
雨が降るともう冬はすぐそこ!!みたいな暗くて寒~い1日がやってくるようになっております、こちらドイツ。スーパーではもうクリスマスのお菓子(味のチョコ)が出ていて、季節を先取りするにもほどがあるだろう・・・とドイツの冬が苦手な私は悲しくなったり。
でもそういう時こそ先日のロンドン滞在を思い出し、清々しい思いに助けられています。
こんなに近くにあってあんなに良いところなのに何故今まで行ってなかったのだろう?と思って思い返してみますと、イメージが「雨&暗い」だったから。
ドイツという日本に比べ圧倒的に日照時間が少なくずっと天気の悪いところに住んでおりますと、『ここより緯度の高いところには絶対に行かんぞ!』となるものです。わざわざお金と時間とエネルギーを費やして行く旅行は特にね。
でも今回の滞在期間、毎日これ以上ない晴天で、多少暑くはありましたが最高だったのです。ああ、あの空気が恋しい

それらを思い出しては記事にしたかったのですよね。
美術館も実はとっても良かった。下調べもなく期待せずに行くのですが、大英博物館は以前書いた通りながらもそれ以外がもう大満足でね
大英博物館のお話はこちら


これは The National Gallery
人の入りはこんな感じで座るところも結構あって、大満足。実物を見たかったけれど見たことなかった絵が沢山ありましてね!
もう大興奮ですよ。
そうそう、美術館はこうでなくっちゃ!の『好き』のど真ん中を射抜いてくる感じ。

いやいやそんなことよりもこちらの絵。よく知られた作品ですよね。

「レディ・ジェーン・グレイの処刑」1833年

1553年 エドワード6世亡き後、レディ・ジェーン・グレイ(1536/37–1554)はメアリー・テューダー(1515–1558)の支持者たちによって廃位されるまで、わずか9日間だけ女王として君臨。反逆罪で裁判にかけられタワー・グリーンで斬首されました。
ドラローシュは処刑の場面をロンドン塔の内部として描き、それはジェーンが処刑台へと導かれる瞬間、人物を影に包まれた建築空間の中に配置することで劇的な効果を生み出しています。
その中で最も明るく描かれているのがジェーン自身です。彼女はクリーム色のサテンの下着姿で、無防備で脆弱な存在として描かれています。
この絵が展示されている部屋に入ってこの絵が目に入った瞬間、パーッと広がる清涼感。

いやいや、今から台に首乗せて斧でぶった斬られる直前の絵やぞ…?
なんでだよ?という感じですが、でも確かにあれはパーッと広がる清涼感としか表現のしようがない。「気」のいい神社の境内に入る時の感覚に少し似ている。びっくりしましたね。
ああ、以前からよく目にしていたこの有名な絵はここにあったんだ!という驚きと、約2.5m × 3mの大きさに圧倒され。

丁寧に緻密に描き込まれたそれは、ずっと見ていられるほど美しく。
フランスの哲学者 シモーヌ・ヴェイユは『美とは変えたいと望むことができないこと』と定義していますが、まさにそれ。
正直この絵、この大きさで自分の部屋に飾ることができれば!と強く思いましたね。


しかし粗末な部屋にいながら、どこにも汚れがない。隅々まで新品で清潔でピカピカに美しい。白いドレスの裾さえも真っ白のまま。


これは何だ・・・??罪人ながらも高貴であった人物への、せめてもの餞(はなむけ)かな?
などと思いながら観ていたのですが、帰ってから調べてみると、無実ながら政敵に罪人と祭り上げられ処刑される16歳の少女の無垢さを表現しているとのこと。

なるほど、どおりで最初に受ける『気』が清々しいわけだよ!
と腑に落ちましたね。
画家さんが絵に込めた思いは直通で(というか直撃くらいの感じで)受け取った!とご本人に伝えたい。笑
ああ、でもこれ以外にも素晴らしい絵が本当にたくさんあって、その満足度は計り知れません。
ぜーんぶの絵を紹介したいくらいですが、そうなると算命学が脇に押しやられがちになるので、まあちょびちょび出していきますよ。
本日もお読みいただきありがとうございました。

こちらは絵の左に2人いるレディ・ジェーン・グレイの侍女の1人。これから起こることが恐ろし過ぎて気を失いかけていますが、それにしてもいちいち美しい。
処刑は実際は屋外で執行されたようですよ。



コメント