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七尾市を思う

 

私は七尾に行ったことがある。

日本の大学の友人が七尾出身だった。七尾が、七尾がとよく故郷の話をしていたので覚えている。

 

その子がある夏休みに石川県に遊びにおいでよ!と友人数人を誘ってくれたことがあり、私も人生で初めてその地に赴いた。

彼女のご実家は、兵庫県の阪急沿線にしか住んだことのない私には驚くべき大きさの立派なご自宅だった。お父さまはその家の梁に輪島の漆が使われているとかでたいそうご満悦だったのを覚えている。

しかし何よりもびっくりしたのは20畳だか23畳だかもある仏間だった。こんな体育館のように広い部屋が家にあるというのも想定外で、ご親族が集まって宴会とかなさるのかな?と思ったのだけれど、更に私の想像を超えたのがお仏壇だった。

そのだだっ広い仏間の一辺、端から端までがお仏壇でちょっとした部屋?くらい巨大だった。

 

そこではたいそう歓待していただき、その友人が常々言っていた

地元の魚介類は美味しい

地元のスーパーで売ってる魚介類の方が、大阪の高級寿司屋よりレベルが上だ

(関西の魚は一体どうなってるんだ?)

を納得させられたものだ。

 

とても立派であったあの家に被害が出ていなければいいな

でも頑丈そうだったから大丈夫なんじゃないかな

などと地震発生以降頭の片隅でずっとぼんやり考えている。

雪つりで有名な兼六園や武家屋敷などにも連れて行っていただいた、今となっては大事な思い出のひとつ。

 

その子とはもう連絡を取っておらず、連絡先も分からないので(PCなかりし時分に私がアドレス帳を丸ごと処分したため)安否は分からない。彼女は卒業してすぐくらいに第一子を出産していたので、その子ももういい大人なはず。

彼女もご家族も皆さんご無事であればいいなと心から思う。

そして被災者の皆様が1日も早く平常通りの心穏やかな生活を取り戻されますように。

私も出来る範囲で寄付をしよう。

 

羽田での痛ましい飛行機事故もありましたが、それでも2024年が日本にとって、このゴジラでも出て来そうな日の出のように輝かしい1年になりますように。

きっとなる。

歌川国貞作、二見浦曙の図

 

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