今ずっとハマって聴いてるの、これ。こんな風にお喋りするように、そっと囁くように音を自由自在に操れたらどれほど気分が良いでしょう。
Brahms: Variations and Fugue on a Theme by Händel, Op.24
日本では微妙に桜の時期を逃しまして葉桜くらいは見れたかな?程度だったのですが、今ドイツは桜が満開です。
って桜と書いたけど、これは果たして桜なのか。
今日くらいお天気がいいと、上のブラームスを聴きながらノリノリのウッキウキで元気に外を歩いて子供たちを迎えに行くのです。やはり神(上の演奏者、Grigory Sokolov氏)の演奏の右に出るものはないわ。最っ高。
音楽ってやはりすごい力があるなあと思ったのは、日本で満員電車に乗った時。夜お仕事帰りの人でいっぱいの電車に乗ることがあったのですが、あまり空気が良くなかったのですよね。どうしたんだろう?というくらい淀んでいるというか。で、何となくこのアルバムを(iPhoneに入っているので)聴き始めたのですが
一気に自分の中を駆け抜ける風が変わったのです。一服の清涼剤、というよりも清涼剤源泉かけ流し状態で内側からものすごい清々しくシャキーン!としたので驚きました。音ってこんなに淀みを押し流す力になるんだなと。
まあそんなこんなで『ドイツ帰りたくな~い、日本に居た~い』と思いながらも再びドイツで生活しているわけですが、日本に居る時も実はずーっと考えていた。というか自分の感覚に何度も問うていた。
今、本帰国したとしたらどうだろう?
そこで出た結論は
今は違う。
だった。
もちろん子供がいるから、子供がドイツで独り立ちするまではそれを支えて見届けなきゃね、という現実的な話はある。けれどそれとは別に
日本が好きだからといって今ヨーロッパの生活を完全に手放して帰国するというのは違うなあ、それは違う。
とはっきり思ったのです。今感じ直してもやっぱり同じ結論に落ち着く。
何だかんだ言いながらも、ムカつきながらも(笑)ドイツ生活は私に合ってるんだわきっと。そして『くっそ腹立つなあ』などとこんな顔で思いながらも
けっ
こちらをベースに生き、時々は日本に一時帰国できればそれがもしかするとベストなのかも知れない。今のところはそれが良いのだろうなあと感じています。隣の芝生は青く見えるものですよね。どエライ遠い芝生ですけれども。
そしてまたこのドイツにいながら対日本で仕事をし、ドイツメインだけど時々日本にも滞在して仕事もしますよという二重生活みたいなのも変人チックで訳が分からなくて、それが面白く実に私らしいなと思うのです。
というわけで、しばらくはまたドイツで頑張ろう。おー!(右手の拳を振り上げて)
こうですね!
本日もお読みいただきありがとうございました。
こういうのも咲いています。綺麗ですよね。
でも死ぬ最後の1年くらいはまた日本で生活してみたいなあ。
コメント
初めまして。いつも楽しく拝見しております。
ドイツの桜についての記事を見かけましたので、ご参考まで、、。
日本ではソメイヨシノが桜前線の目安ですが、早春から5月にかけ、実に多くの種類の桜が次々と咲き乱れます。(秋咲きのものもあるので、一年中楽しむことも。)
50を超えたあたりから、より狂おしく桜を愛でる思いが湧いております。
疲れの出る頃かと思いますので、どうぞご自愛くださいませ。
追記 セキュリティの関係で、ドメイン指定のないアドレスからのメールを拒否する可能性があります。失礼がありましたら、どうぞお許しください。
50を過ぎたあたりから桜を愛でたくなる、分かります(笑)
自然の様子や美しさに打たれることが多くなってきますよね。
記事もありがとうございます、拝読しようと思います。