この喜びを
一体どう表現すればいいか
サッパリ分からない!!
というくらい、想像を絶する良さでした
モーツァルトの歌劇、ドン・ジョヴァンニ with ウィーン国立歌劇場管弦楽団。
実は正直あまり期待してなかったのですよ。
集団演奏モノ苦手だし
ウィーンフィルは既に何度も行ったけどあんまり・・だったし
今まで行ったオペラは全部ハズレで酷かったし
ケルンのオペラだったからか? ← 小声
特に人の声って好き嫌いがはっきり出て・・
でもモーツァルトだし、ウィーン国立歌劇場管弦楽団だし
とりあえず行ってみよか?
と 何となく決めた当時の私、よくやった!!
コンサートとか演奏って、始まった瞬間に当たりかハズレか分かります。
3分も要らないわ。
それが今回は 最初の音からガーッと全身に鳥肌が立ちまくり。
シャレにならないレベルで
舞台がこんな風に見える位置に座ってたのですが
初っ端から
これがたった150ユーロ (≒18300円 ) で聴けるなんて
おかしい!
おかしいぞ!
価格設定が変だ!
恵まれすぎている!!
と思いましたね。
ホールの天井と上の方の座席
暗くて見づらいですが上の方にも人がたくさん座っています
で、このモーツァルトが作ったお話は
女性をナンパしまくってイチャコラすることしか頭にないドン・ジョヴァンニ ( というスカポンタン ) が主役で
その従者 ( これまた 『 こんなアホの下で働くのいやや・・・』 と嘆いてたのに、ジョヴァンニにあっさりお金で買収されるこれまたスカポンタン ) とのやりとりがメインで進んでいくのですが
自分の結婚式なのにジョヴァンニにナンパされてなびく、これまたスカポンタンな花嫁とか
出て来る人出て来る人スカポンタンばかりで愉快な話なのです。
まぁ人が死んだり亡霊になって出て来たりもしますけど
で、従者役がアジア人だったのだけど
( 写真左 )
これ多分韓国人だろうな
と思って後で見てみたらやはりそうでした。
韓国語って言語的に活舌がオペラに向くらしく、韓国人結構活躍してるんだよね。
彼も当然ながら無茶苦茶いい声でした。
っていうか凄い声量。
始終ブチ切れまくりなドン・ジョヴァンニの元妻 ( 青いドレス )
しかし。
しかしですよ。
私が 本当に本当に全身耳にして聴き入って痺れ倒した のは
このオペラで唯一出て来るテノール歌手
ドン・オッターヴィオのアリア!!
うおおおおおぉぉぉぉぉ!!
このテノール歌手が出てきて第一声を発した瞬間に
うわっ!何だこの人!?
と、その人しか耳に入らなくなりました。
音に集中しすぎて写真撮れずでございます。
そして彼のアリア(※)よ!
(※) 叙情的、旋律的な特徴の強い独唱曲で、オペラ、オラトリオ、カンタータなどの中に含まれるものを指す。また広義に、そのような独唱曲を想起させる曲を指す。オペラなどでは、特に独唱者にとって聞かせどころとなる曲である。(wiki)
ああああああああ
もう一回聴きたい!
アリアが終わって舞台袖に去って行く時に
ええええええ
もう終わり?
ちょっとまって
お願い
頼むから
もっと歌って、頼むっ!!
と
人生で初めて本気で誰かに
もっと歌って欲しい!!
と思いました。
もう
彼のアリアを聴けただけで
今まで頑張って生きてきた甲斐があった
と言えるくらい素晴らしかった。
聴きながらじゃぶじゃぶ泣いてたのは私です。
死ぬまで忘れないでしょうし
死ぬ時に思い出すでしょうし
死ぬまで追っかけしたい!!w
ウィーンに行けば聴けるんか?そっか、行くぞ!
くらいファンになりました。
見た目はハンプティダンプティなんだけど
最初見た時、お腹にわざわざ何か詰め物してるのかと思いましたわ
この人
注: この動画はドン・ジョヴァンニではありません、45秒あたりから聴いて!!
で
この人オーストリア人でウィーン少年合唱団から歌をスタートしてるんだ、なるほど~
などと調べていたら、なんと
1997~2000年の期間、デュッセルドルフのオペラハウスで歌ってたんだ!!
