人は力関係において誰かに対して優位に立った時如何に振舞うか、如何に自制できるか
それが人間の品格も価値も決めるし諸悪の根源ともなりうる
ということを今のこの世界では学ばない。こんな大切なことに気付き、知り、実行できる人はとてもとても少ない。それは手っ取り早く派手に外で目に見える形で活躍するということとは対極にある、地味な在り方だから。
そこに『 とりあえず年上・目上は敬っとけ、言うこと聞いとけ 』の儒教の教えが拍車をかける。非常にマズイ。毒親ほど身の程を弁えず自分の権利とばかりに『 年上・目上であるワタクシ・俺様のことは敬え、言うことを聞け 』を声高に叫ぶ。毒は濃度を増す。立場の弱いものはますます行き場を失う。
人間がこの世に誕生してからどれだけの時間が流れたのか、そしてこんなに幾重にも世代交代を繰り返しておきながら、人間はまだこんな基礎の初歩的なことも学ばない。
私はよく この世界は猿の惑星か なんて書いてきましたが、今回のニュースを読んだ瞬間に思ったのは
虫?
ねえ、虫なの??
でした。
・・・。
私は自分が最も敬愛するピアニストに関しては
さては神がこの世に降り立って人間の皮を被って人のフリして生きているな?
と真面目に思っています。てことは虫だって何かの手続きがトチ狂ってこの世に降り立って人間の皮を被って人のフリして生きている、中身は虫レベルのまま ってこともきっとあるだろうなどとつい頭が働いてしまうのです。猿の惑星だなんて猿に失礼。いや、虫にも失礼なのかもね。
話がつい長~く大きくなっちゃうのは調舒星。でも最初に書いたことと繋がってる。
どんな組織にも裏方は絶対に必要。全員が華々しく脚光を浴びて拍手喝采されるポジションにいたら組織は組織でなくなる。組織として機能しない。
iPhoneをプレゼンテーションするティム・クック Apple CEO
Apple社の全員がクック氏のポジションやりたい!と思ってそのように行動し始めたら会社はダメになる。
家族も組織。紛れもない組織。
組織運営にはどう考えても膨大なアレコレを引き受ける裏方が必要。でなければ全体のバランスが取れない。家族の人数が多かったりその外での活躍が大きくなればなるほど、細かく気を回すべき案件が膨大になる。
もちろんその役目を別に女性がやらなくたっていい。そんなことは誰も言ってない(このサイトでは)。でもその裏方を有無を言わせず全部力のない子供に丸投げし、その上更にあれもこれも奪い尽くして、家庭の場では自分だけは美味しいとこ取りで輝きたいの!!とならないように自らを常に戒めたい。何故なら人は易きに流れるから。目の前のキラキラを取ったがために自ら泥を塗りまくったゴミみたいな人生になってしまった・・・とならないように。自分の家系を更に腐ったドブに退化させ、子供をマリアナ海溝に叩き落さないために。
White Azaleas in a Pot, 1885 Monet
注:
一応書いておきますが、別に 親は100%自己犠牲根性で子供と家族に対し滅私奉公上等!! みたいな話はしていませんのでね、念のため。各自バランスを取ることもめちゃくちゃ大切。じゃないと家族のバランスを取ることも出来ない。私も自分の人生を充実させることをも大事にしています。それが家族の幸せに繋がることも大いにあるからです。全てはバランスですね。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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