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各60干支の説明ってどうなのよ、の話

 

本日は算命学の割と専門的なお話で、ある程度知識のある人向けになります。

 

各60干支の説明ってありますよね。

例えば 癸巳 だと以下のようなものです。

ジキルとハイドと言わないまでも、陰と陽の対照的な二面性を持っている。

表面は穏やかで要領よく、集団の中でも多くの人と調和を保っていけるタイプ。

いわゆる世渡りの上手い人。

頭の回転がシャープなので出処進退をよく弁え、広く長い交友関係を保持していける。

半面猜疑心が強く、疑惑を持つとそこから抜けにくくなる。

攻撃を受けた屈辱は忘れない。

人間関係運が強く、仕事も人を相手にしたものが良い。人と人との間で利を得る才覚がある。

1つのことを長く続けるのは苦手だがチャンスをつかむのが上手いので、短期決戦を繰り返しながら財を得ていく。

 

こういうのって鵜呑みにせず、話半分で聞いているといいです。

 

説明が正しい・間違っている、当たってる・当たっていないではありません。

 

こういう説明は以下のような構造から出て来ます。

 

 

私が四柱推命や算命学を学び始めて、初めて干支の説明を読んだ時には

表面は穏やかで要領よく、集団の中でも多くの人と調和を保っていけるタイプ。

いわゆる世渡りの上手い人。

人間関係運が強く、仕事も人を相手にしたものが良い。人と人との間で利を得る才覚がある。

 

 

  ↓

 

 

 

 

 

 

ってなってましたものね (笑

 

私という人間は陰陽五行で表すと癸巳だけで出来ているわけではなく、他の干支との組み合わせで成り立っています。

その宿命 ( 命式 ) を総合的に解釈すると、また上の説明とは全然違った面が強く出て来る。

常日頃からここに書いているように、私は究極の一匹狼で和合協調性ゼロ、集団行動は不可能です ( 言い切った )。

そうすると自分の性質と干支の説明が一致しないじゃないか!と思ってしまいますが、それはつまりこういうことです。

日干支が同じ癸巳の人でも、生まれによってどの蔵干を取るか変わってきます。

 

 

日柱が

  • 牽牛+天報 なのか
  • 玉堂+天報 なのか
  • 司禄+天報 なのか

で随分中身が変わってくるわけです。

 

蔵干に3つ十干が入っているということは、確かに全ての性質を持っているともいえる。

なので

干支の説明は上の3つ ( 牽牛+玉堂+司禄+天報 ) を網羅したもの。

 

ただ、例えば私は

牽牛+天報 の人なのですが、そうすると

玉堂の気配は、まあ生まれた日が近いから薄っすらある。

でも、司禄は生まれた日が随分遠いので司禄的性質はほぼない。

ということになって

表面は穏やかで要領よく、集団の中でも多くの人と調和を保っていけるタイプ。

いわゆる世渡りの上手い人。

人間関係運が強く、仕事も人を相手にしたものが良い。

人と人との間で利を得る才覚がある。

を見た時に

 

はぁ?

 

となるわけです。

 

まさにこの抜粋部分というのは、司禄+天報となる癸巳の人の説明。

私の命式内に石門、司禄、禄存、乙、甲あたりが一つでも入っていれば、この抜粋部分と重なる性質も出て来ますがそうではない。

だから全然違うじゃないか!となる。

 

しかしどこを見ても60干支の説明はあれど、こういう内訳、解説はありませんし

誰も教えてくれません ( でした、私の場合 )

だから何故こういう説明になるのか分からなかったのですよね。

今はもう勉強も理解も随分進んだので隅々まで分かる。

なので同じようなところで躓いている方にお役に立つかも?と思って書いてみました。

 

余談:

逆に言うと、蔵干が一つしかない干支

つまり 地支に 卯、酉、子 を持つ干支の人

例: 辛卯、乙酉、壬子など

の干支の説明はバシッと違和感なく当てはまるはずですよ。

 

 

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