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オスカー・ココシュカ/Oskar Kokoschka の濃縮変態エキス爆弾

 

レオポルド美術館は本当にいい美術館でね。

いいというより私の好みにばちこーん!とピッタリなので大好きな空間なのです。

 

 

 

・・・

 

 

って

 

 

ぎゃー!

 

 

 

等身大よ

 

 

なななななんですか?

 

わ、私は一体何を見せられているのだ??

 

(・・・。)

 

 

こちらはOskar Kokoschka/オスカー・ココシュカというオーストリアの代表的な画家の作品。

 

いや彼が作ったのではなく、まぁ人形作りのプロに作らせたというアレなアレ。

 

彼がベタ惚れしてお付き合いしてたのは、あの作曲家 グスタフ・マーラーの寡婦。

人形と似ても似つかない・・・

 

アルマ・マリア・マーラー=ヴェルフェル/ Alma Maria Mahler-Werfel は当時の芸術界隈において同時進行に不倫、どんと年上でもどんと年下でも何でも来い!な百戦錬磨の手練手管。蝶よ花よの激モテ人生を送っていただけでなく、自らも歌や作曲で活動していたとのこと。

彼女の異性遍歴に出てくるメンバーがまぁ名立たる歴史に名を残すメンバーで、彼女は彼らの芸術的才能を引き出したミューズと言われているそう。

 

それはともかく彼女より7歳年下のココシュカさんは彼女を繋ぎ留めることができず、同時進行されていた別の男(※)と彼女が再婚した後、彼女愛しさのあまり等身大の人形を作ったとか。

※ これがまた後にバウハウスの設立者となる建築家、ヴァルター・グロピウスときたよ。

 

その結果ココシュカさんはアルマの等身大人形をあちこちに連れて歩いたり

怖い

 

あんなところに寝かせてみたり

 

こんなところに置いてみたり

 

と様々な方法で愛でていたと。

そして後にブチ切れて頭をぶち壊す。

 

そんな未練がましい弱い感じの命式なの?

と思って見てみましたら

 

 

庚申の人やん・・・将軍の中の将軍よ?

まぁ突拍子もないことをしてもおかしくない命式だけども。

ずっと大事にしていたものをいきなりブチ切れて、ぶち壊して捨てる!というのも分かる命式だわ。

 

ってこの年の瀬に、私はわざわざウィーンくんだりまで来て一体何の性癖爆弾を見せつけられているのだ??

 

ってなりましたよ。

 

こんなの、やってる本人が別の作品で芸術家として名を上げたからこそ、超一流の美術館で死後何十年も経っても芸術作品として展示されている。

そして何の関係もない私が 知らん男の性癖披露に巻き込まれて不意打ちで観せられる 堪能させていただけるということになっているわけですが・・・

 

冷静に考えてただの変態やん。

 

しかもミューズだったからなのか何なのか、アルマさんも未来永劫『ああ、あの人形の(笑』とこの顔でイメージ付けられ、白日の下に醜態を晒され辱めを受け続け・・

なんだか気の毒になってきちゃった。

 

一応アルマさんの命式。

そりゃあココちゃん、彼女のこと好きだわね。

 

これだから美術館はやめられない。

そしてこういうのを入り口に、当時の歴史に少しずつ理解が深まっていったりするのも面白いものなのです。

 

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本日もお読みいただきありがとうございました。

 

領土併合ー不思議の国のアリス、1942 by オスカー・ココシュカ(レオポルド美術館)

 

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