外の世界での成功が大きければ大きいほど、内の世界での家族への負担ももちろん大きくなる。家族はしんどくなり始める。そこで身内のケアができる器があればいいけれど、大抵はそれを訴えても『 俺様・アテクシが社会で成功してるんだからそれでいいだろ。幸福だと思わないお前たちがおかしい。』とまともに取り合わず、家族の幸せのためにやっているはずなのに家族が不幸になっていく。それがまたイライラする。
そこに気付いて向かい合う賢さと強さがあればいいが、大抵はそこから逃げる。何故ならそこが誰にとっても一番難しいところだから。そして言うに事欠いて『 誰のおかげで生活が出来ていると思ってるんだ 』などと逆切れし始める。そのイライラ解消に不倫をしたり更にそこで子供を作ったりして、ますます悪禍の種を撒き散らす。
配偶者および子々孫々の今現在および未来の運気を、本人たちの了承もなく勝手にがつがつ先取りし食い散らしているからこそ、今現在の自分の姿があるにもかかわらず、それに気付けない。
全ては自分の弱さと頭の悪さが原因。
勝手に複数人数の運気を現在・未来から先取りして、俺様・アテクシの権利ぞ!とばかりに使わせてもらってるのだから、成功して当たり前。だから何だよ?なのである。むしろそこまでしてるのに外での成功すら覚束ない人間は一体何なんだよ?という話。
こんなもん、本人があの世に行った瞬間にご先祖目の前に勢揃いで
お前ちょっとここ来て正座しろ。
なーにを『 俺様・アテクシすごいやろ♪』と調子に乗って外でええカッコばっかりして、長々と子々孫々の運気を勝手に食い散らかしてくれとんのや!?(パシーン!)
と頭引っ叩かれる案件ですわ。
でも皆には見えない。
外に出れば周りの人はその地位や財産にジャンピング土下座して摺り寄って来て、○○大先生だなんだと持ち上げてくる。本人もまんざらでもなく、周りともどもその蜃気楼に完全に惑わされる。家族が苦しみを訴えても『 まぁまぁ、でも家族の1人が成功してるねんからええやん(こんな環境で苦しいと思うお前がおかしい) 』とばかりにまともに取り合わない、都合の悪いことは口封じする。家庭内は更に黒く沈んでいく。でも外では○○大先生、○○家はすごいすごいと蜃気楼祭。
猿の惑星かここは。
いやホントに。なんで見えへんねん皆。
もうなっとるわ。
人間関係というのは生モノだから、庭のチューリップを育てるように常に気を配る必要がある。それも一人一人に向かって丁寧に。家族の誰か一人にそれを丸投げしてりゃそれで事足りるなんて、そんなに甘いものではない。全員がそうでなければ狂いが生じる。
そして家族のメンバーに気を配り、家族内の人間関係をちゃんと手入れし、家族全体として成長し幸せになっていくための能力と、社会に出て煌びやかに成功する能力は完全に別。
我々は猿の惑星に居ながらも、そんな蜃気楼に踊らされる猿ばかりでないのも知っている。賢い人たちはその内と外、家庭と社会、陰陽のバランスを取りながら進む重要性を知っている。けれどもそのバランスを取りながら進むというのは実に自然の理に適ったことなので、そこでは変化は緩やかに起こる。自然界の変化はいつも緩やかで時間が必要だから。なので派手に目につかない。外から見たら分かり辛い。そして派手な猿ばかりが目に付いて褒めそやされる。
そのように確実に外と内に同時に気を配り、絶妙にそのバランスを取りながら時間をかけて両方を発展させていくということ。
実はそれが 足るを知る の本当の意味なのだろうな、などと最近考えていました。
自分が満たされたいがためだけに、子々孫々の未来を食い潰し彼らを地獄に突き落としてはいけない。人間にとってそれ以上の罪はない。そしてそんなことを開運や陽転などと言ってもいけないのだと思う。
(※1)
Henri Matisse、La Serveuse 1896
コメント
過去記事にコメント失礼します。
部署内でリーダー的な立ち位置になり、家庭を顧みず仕事に没頭してしまった時期がありました。
その時はそれが自分の使命だと思っていたし、夫と同程度稼いでいたので文句もないだろうと思っていました。
結果、自分はストレスから体調を崩し、子供は不登校になりました。
この記事を読んで、自分の苦い経験が思い出されました…
その頃はまだ算命学には出会っていなかったのですが、後になって当時天中殺だったと知りました。
お給料は減りましたが現在は転職し、子供も落ち着いてきました。仕事にはやりがいを感じているため、東の車騎星を活かしてまたバリバリ働ける時が来るのかなぁと考えています。
いつもブログ楽しみにしています!
そしていつか鑑定もお願いできればと思っています。
なかなか難しいですよね、バランスで気付くのって!算命学をちょっとでも知っていれば運のシーソーとか勘で『あれ?』と思ったりしますけれどもね。
でも今はお子さんも落ち着かれたようで良かったです。
きっとまた車騎を大いに生かしてお仕事できる時期は来ると思いますよ。頑張って下さいね♪