算命学とは関係ない話です。
最近ウクライナの人たちを助けるためのチャリティーコンサートがベルリンでありましてね。そこではウクライナの演奏者もロシアの演奏者も、ウクライナの作品もロシアの作品も準備されていました。
そのコンサートにドイツ連邦大統領シュタインマイヤー氏が
在独ウクライナ大使もご招待なさったのです。
しかしウクライナ大使のツイッター上でのお返事は以下のようなものでした。
!!
ソリストが全員ロシア人であるコンサートに招待されましたよ。
ロシアがウクライナに仕掛けた侵略戦争の真っただ中に!
何という侮辱。悪いけど私は参りませんよ!!
それに対する共和国大統領側からのお返事:
『 ウクライナもロシアもそして他の国も関係なく、戦争に反対しウクライナを助けたい人たちが一体となって、反戦の意思表示やウクライナ側を助ける寄付も募るという企画ですよ。』
ウクライナ大使:
ああああ、どうしてシュタインマイヤー大統領にとってそんなに理解するのが難しいのだろう??
今この瞬間にもロシア軍は我が国の都市に爆弾を落とし、我が同胞が大勢昼夜問わず虐殺されてるというのに( 何が嬉しくてソリストが全員ロシア人のコンサートに行かなきゃいけないのか )!
今 “ 偉大なるロシア文化 ” に触れたいウクライナ人なんていませんよ。
以上。
目の前が暗くなるような、心から血が流れるような感じになりましたよ。
だってそのコンサートのソリストの1人が、私がよく記事でも書いているロシアのピアニスト、エフゲニー・キーシン氏。
彼はこの記事にも書きましたが
戦争が始まって誰よりも早く真っ先に『 こんなことは絶対に間違ってる、かつての戦争と同じ過ちを繰り返してはいけない 』という結構長い声明を出していました(動画はリンク先にあります)。
それ以上に、もうずっと前から自国(ロシア)に対しても
強権政治、独裁制、自由のない国は本当にどうかと思う
これからは音楽家も政治に対して積極的に声を上げていくべきだ
と述べ、その意志の表れとして自由のない国( ロシアとか中国とか北朝鮮とか )では私は演奏しませんとハッキリ言っていました。
だからこそウクライナの惨状を見て、きっと自国に対して『 なんてことをしてくれたんだ・・』と思ったでしょう。そして自分にできることは何か?とお考えになったはずです。彼が最もできることと言えば人を集めて演奏をして、そこで得られた金銭を寄付すること。だからこそ色々な音楽仲間に声をかけて、チャリティーコンサートを次々に打ち出しているのだと思う。
私の街でもあります:
でも相手がそんな背景を知らなければ、自分は『 ロシア側の人間 』と十把一絡げにされてしまうであろうこともきっと想定済みでしょう。分かった上で、でも自分に出来ることはやろうと。
一方、ウクライナ大使の心情もものすごくよく分かりますよね。そしてシュタインマイヤー大統領側の主張も分かる。
皆自分にできることを精一杯やっているだけなのに、そして誰に対して悪意があるわけでもないのに、その間には大きな亀裂がどうしても入ってしまう。それが戦争なのでしょう。
昨日たまたま見つけた昔の戦争映画。
玉音放送後、敗戦国に協定なんてあるかとソ連軍が樺太に上陸、街を次々に吹き飛ばし市民も大勢命を落とすという実話をもとにしたものです。
出て来る風景や時代、被害者の国籍が異なるだけで、そこでなされていることは今のウクライナ戦争とまるで同じだということに本当に驚きます。今後戦争の結果がどうなるにせよロシアは完全に世界からの信用を無くしたことに変わりはなく、ロシアの一般市民も今後大変な十字架を背負っていくことになるのでしょう。
しかし2022年にもなってあの完全に狂った爺さん一人に世界が翻弄されることになるとは。いつ誰が彼を止められるのか。
本日もお読みいただきありがとうございました。
コメント
そんなことがあったのですね。心がヒリヒリします。
今この瞬間侵略され続けている側が恩讐を越えてとは難しいでしょうね。断られることも怒らせることも覚悟してその上で招待なさったのだろうとお察しします。招待側の成熟を感じます。(そして、ウクライナ側にも成熟を求めるのだろうな、と)
これは戦争終結後の立て直しに布石となるような気がしました。
以前に狂った爺さんの生い立ちをご紹介なさってましたよね。それを読んで心理学などでいうところの『インナーチャイルドが傷ついている』状態を彼はずっと引き摺っているような気がしました。もしそうなら母性への怒りは大きそうです。
そう考えるとメルケルさんと初対面した時の所業とか(まるでチンピラのやり口)、遅刻の常習犯とか、私としては納得いきます。
ナマの人間感情が政治を大きく左右しかねない生々しさを感じます。
人はインナーチャイルドを癒さなければ真の成熟はできないのだそうです。気が遠くなりそうです。そんなの待ってられますか!!っての。
メルケルさんが爺さん対応に乗り出すかもしれないと聞きました。
もし実現するならば
イチかバチかの感も否めないとはいえ(他国の大統領よりは母性のイメージを抱かせやすいだろうから)、
かすかな希望も持てそうです。
側近からも良い情報しか受け付けないから戦況も正確なことを把握していないようだとアメリカのスポークスマンが言っていましたね。
メルケルさんが行こうがシュレーダー、その他の顔見知りが行こうが、もうここまで来たら自国民にどれだけ無駄死にさせようと進むだけ!
みたいな無茶を感じます。
しかし現地の小さい子を含む一般市民が巻き込まれているのを見るのは本当にやるせないですね。