いや~、すごいね。
この対談中身がぎゅっと濃くてとても良かった。自分をしっかり見据えて自分をガッツリ生きられている人というのは、中身が詰まっていて外側は柔らかいとよく思っていたけれど、やはりそうだ。中身が自ら納得行く内容物でみっちり詰まっている、もしくは詰まっている状態になりつつあるので、外側の殻をガチガチに固めなくていい。
(ちなみにその反対側の在り方がこの間書いたこれ。中身がスカスカのまま外ばかり張りぼて方式でその場をやり過ごすことに命をかけているので、そのうち甲殻類のようになる。)
いやいやそんな甲殻類よりも。
私と同じ機能不全家族育ち(当サイト語で言うところのドブ出身)の人がこの対談を見て100%ビリビリ感じたであろうこと。
なにこの親ガチャスーパー大当たりの民たちの眩し過ぎる会話!
ビリビリきすぎて私のように感電死しそうになった人が多くいるであろうな・・・。
それはお金持ちだ社会的うんたらだではない。いつ如何なることがあっても両親の愛は大海原のように背景に存在し、安心して自分を信じ進んでいけるという大変な安定感。
下駄を履かせてもらうという言葉がありますが、この人たちの場合はもう下駄なんて可愛いもんじゃなく地層。ごっつい大型の凄い高さのある地層よ、ここまでくると。
いや、別に舞さんは『恵まれたアタクシのキラキラ人生』をアピールしてるわけでは全くありませんよ?この方はとても真摯に人に対して、社会に対して向き合って自分のできる最大限の努力を持って活動なさっている。これからの日本の社会に対するレベルの高い提言を分かりやすく言葉を選んでお話になっていて、本当に聞いていて気持ちがいい。
しかし、だ。
上の写真の道路の標高をゼロ地点とすれば、人間の多くはまあだいたいゼロ地点に生まれてくる。私もまあそう。
ただ人によっては上の折り重なった何mもの高さになった地層の表面、高いところがスタートの人もいて、そこから更に自分で努力もする。するのは当たり前としてその努力を罵倒したりせせら笑ったり全力で邪魔したりと、こちら側の人生を叩き潰しにかかってくるラスボスが親ではなく、その努力を全面的にバックアップしてくれ、しかも自らの生き様が自然と子供の憧れや手本となりうるような親の協力と自分の多大な努力とのコラボで輝かしい人生が出来上がり、夢は現実のものとなり・・・・
あかん、書いててしんどくなってきた・・何故ならゼロ地点から親に強制的に穴を掘らされ、マリアナ海溝の深さまで沈められ、そこに鎖でつなぎ留められ、蹴り飛ばされながらそれをせせら笑われるのが我らがドブの民・・・
途中中田さんが女性としての生き方についてロールモデルがいたのですか?と聞くところで、舞さんが
母は医者だったけれど、だからといってバリキャリで家庭を放ったらかして仕事だけという感じでもなくちゃんと母性もあって、女性として
我が名はアシタカ!
この眩し過ぎる後光というよりむしろ画面からストレートパンチのように次々と繰り出され続ける愛の閃光に耐えられる民はここにいるか!?いるなら前に出よ!(俺は無理)
実の親が超理想のロールモデルである愛に塗(まみ)れた民こそが放てる輝きに眩暈がして錯乱し、つい私の中のアシタカが・・・失礼いたしました。
だからといって舞さんが羨ましいかというと、それも違う。
人は皆 “その場所・その環境” に生まれ育ったからこそできることがあるであろうし、 “その場所・その環境” に生まれ育たなければ成し遂げられない家庭での役割・社会での役割が必ずある。なのでこの舞さんも、彼女の生育環境だったからこそ出来る最高のものを目指してものすごく努力なさってると思うし、同じく私は私でドブ出身にしか分からない、ドブ出身者にしかできないことに薄っすらながらも確実に近づいて行けていて、方向性に満足している。
中田さんは中田さんでこの舞さんの新書に刺激を受けて、最近取り沙汰されているジャニーズの性犯罪についての動画もUPされていた。ものすごい勇気だと思う。
皆与えられた環境から自分のできることを最大限していけばいい。それでいい。
ただ背景の格差があまりにも異次元すぎて今回は流石に眩暈がしたわ、というお話でした。
本日もお読みいただきありがとうございました。
そんな家庭環境想像できないわ・・・とそれでも一生懸命想像を巡らせる私
Gogh, Madame Joseph-Michel Ginoux (Marie Julien, 1848·911)
コメント
この方好きです。地頭と育ちに恵まれたラッキーな人。その幸運を欲望や権力のため、自分のためでなく人のため世のために使おうとされています。キラキラした人だなと。ご本人の頭脳と努力を何倍にもしたのがご両親の愛や絆なのだと思います。
まさにまさに。