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離婚は失敗ではない

 

父の命式は指揮者の小澤征爾さんのそれと酷似しています。

 

 

立派な命式ですよね。

私の父も庚辰の人で、地支の並びも全部同じ。ということは生月中殺も同じ。

更にこの上天干連珠と守護神透干も加わった、実に恵まれた『 うわ、持ってるな!』という命式でした。

 

庚辰ですよ?四柱推命で言う、気の強さなら右に出るものはない魁罡(かいごう)と言われる干支の一つ。軍のトップに立つ将軍気質。それが面倒から逃げるべく妻の言いなりになり、何一つチャレンジすることなく、世間体だけを基準に常に守りの姿勢で右往左往し自分らしさを完全に失い、全く宿命を生かすことなく死んでいった。

 

そう、世間体。ああすれば世間にこう思われるかも、こうすればこんな目で見られるかも・・・

そんなことしか頭になかった人です。自分はこうなのだという彼の底から湧いてくる独自の意見を、私は一度も聞いたことがなかった。完全に妻によって洗脳された状態。

 

そしてそういう彼らにとって、離婚は失敗だった。人生の敗北。

私の弟は再婚していますが、2度目の結婚式のスピーチで

この子は1度目の結婚で失敗してますから

と嬉々として話していたのを記憶しています。たとえ我が子であれ誰かの失敗は大好物だったから。

 

真面目に正社員を務めあげて偉いですね、すごいですね

コツコツ節約して持ち家も自分で購入して素晴らしいですね

そうですか趣味もなく自分の道楽にお金も使わず清貧を貫いてるんですね偉いですね

飲みにも行かずに友達と何か楽しむこともなく節約ですか、真面目ないいご主人ですね

 

と賛美されるべくそんな人生を送ってきても当然そんなつまらない、充実していない人生に甘んじ、イライラを溜め込んだ人に人が寄ってくるはずもなく。更にそんな我慢の人生を送っていると、今度は人生を謳歌している人を妬ましく思い呪い始める。そうして結局一人寂しく虚しい人生を終えました。

 

別に小さな会社の正社員を続けることや、一戸建てを購入することや、趣味がないこと、家に籠り切りなのが悪いとは言っていませんよ、そういう事実の断罪じゃない。

ハッキリ強く自分の意志で決断し、常に現実的に行動し、どんなことがあっても前へ前へ打って出ることで如何様にも人生は開けた命式の持ち主なのです。誰よりもそういう強さを持って生まれた人であり、どうでもいい周りのご機嫌を窺いビクビクしながら生きる宿命ではなかった。小澤征爾さんを見れば分かる。

 

父の人生は持って生まれた宿命と合っていなさすぎる生き方だった。人生に何度も『 こうじゃない、やり直すなら今だよ!』の合図が出たはずなのです。しかしそこで現実に向き合い、自分で環境を変え人生を修正したり、切り開いたりする努力を怠った。すべて面倒なのでひたすら現実逃避に終始した。

確かに三柱異常干支で五均同宮(十大主星で五方向全部持ってる)、壮年期調舒星・天将星なのに仕事も何もしていない、家の中で荒れ狂うタタリ神のような妻が人生のパートナーでは一筋縄ではいかないでしょう。だからこそこの小澤征爾さんに輪をかけた恵まれた命式で家族もろとも好転させるのだ!という使命があったのではないかと思うのです。なのに妻に食い潰される生き方を甘受してしまった。

 

 

陰転は感染する。それも陰転している人が強ければ強いほど、感染力が強い。周りが喰われてしまうのです。

人間は誰でも、まず自分の人生を充実させ自分を幸せにする使命があると思っています。そこがスタート。自分のことが疎かになっている状態で誰かを支えたり救ったりすることなんて絶対にできないからです。

 

そしてどうしても手に負えない相手であれば、離婚することは何も悪いことではない。一緒に共倒れしても誰も喜ばないし誰の助けにもならない。子供がいればなおのこと。何の躊躇もなく自分の人生を全力で食い潰そうとしてくる相手から離れ人生を立て直し、自分の幸せを実現することは罪ではないし失敗でもない。むしろ無理すぎる現状に甘んじてそれを継続すると、それこそ本格的に人生の失敗になってしまう。周りにも甚大な被害を出す。

女性は結婚相手で人生が決まるなんてよく言われますが、男性だって同じです。

 

陰転が感染するように、陽転もまた伝播します。人生は楽しいのだと、形がどうであれこんなに日々を充実させて満足に生きることもできるよ!という姿ほど周りに力を与えることはありません。また誰でも本当はそうなれるし、そうする役目があると思うのです。

 

宿命を幸せに繋がる方に生かして行くこと、そのための離婚は何も失敗ではないよというお話でした。

 

 

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コメント

  1. はじめまして。いつも佳代さんのブログを楽しみにしている算命学初心者の者です。

    私の父母の話とよく似てるなぁと思いながら拝読していたところ、ん?ウチの父も小澤征爾さんの命式とよく似ている気がする…
    確認しましたら、月干支と年干支が逆以外は全く同じでした。生年中殺、準八相局の財局持ちです。
    父も毒母に完全に虐げられていて、陰転してるとしか思えない状態です。庚辰は魁罡と言われてますが、天印だし、男性は妻の言いなりになりやすいのでしょうか…(^^;;
    父も離婚することなく、母の気狂いぶりに振り回されながら夫婦関係を全うして生涯を終えそうです。

    • ぽみさんのお父様も命式めちゃくちゃ似てますね!てことはお母さまも身強もしくは最身強で陰転系でしょうか・・・
      じゃないと身強の庚辰を食い潰すなんてなかなかできないですからね。
      でも親のこととはいえ、親もいい大人なんだから子供ができることなんて限られていて、結局自力で何とかするしかない。なのでどうぞお好きに頑張って下さいねとしか言いようがないですよね。

  2. うちの父もこのタイプです。毒母と毒弟に小突き回されながら生きているでしょう。父は社会的地位もあったし職業柄離婚対策の知識はプロ並みにあったはず。なのにしなかった。子供や自分を幸せにする努力以前に基本的人権の保障の獲得すらできなかった。弟は私やエリートの父より素質は数段上。恵まれた知能と、ギリシャ彫刻といわれた美貌を持つのに地方有数の有名中時代から10年以上引き込もっています。つくづく人は能力ではなく、自分を幸せにする選択ができるかと言うことな気がします。父は幼稚で情けない男にすぎないと見切っています。

    • そうなんですよね、社会的地位もお金もあった方が良いには決まってるのですが、それは幸福には直結しない。そこじゃないですよね。
      どこかで主導者(家庭では親のどちらか、もしくは両者)が思い切って舵を切らないと、毒素は年々濃くなって取り返しがつかなくなっていくだけ。
      弟さんもせっかくの知能と美貌、今後それを生かせる時が来るといいですね。

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