ムンクの宿命を風景動画にすると&イプセンの『ペール・ギュント』の伝える人生の要

こちら『叫び』でお馴染みのムンクさんの宿命を風景動画にしています。

ムンクもいいのだけれど、ペール・ギュントよね!この動画につけた音楽ですよ。
この御三方は皆同時代のノルウェー人。
ペール・ギュントはイプセンの作ったお話で、そこにグリーグが曲をつけたのです。

これは現実から逃げ続けたペール・ギュントという主人公が、自己の空虚さに追い詰められる物語なのですが、その割には引きこもりとかじゃなくて色々大冒険をしています。
この組曲
第1曲「朝」
第2曲「オーゼの死」
第3曲「アニトラの踊り」
第4曲「山の魔王の宮殿にて」

という構成になっていて

私が動画につけたのが『アニトラの踊り/ Anitra’s Danceという曲。
予言者(偽物)として大富豪になりすましたペール・ギュントが、砂漠の酋長の娘アニトラに誘惑される場面を表します。
(絵:Anitras Tanz. Illustration für Peer Gynt von Henrik Ibsen – Arthur Rackham)

このペール・ギュントの話のが面白いのでご紹介。ご興味おありの方は▼をクリック。(長いよ)

ペール・ギュントは山奥で「山の魔王=トロール」の宮殿に迷い込んだ際、魔王に言われます。

自分に誠実に生きろ!みたいなんあるやん?
それもええけどそんなことよりな、面倒なことには目ぇ瞑って、楽しい妄想に耽溺して、今さえ刹那的にワイワイ満足に派手に生きてればそれでオッケーよ~

そしてペール・ギュントは母親の死からも逃げるようにして世界を放浪し、奴隷貿易したり、詐欺で大富豪になったり、予言者を名乗ってはアニトラに騙されたり、最終的には狂人病院の王に祭り上げたりするなど、波乱万丈な人生を送ります

一見、大冒険大成功の人生に見え何事かを成し遂げた感がすごいのです。が、実際は常にその場限りの快楽と誇大妄想に生きており、自分とも誰とも真摯に向き合わず、何一つ責任を背負わないまま。

そして爺さんになった彼は帰郷の途上、足元に転がっている玉ねぎを拾い、1枚ずつ皮を剥いていきます。

この皮は航海してた頃のワシ、これは詐欺師やった頃のワシ、これは予言者やった頃のワシ…ってええっ!?これって全部「自分がやってたこと、表面的な役割だけちゃう!?
芯=本当の自分がどこにもあらへんやん!?

自分の中身が完全に「空っぽ」だと気づき愕然とするペール。

絶望する老ペールの前に「ボタンむしり」という不気味な男が現れこう告げます。

お前は悪党にも善人にもなれなかった。自分を知ることもなく芯も持たず、ただ中途半端に生きていただけだ。だから死んだ後は他の似たようなのと一緒に溶かされて『ボタンの原料』にリサイクルされる運命だよ。

まだ “個としての魂” になっていない元の素材状態に戻されるけど、そもそも現世でも他と区別がつかんような生き方してるんやし別にええやろ?ということですね。

そこで焦った彼は「自分が自分として生きてきた証拠」を必死に探しますが、自分から逃げ続けてきただけなので何も見つけることができません

小さな虫にも
フンコロガシにも
なれませんぜ、と。

このペールの大冒険も表向きは派手に何事かを成し遂げた感満載だけれど、本命(真摯に自分であるという今世の課題)からは逃げ続け誤魔化し続けてただけ。
まさにこの記事と全く同じ話をしているのです。

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この世には『何かやった気になれる』罠がいっぱい 本懐から目を逸らす罠は、この世に素晴らしくたくさんある。 それをやっていれば何かやった気になれる、偽の課題。 有名になる、賞賛される、富を築く・・・他にもいくらでも。(もちろんそれこそが今世でやるべきことなのだ!という人も多々いらっしゃると思いますよ。その辺はご自身で分かるはず。)

そして

己自身であれ=自分に誠実に生きろ」
自分の本質や、嬉しくない現実、自分の犯した過ちや責任から目を背けず
「自分はどうなんだ?どうありたいんだ?これが自分だと本当に言えるか?」を常に見極めながら生きる。

って私のこのサイトのテーマである

と全く同じなのだよね。
私の仕事はそれを、算命学という手段を使って突き詰めていくこと。そのお手伝い。

ってでもこういうことを言い出すのって大体霊感系、あの世にガッツリ繋がってる系命式の人なのだよな。

と思ってH. イプセンさんの命式を見てみますと

がっつり異次元に直結している人ですね。
この人も死ぬ時に『この人生、周りの基準ばっかり見てそれらしい功績は積み上げたけど、ホンマにしたいこと&すべきこと全然せんまま終わってしもたー!』と絶望しながらあの世に行った経験&記憶があるのかも知れませんね。
(私はある、大いにある)

って、そう。本日はムンクのの回でございました。

真冬の水草。大きな湖(海でも可)の真ん中に立つ木のそばに存在する冬の草花。
この草花というのは、頼れる人がそばにいるとそれをとっかかりに高く高く伸びていくことができます。大きな木に巻きついて成長する蔓草と考えると分かりやすいですね。

凍てついた水の大きく広がる景色に雪が深々と降る風景…冷え冷えしていますが美しい。
足元に火がついているので危うくも、全体としての寒暖バランス的には良い。そして燃え尽きるかというとやはり水性過多なのでその心配もない。

乙巳日居中殺で、相当感性の変わった人です。
別名『女神の星』と言われるほど煌びやかな魅力に溢れるのが特徴。しかし内面は感受性の強い寂しがり屋で不安定な心を持て余すようなところがあります。
男女とも異性問題を起こしやすく、あまり結婚に向く感じではないかも知れません(歯切れが悪い・笑)

ムンクさん、異性関係にはてこずった…というと『モテない君かと思いがちですが、いやいやどうして。さすが乙巳の人、女性は沢山寄ってきました。
けれどもある時、彼に思いを寄せる女性がうっかり銃を暴発させ、それがムンクの指を吹き飛ばし、それ以降彼の精神状態が急下降していくのです。
(『マラーの死』 E. ムンク)

ムンクさん、巻き付ける木がそばにあるからありがたいですが、それ以外は炎ちょっとと大量の水。まあ水草浮草的な性質があるわけです。こういう命式の人は、後天運で増水する時、水位が上がって水に沈む・・・という時に苦しいことが起きやすい。
ある意味生きづらい命式とも言えます。

この指を失った時も、母を亡くした時も、姉をなくした時も風景は洪水状態。
そして後天運で増水しっぱなしの約10年間も、芸術面での大成功はあったものの、女性関係から精神バランスを崩しアル中へ・・など相当つらかったようですね。

ムンクはしかし『叫び』のイメージが強く、おどろおどろしい絵ばかり描いてたんでしょ?と思われがちですが、等身大以上の肖像画も沢山書いていて、色が暖かくて素晴らしいんだー!(←笑)
こちらの記事にムンク展の写真をUPしているので、是非ご覧下さいね。

(以前ムンク展に行った時の記事はこちら)

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K20美術館でムンク展 私の住む街 デュッセルドルフのK20という美術館で、12日からムンク展がスタート。 この美術館はそれほど規模が大きくなく、今回も大して期待せずに行ったのですが 良かった!行って良かったわ~。

本日もお読みいただきありがとうございました。

私はこの絵が好き。

赤いリンゴの下で』(1912年〜1914年作)

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