何ということでしょう・・・
まぁ知っててもその当時は私自身がアホみたいに忙しかったので、聴きに行けてなかったと思いますが。
彼はこの世代でトップと言われているテノール歌手らしい。
そりゃそうでしょうとも。
たまーにこういったとんでもない才能に出会うから、コンサートって行きたいのですよね。
ああ良かった~
良かった~
ホントに行って良かった~!
という一日でした。
3時間は長いししんどいな・・・なんて聴く前は思っていたのですが
いやいやいやいや
もうずーっとモーツァルトの世界に浸っていたかったよ!!
一緒に行った9歳長男は途中からもうしんどくてグダグダになってましたけどw
そりゃそうだね、7時半始まりで終わったの23時ですので。
でも私が小さい頃 『 子供向きなんちゃら 』 ではなく
始めからものすごい気合の入った一流の舞台ばかり見せてもらってたので、どうせ体験させるならこれかな?と思ってたのです。
本人も行きたいって言ってたしね。
今はもちろん 『 しんどかったー』 しか感想はないと思いますが、こういうのって内側に残って後々何かのきっかけで何かの芽が出ることってあるのでね。
良いオペラの演目があったらまた行こう!
本日もお読みいただきありがとうございました。
コメント
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>933さん
芸術系記事楽しみにして下さってありがとうございます~!
算命学ブログなので、芸術系(もっと書きたいけどw)やはりウケがイマイチなのが気になってたんですよね。
そうそう、画家や音楽家の命式を見ていると、印綬持ちの人多いんです。イメージでは表現系の星より印綬が多いな・・・という感じで面白いのです。
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>広島 活犬飼いケンママさん
色々見聴きしていくうちに分かるようになってきますよね。そういう楽しみを持てるのは本当に嬉しいことです♪
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>イタリア留学アドバイザー、日本語教師、橋本いずみさん
聴いてくださいました?ありがとうございます^^
ドン・ジョヴァンニはイタリア語できればもっと楽しめたのにー!とずっと思いながら聴いていました。算命学極めたらまたイタリア語勉強しよう…(大分先の話)
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軽やかな声ですね♪
音楽には全く詳しくなく、表現の技術の高さなどは全然わからないのですが、
このような声質こそモーツァルトに合うのでしょうかと思いました。
楽器の中で人の声が一番好きなので、たま~~に機会に恵まれればオペラ聴きます。
ウィーン歌劇場では『こうもり』と『オテッロ』を聴いたことがあります。
立見席でニューイヤーコンサートも♪←入場する人たちを眺めに行ったら、ダフ屋さんに声をかけられた(笑) 持ち歩きのお小遣いで払える範囲でとてもラッキーでした。
至福の時間でした。
ウィーンフィルはその3回きりしか聴いてないです。私のバカ耳にも 別次元に聴こえました(๑˃̵ᴗ˂̵)
私の音楽での判断基準は、自分の中での沸き立つ気分、高揚感 コレに尽きます。ジャンル問わず。
佳代さんの絵画の見方を読み、いきなり本質を掴むというあり方に新鮮な驚きを持ちました。
こんなことができる人がいるんだ!って。
だから、佳代さんの芸術記事はとても楽しみにしています。
印綬な私は、人が太古の昔からやってきた描くという歴史の中に絵画を位置づけていくのが楽しいです。精神の歴史のようにも思えます。
何百年も前に生きた画家のことを理解したくて、古文書をひっくり返し、時には赤外線当てたりして、がんばっている人がいることが愉快でたまりません。
そのお福分けをいただく、美術史の学びをとても楽しんでいます♡
もちろん、自分の感覚を大切にすることは大前提にしています♪
Düsseldorfのコンサートホール、素敵ですね!
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はじめまして よろしくお願いいたします
素敵な芸術と出会えた 感動 伝わってきます(^^)
なかなか 表現難しいですよね 私も 素敵って感激した時は ただただ なんじゃ これ❣️ なんじゃ これ❣️を連発する だけで 言葉にならず 感動とは 真逆の表現をしてました(^^;;
以前 うぅ?って思ったものも
自分の状態が変わると 違って 見えたり 聞こえたり
することがある ので 機会が あれば
再びチャレンジをお勧めします
ではm(__)m
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うわ、私も鳥肌たちました。動画でこれだけいいなら生はさぞかし、、、。声質がテノールぽくて甘い歌声ですねー。そして、一流ならではの”簡単そうに演じる”のがすごいです。