が。
それ以外考えられる!?
ってくらい 戊 なんですもの!
と予想を立てているのは、彼の誕生日が分からないからです。
彼も地球外生命体が地球人のフリして一定期間ここにきて、山ほど浮世離れした作品を残して去って行ったというパターンでしょうね
そういえば
ドイツ語で 浮世離れしている というのは
hinter dem Mond leben=(直訳)月の裏に住む
といいます。
以上、月光のお話でした。
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