どんな人でも、その家系に生まれて来たというだけで大変なチャレンジャーなのです。
自分という存在は、連綿と続く血の繋がりと血の混ざりの太いうねりの最先端としてこの世に生まれて来た。
自分という存在も、そのカラーも自分単独で周りとは何の関係もなく突然発生したものではありません。
先祖代々のあれやこれやが全て練り込まれている。
『 ご先祖のおかげで今の私があります、どうもありがとう 』 もいい。
もちろんそれは正しいし必要な姿勢でしょう。
でも一方で、ご先祖が生きているうちにやらかしちゃったあれやこれやの積み重なったものを何とか清算できそうな人が
その期待と能力と可能性を一身に背負って
それをある意味引き換え条件としてこの世に生を授かるという面もあるわけです。
好ましからぬ家系の癖の連鎖をぶった切ったり、横道に逸らせたりして何とか好転させてくれんかいな、と。
家系という一つの世界の片隅に溜まった、人の念という重いくすみを一掃して
やらかしちゃった先祖を開放し、それ以降の家系メンバーはスッキリ生まれ生きていけるように軌道修正してくれんかいな、というわけです。
これが『 自分と家系の関係 』における陰と陽。
皆さん何十年も人間をやってみて、人間そんなに真っ白でも立派でもない
どうしても弱い部分、あっさり変な色に染まってしまう部分があるのご存じですよね。
ご先祖だって生きている間は人間だったわけです。
そりゃもうあれこれやらかしとるわ・・・
私が言っているのは『 先代が残した借金 』みたいな物理的この世的な部分だけでなく
むしろ目に見えない遥かに大きな堆積部分。
どうせ目に見えへん、バレんかったらええわと思ってやらかした対人関係のあれこれ。
そういうのは目に見えないからこの世ではないと扱われがちだけれども、絶対に無くならない。
全部清算させられる。
そしてややこしいのは『 自分一人でやっちまったり片付けたり 』ではなく、家系がある意味一単位になっていること。
この世に生まれてきたらあれもこれもしたい!と思う一方で、同時に家系において背負わなければいけない役目の重さ。
その先祖の尻拭いという大役を『 はい!わたくしめがチャレンジしとうございます!』と名乗り出て生まれて来ただけで、めちゃくちゃ偉い んですわ。
だって自分の家系考えてみ?(笑
その大役を買って出ただけでもう自信持って下さい。十分凄いんだから。
ものすごいチャレンジャーよ。
どれだけその清算が重いと思てるの、と。
逆に言えばそんな重くてしんどい『 尻拭い 』の役を引き受けてまでやってみたかった何かが、この人生には有るってことです。
というわけで本日のまとめ:
そんな面倒を引き受けてまでやりたいことがこの世には有るはずだ
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