この記事からの続き:
ちょっと前に『 ドイツの第一人者が日本を手本にって言った!ホラ!やっぱり日本凄い! 』的情報がネットの日本語界隈で流れていました。
これ見た時に
はぁ??
と思ったのですよ。
ここで出て来るドイツのウイルス学者って、私が以前にご紹介したイケメン大学院長のクリスチアン・ドロステン氏です。
( 先に一応断っておきますが、私は日本を嫌いでは全くありませんし
何でもかんでも『 自分の住む国はこーんなに凄い、それに比べて日本は駄目 』調の海外出羽守隊は好きではありませんし
そういう意図はないことをここに記しておきます。)
人口1000人当たり検査数
UAE 265人
NZ 63人
ドイツ 56人
日本 2.7人 (ソース)
日本のコロナ検査数はトリニダード・トバゴ、バングラデシュ、ウガンダ、セネガル、スリランカ、モンゴル、アルバニア、ジャマイカ・・あたりより 更に少ないです。
私が日本に住んでいたら耐えられない。
しかしそんなデータ、あのドロステンさんは100も承知ですわ。
あのドロステンさん
それを分かった上でホントに「 日本凄い、日本を手本に 」って言ってんのか??
と思って、彼のPodcastを聴いたのですよね。
一体どういう意味合いなのか。
彼はコロナに関する情報はあちこちバラバラに小出しにせず、このPodcastでまとめて全出ししています。
で、件の話題が出た回を聴いてみると( 以下のリンクは書き起こし )
確かに『 日本を手本に 』という 言葉は使っている。
でも全部を聴いた時に、彼の言わんとするところはこんな感じ
日本は全体的に検査を徹底するよりも、スーパースプレッダーをメインに検査数をかなり抑えて、感染者を抑え込むことができた例。
しかしこれは( 相当際どい手法で、下手するとスウェーデンやブラジルのように国民全体が総崩れにならんとも限らない )イチかバチかの掛け手法
( いやいやよくこんな危険なチャレンジを国を挙げてやったもんだ。)
しかし日本という一つの国がこの手法を( 体当たりで国民の命を賭けて実験的に )やってみてくれたおかげで
その結果を我々も参考にさせてもらうことはできる。
その意味で手本にしてもいい( けれど如何せん日本は検査数が少ないから、その辺の考慮は外せないわ。)
というトーンの話しぶりでしたよ。
諸手を挙げて賞賛!ではない。
もちろんダイレクトに『 こんなめちゃくちゃ危険な実験ようやらはりましたなあ!』なんて間違っても言ってませんが、前後の流れではっきりそれが分かります。
彼はこのPodcastの中でよく『 人の命が掛かっているから、滅多な冒険はしてはいけない 』的なことをよく仰るのです。
そして実際 本当に日本がドイツにとって手本となる成功モデルなのであれば
ドロステンさんなら日本についてとことん研究して
その研究過程や手法を嬉々として 延々 話しますよ(笑)
私、このPodcast面白くて殆ど毎回聴いてますのでね(※)
上の書き起こし見て貰ったら分かりますが、彼はものすごい喋り倒す人。
書き起こしもすごい量になっています。
でも日本の話題が出て来るのはこの回の最後の方、本当にちょろっとだけです。
コロナに対する姿勢も対策も、ドイツと日本では明らかに何もかもが違う。
そんなことも踏まえた上で、次回は私が
人類はコロナにこういう挑戦を挑まれてるんじゃないの?
こういうところテストされてるんじゃないの?
と思っていることを書いてみます。
次回記事:
本日もお読みいただきありがとうございました。
(※)
このPodcastはドロステンさんが司会者の質問に答える形で進むのですが
司会者1:ドロステンさん100 くらいの比率で彼がずーっと話しています。
しかも話が凄い分かりやすく面白くて、グリムオンライン賞にノミネートされました。
いや、世界的に未知の疫病が大流行している時に、その専門家がその疫病についてのみ延々話す番組が賞にノミネートされるって
どれだけ面白いねんって話ですよ。
実際これ聴衆が凄い人数で、3月の時点で1500万人がアクセスしています。
Apple Podcast でのランキングは以下の記事の時点でずっとトップ。
トップ10のうち6つはドロステンさんの別の回のお話。
Spotifyでも科学分野の放送カテゴリーでナンバー2
Youtubeでも90万アクセス
いや、だからどんだけ面白いねんって感じですが、ホントにね!
ドイツ語できて知識欲旺盛な玉堂・龍高持ちの人には絶賛お勧め。
と突然出てくる算命学
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