『 孤児からプラハの右翼のスターへ 』
いやいや、右翼のスターって・・・ (´Д`)
ってつっこむところですね、ココ
チェコの過激派極右政党(自由直接民主党=SPD)党首である Tomio Okamura という方の記事が目についたので見てみましたよ。
いや~・・・
何だかこういう ものすごくイライラしていてやたら攻撃的な極右政治家 があちこちで力をつけて台頭してきているEUですが
一体彼は何者なのか?どういう背景があってどんな主張をしているのか?が興味深かったのでご紹介してみましょう。
以下、だいたいこんなもんだろう要約:
EUはドイツの言いなりで、結局失敗している。よってチェコは国民投票によってEUに残留するかイギリスのように脱退するか決定すべきだ。
チェコではイスラム教を一切禁止にしたい。
不法入国者は一人の例外もなくチェコの滞在を禁じ、犯罪者として即座に国外追放しなければならない。
若者には8週間の軍隊訓練を。
ロマ(移動民族、放浪者、昔のいい方でいうとジプシー)に与える社会保障なんぞないわ。
不安に苛まれ、未知のものは全て信用できない!というチェコ人にとって
こういった彼の政治的主張は力強く響き、そういった人たちの後押しで彼は政治的成功を収めてきた。
フランスの極右政党Front National のマリーヌ・ルペンやオーストリアのこれまた極右政党FPÖ のやり方と同じである。
彼は現在45歳。
父は日本人、母はチェコ人で日本で生まれたが、5歳の時に両親が離婚。
母親は3人の息子を連れて当時まだ共産主義国であったチェコスロバキアに帰国。
しかし母一人では経済的に苦しく、孤児院で何年も暮らすことになる。
そこでアジア人の血が混じった彼は酷く虐められ、どもりになり、14歳でもおねしょするほど辛い日々を送る。
21歳で今度は東京に戻るもそこでも混血ということで差別され、ゴミ収集の仕事や映画館のポップコーン売りとして食い繋ぐ。
数年後チェコに戻り、アジア人を対象にした旅行会社を設立し成功。
その後は本を書いては成功し、テレビのリアリティショーの審査員を務め、2013年に初めて国政に参加。
2014年には
『 大戦中南ボヘミアのLety における強制収容所ではジプシーたちの虐殺なんてなかった! 』
と主張。
2015年、あらゆるイスラム教国からの製品をボイコットするよう国民に呼びかけるだけでなく
イスラム寺院のそばを犬や豚連れで散歩しようぜ!とけしかける。
その後も彼の極右発言は激しさを増し、直近の選挙ではSPDの第一スローガンが
『 イスラム教はチェコから一切排除せよ 』
『 全てのイスラム教徒はテロリストではないが、全てのテロリストはイスラム教徒だ! 』
( ← いや、ちゃうやろ・・大丈夫か (´Д`;)?)
『 我が党は宗教の自由には賛成だがイスラム教、お前はダメだ。
こいつは非常に危険な、すごい勢いで拡大しつつあるイデオロギーでしかなく、だからこそ禁じねばならない! 』
≪ (゚Д゚)ハァ? チェコにはイスラム教徒なんて殆どいませんけど・・?≫
というツッコミもOkamuraには通用しない。
『 チェコの警官たちは今では機関銃を持って走り回ってるではないか。
プラハの旧市街地入り口には、テロを防ぐためセメントでバリケードが張られている!テロが起こる前に、問題を叩き潰さねばならん!』
政治学者のPetr Just氏 は
『 彼の反イスラム国粋主義なんて全く一貫性なく、単に党の支持者を拡大するためだけのもんですわ。
だって前はチェコの文化の多面性を擁護してたんですよ( ´_ゝ` )?』
2011年には ” Miss Expat ” というショーで最も美しい “ミス移住者” を選ぶ審査員をしており
2013年にはイスラム教徒の恰好をしたチェコ人女性とロンドンのモスクに行った時の写真をネットに掲載し『 素晴らしい経験だった♪ 』と言っている。
反イスラム、反EU、モスクワ万歳!レトリックとともにFacebookに公開した自撮りビデオでは
チェコ政府が国民に3万人もの不法移民の存在を隠している~!などと言う意味不明の供述をしており(以下略)
Okamura氏 の兄であるHayato Okamura氏は弟の一連の流れについて
『 どうやねんこれ・・( ;´_ゝ` ) 』
と思っている。
この Hayato Okamura氏は、キリスト民主党の活動家による移民援助に参加しており、6歳下の極右の弟には年に1度しか会わない。
『 弟は面倒くさいポピュリストになっちゃったよ。ホンマ怖いわ。』
( ´∀`)σσ 明日に続く
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