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『お育ちが良い』

 

これはYunchan Lim さんの2022年ポーランド、ショパンフェスティバルでの演奏。


こういう動画をYouTubeに上げてくれる人がいるからありがたいですよね。だから当時このピアニストを知らなかった私もこうして今このコンサートを聴くことができる。そしてやっぱりものすごくいい。とても好きだな、この人の演奏。

この規模のこういったコンサートの雰囲気も大好き。大好物。こういう感じのところに私はよく出没します。

 


 

 

お育ちが良いのだなあ、と思う人がいる。

『お育ちが良い』と聞くと普通思い浮かべるのは

  • 礼儀正しい
  • 身なりがちゃんとしている
  • 知性がある
  • いい感じの趣味がある

などではないだろうか。

たしかにそれらも大切なことだとは思う。

 

でも私が誰かからじんわりと、けれども確かに育ちの良さを感じるのは

この人は愛されて育ってきたのだな

と感じる時。

底なしの悪意や人間の持ちうる真っ黒な毒に晒され続けて生きてきたわけではないのだろうな、と推測できる時。

 

もちろんそれだけではただの純粋な人で『人間誰でも腹を割って話せば通じ合えるよぉ☆』などとキラキラお目目で大真面目に語ってしまうような残念な大人になりかねない。

その底の浅さを人間としての厚みに変えるのが上に書いた

  • 礼儀正しい
  • 身なりがちゃんとしている
  • 知性がある
  • いい感じの趣味がある

などという『自分でどうにかできること』つまり後天的に努力で身につけられることなのでしょう。

これらの項目というのは言い換えると一緒にいて相手に無駄な不快感を与えない、なんなら気遣いができて気持ちのいい人であるのに有効なポイント。

 

でもそれらがいくら長けていたところで、幼少期から人の毒に晒され続けてそれを引きずり、未だに怒りの種を抱えたままで尚且つそれに無自覚な人(※)、怒りの種から毒が発芽して知らぬ間に周りの人に毒を噴射しがちです。

 

そうなると時間と労力とお金をかけて身につけた上記の

一緒にいて相手に無駄な不快感を与えない、なんなら気遣いができて気持ちのいい人であるのに有効なポイント

一瞬で帳消しになってしまう。

(※)自分も毒に染まっていることに気付いて改善中、改善済みの人はもちろんその限りに非ず

 

この両方が身についている人を見るとホッとします。こういう人の周りに与える好影響ってすごい。ご本人の努力もさることながら、こういう形でこの家系の人は家系の現最先端にいる子孫を通じて社会に貢献しているのでしょうね。

そういう意味でのお育ちの良い人、好きだなあ。

 

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本日もお読みいただきありがとうございました。

 

人の心に巣食う邪悪を握り潰してくれる仁王さん。いるといいな。

狩野芳崖作 仁王捉鬼図

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