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幽霊は滑る、父の場合

 

この記事にちょっと関連して

 

 

そういえば思い出したことがまたあります。

上記の記事に関連してといいますか、父の死に関して。

 

人は亡くなる時に近しい人の枕元に立つと言いますよね。

祖母がお葬式の次の日くらいに、当時高校生の私の部屋に現れた(正確には泊って行った・話はこの間書きました。

 

急に思い出した祖母の話
何だか急に思い出した私的なことを書きます。算命学はほぼ無関係です。 昔日本でうさぎ小屋レベルの小さいお化け屋敷に住んでいた時、私には一応とても小さいながらも自分の部屋がありました。 そこに父方の祖母がたまーに泊りに来ていたのですよね。で、家...

 

あの世関連のことは何が起こっても『 まあそういうこともあるよね 』と全く驚くことなく、動揺することもなく、小さい頃から毎度普通に受け入れてしまう私。父の病が進行して余命長くないという話を聞いていましたので、そうなった時にはまあ私のところに出て来るかも知れないなとは思っていました。

 

 

出てきました。

 

 

ただその時は父はまだ亡くなっていなかったのです。それは亡くなる前日でした。

あれは夢の中だったのですが、私の方に向かってスルスルと進んで来ました()。

 

 

見た瞬間どうなったと思います?

 

 

これは自分でも『 そこまで?』と思うほどだったのですが、その姿を知覚したと同時にあの人に対する怒りが炸裂しました。そりゃもう巨大な爆弾が爆発したようなすごい威力で。今停止していた車が次の瞬間には時速250㎞で走ってた、くらいの急激な状態変化でした。

 

こんな自分の都合の良い時だけチョロッチョロ、一体どのツラ下げて出て来とるんじゃお前はぁ!?

 

と、生前あの人が家族に向かって使っていた口調そのままに、私の中にあったあの人に対する怒りが全部まとめて一気に炸裂した瞬間でした。いや、あの世では言葉は用いられないので実際口に出したわけではありませんが、そういう見下した言い方をいつもされていたその蓄積がエネルギーとして全部まとめて帰って行ったというと正確だな。

 

 

ねえ、そうしたらどうなったと思います?

 

 

あの人は私に向かってスルスル移動してきていたのに

 

私の怒りが炸裂した瞬間に私のところまで来るのをやめて

 

 

Uターンしやがったよ。

 

 

もうね、ホント心底呆れましたよ・・・

この情けなさお分かりいただけるでしょうか(無理、絶対)

 

自分の人生最後の最後まで、面倒臭そうなことからは逃げました。

私に挨拶するでもなく、謝罪するでもなく、ただ逃げたのです。

 

『 やっぱ駄目だわこいつ・・』

 

生前、口ではそりゃもうご立派なことばかりのたまっていましたよ。

自分の言動には最後まで責任を持て

問題から逃げるな

自分をしっかり持て 云々。

全部本人は掠りもしなかったことばかりですけれどね。

 

まあでも死んで今まで見えなかった人々の本音が丸見えになるようになって(なるんですよ、本音しか存在しない世界なので)、さぞかし落胆していることだろうと思います。自分では格好ばかり気にして善き父、慕われる父を演じていたのに、蓋を開けたら実の娘にすら心底軽蔑されている・・・

 

私はあの世の記憶が多少残っているので、あの人は死んでから大変だろうねと思うような可哀想なことはもっと他にもありますが、長くなりますのでそれはまた別記事に譲ります。

 

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Honfleur, Normandie France 2022 オンフルールの港。美しいなあ。

 

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本日もお読みいただきありがとうございました。

ちなみにこの時の様子がですね、滑るように移動してきていたのです。

人は歩くと二足歩行なのでどうしても『 いち、に、いち、に 』と体が左右上下に動きますよね?それがまるで宙に浮いて滑らかにスケートでの動きのように移動してきていたのです。

 

それを見て私は

ははあ、なるほど。日本昔話なんかに出て来る幽霊の様子

あれはきっと昔の日本人にも私と同じようなものを目撃した人がいたから、お話の中でああいう形態とか動きになってるんだな。

と一部で冷静に考えていました。

 

という話を親友にしたところ

こういう場で笑ってはいけないとは重々承知しているが、ごめん、それ面白すぎる!

と大爆笑していました。

皆さん、幽霊は滑りますよ。

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