なんと本日から学校が一部再開しています。
11月からの長~いロックダウンが少し緩められて、幼稚園と小学校は段階的に再開。
なので以前のように一気に元に戻るわけではなく、1クラスを2つに分けて月水金曜日の週と火木の週を交代に行くわけです。
朝早く起きて子供を着替えさせ、お弁当を用意して・・・というの、久しぶり過ぎて新鮮!
でもロックダウンの効果で新規感染者数など下がってはいたものの下げ止まり
更に感染者の内訳が、感染力の高いイギリス型変異株の割合が激増して行っているので
まあまたロックダウンは近い内にくるのだろうなと思っています。
さて随分前に書きかけだった記事の続きを。
最近習っていたピアノを一旦お休みすることにしたのは、既にこちらでも書きました通り。
やめてどうなったかというと
ものすごい重圧から解放されてホッとした!
いやいや、たかが習い事なんだからもっと気楽に行けばいいじゃん?という感じですが
根性で去年末まで続けたものの、実は結構時間的負担、体力的負担が大きかった。
ロックダウンでホームスクーリングが毎日ある状態ではやることが多すぎて完全に丸一日仕事
なので私が楽器に向かって音に集中できる空間も静寂も心理的体力的時間的余裕も全然ない。
まぁそれ以前に子供にいつも振り回されていて、練習は出来てないわ疲労困憊顔でレッスンに行くわで
先生に申し訳ない気持ちが大きかったのですよね。
なんていうのは目に見える現象面からの説明で。
外側から見た物理的な理由なんていくらでも後からくっつけられますね。
この経験で良く分かったことがあります。
ということ。
その人にとってその時期にしかできない旬のことってあるよ。
絶対にある。
人間いつからでも何でもスタートできる
というじゃないですか。
間違いじゃない。合ってる。その通り。
でも
同じことをするにしても、それをいつやるのかで意味がものすごい変わってくる。
私は若かりし頃揺るぎなく音楽が本命でドイツに来たわけですが、当時
そういう好きなことは、好きでない仕事でもちゃんと就職して仕事の余暇に
もしくは退職してから老後にすべき
みたいなことを言っている人はいました。
人生の一番ど真ん中に一番本命のやりたいことを体当たりでやらないなんて
あなた正気ですか?何その人生の無駄遣い?
と思っていたものですが、そういった主流に流されて
真面目に興味もない就職、適齢期で結婚、出産といった流れに乗っていたとして。
私の渡独以降の音楽活動は何をどう考えても別の仕事の合間にとか、子育てで手が離れてからとか、退職して晩年期に実現できるものでは絶対になかった。
あれを片手間にとか、年行ってからとか、全く不可能。そういう類のものではない。
周りの戯言に惑わされず、自分を信じてよかったと心の底から思う。
私の場合はですが
若い頃は自分の持てる全てを自分の本命に全力投球で燃焼し尽くす
その結果表れて来る環境の変化に乗って結婚、出産をし
子供が出来てからは 『 自分一人に全力投球 』の期間=自分主役モード は終わって
子供と家族の幸福のために調整役(黒子)となる=縁の下の力持ちモード が最優先。
その順番を間違えていたら、それはただ生きているだけで『 私の本当の人生 』ではなかっただろうと思うのです。
子供の複数いる今、家庭という人間集団が上手く機能し皆が幸せに時間を過ごすためには
やはり陰で家族を支える調整役が必要だと分かるし、もし当時やるべきこと( 本命の音楽活動 )をすっとばしていたら
その本命はいつまでたっても実現できなかった。
子供が出来てからピアノを習い始めることはできた
でも今私の人生は “ 家族の支え役モード ” ど真ん中なので間を置かなければならなくなったように
いつでも始められるけれど、旬に実現のチャンスを生かさないとその意味は天と地ほど変わってくる
ということ。
もっと単純な話でもそう。
私たち家族は毎季節くらい国境を越えて旅行します。
まだまだ子供たちが小さくてベビーカーに乗ってすごく手が掛かっていた時でも
今やらずにいつやるんだ?いつできなくなるか分からない
あの時やっておけば、と後悔はしたくない
という気持ちが常にあって、あちこち飛び回っていました。
コロナが始まってロックダウンで動けなくなり、夫は
せっかく子供たちが大きくなってきて、今こそ家族であちこち旅行するのが楽しい時期なのに
動けないのは残念だよね
と言っていますが、この状況になってやっぱり
あの時しんどくても思い切ってあちこち旅をして良かったなあ
と思うのです。
特にやりたいこともない場合は、無理にそれを見つけようとしなくてもいいのです。
それで全然OK。
でも本当はこれが大切でこれを人生の本命にしたいのに、と思う何かがあれば
旬を逃さず思い切って飛び込むってものすごく大切です。
( 注:上の人生の流れは私の場合の話であり、先に就職して結婚して・・といった流れが悪いとかそういう話では一切ありません。
順番が私とは逆で大正解の人もいるでしょうし、それらをしないことで大正解の人もいる。
なのでそういう流れを批判したりする意図は全くありません。)
Vladimir Petrovich Kolbasov Melodies of Childhood 1995
自分のスタイルを貫いて生きればいい。それを子供たちもちゃんと見ている。
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