前回の記事の続き:
スクリーン
毒々腐敗物満載すぎて流れが詰まり、ドブとしてすら機能しなくなりつつあるドブ家系において
スクリーンの役割を負って生まれてきた人は
1、 それがもうどうしようもなく耐えられなくなったら、ドブさらいを諦めて一思いに爆破
→ 一家自滅になるような行動に出る
2、 ドブさらいし切れない、助けも求められない、だから毒物腐敗物が盛大に外に溢れ出した
→ 秋葉原の事件みたいに関係ない周りを巻き込む
3、 このままではドブさらいも儘ならないし家庭内で犯罪を起こすのも他人を巻き込むのも嫌だ、もう駄目だ・・
→ 自死
4、 僅かに残った力をかき集め、思い切って流れから離脱、離脱先でドブさらいを継続し新しい流れを作る
の4パターンに分かれる気がします。
( 注:ドブさらいをどんどん先送りしていくとある段階でそれ以上は不可能になります。
雪だるま式に腐敗度も量も上がっていくので何十代も続くものではない。つまり最終段階の4パターンを列記しています。)
私は昔親にこんなことされた、あんな無茶苦茶なことがあった、絶対におかしい、理不尽だ、ひどい!
と外に吐き出さずにはいれらない人というのは、上記の4番になろう、何とかクリアしようと
自分及び家系、ひいてはこの世界のために努力している人。
そして何世代にも渡って堆積した毒物腐敗物を、何年にも渡って有無を言わさず飲み込まされ続けてきたということは、吐き出しにも何年も掛かると考えておかしくないのです。
ガッチガチにヘドロが堆積したドブのドブさらいが3日で終わるはずがない。
絶賛毒吐き中の人(うそ)
false prophet, spain, ca. 10th century
もう大分吐き出した、もしかして全部終わったかも!
と思っても、やっぱり後からあとから噴き出してくるあの苦しさ。
何度も打ちのめされるし、そこで諦めたら自分が、誰かが、もしくは大勢が自滅する。
だからやはり立ち上がって一つずつ綺麗にしていくしかない。
長い時間をかけてコツコツ積み上げられ、コツコツ飲み込まされ溜まりに溜った毒物・腐敗物は
やはり長い時間をかけてコツコツ吐き出し浄化していくしかないのです。
なので親子関係についてぼやいている人を見かけたら
ああ今ドブさらいしてはるんやわ~邪魔せんとこう
とそっとしておいてあげればいいのです。
もちろんカウンセラーや精神科医でもないのにそれを真正面から受け止めることもない。
そんなことしたら自分が今度はその人のゴミ箱になる。
むしろそんなことをしてあげようと思ってしまう人は、自分がドブ出身じゃないか考えてみた方がいい。
清流出身の人はそんな扱いを人に受けることを良しとしません。
自分を大切にすることをよく知ってるから。
またドブさらいをまさに今しています!という人は、吐き出す場所や相手を間違えないようにした方がいい。
ドブの世界が分からない人に話しても、被害者である自分が鉈で滅多切りにされるような言葉をかけられて終わり。
また自分が混乱して苦し過ぎる時、つい優しくて話を聞いてくれる人にぶちまけたくなりますが、それはそれで相手に大迷惑。
私もそれをよく分かっていなかった若かりし頃は友人に迷惑をかけました、すみません・・・
始めは同じようなドブ出身の人と話せると、実はいいです。よく分かり合えるから。
傷の舐め合いだ何だと事情を知らない人が言ったところで関係ない。随分助けになります。
むしろこれは必要な過程かも知れない。
そして 【 自分の家系はどう考えても機能不全のドブだわ、と思う人 】の中で
▶ 午未天中殺の人はまさにその腐敗物を自分が一手に引き受けて、次の世代に受け継がせない役割。
でも流れて来るものは毒物や腐敗物だけではないかも知れない、徳分や財産もあるかも知れない。
それらを大いに譲り受けていいから、ドブさらいのエネルギーにすること。
家系からの恩恵は大いに利用すべし。
▶ 辰巳天中殺の人、戌亥天中殺、子丑天中殺の人は自分のスクリーンに溜まった堆積物を綺麗にするより
いっそドブから飛び出し、自分で地下水源を探し当て湧き水を発掘し、新たな流れを作るといい。
それが出来るだけの力量を与えられているから。
▶ 宿命中殺や冲動、身強命式や天印星、天庫星などの人はドブから飛び出て他の綺麗な流れに入れてもらって生きるという方法もある。
もちろん辰巳天中殺さんたちのように水源を掘り当てて自分で流れをスタートすることも可能かもしれない。
( 注:上記は例えば、午未の人は皆ドブ家系に生まれてスクリーンの役割があるんだ!なんて全然言っていないのでご注意くださいね。
またあれこれ命式上の組み合わせで話は変わってきますので、上記は究極にざっくり書いた簡易版です。)
▶ 寅卯天中殺、申酉天中殺は基本上からの流れを受け取って次に受け渡してOKよ、というメッセージが込められているので仮にドブ気味の家系でも、その中にいながら堆積したゴミを浄化しつつ流れを繋げて行くことも可能
もしドブさらいの役目を担ってドブ家系に生まれたのであれば、必ず何とか解決できるだけの宿命が与えられていると思う。
自分で何とかするエネルギーとか、周りに助けてもらう才能とか、思い切って遠くに離れてしまい影響を受けないところで生きる能力とかね。
頑張ったけど力尽きた・・・という人も沢山いるのは知っています。
そういう人たちを私は責めない。できる限りのことをやったはずだと想像できるから。
どれほど過酷な環境だったか分かるから。
一番まずいのはドブを清流だと偽る、もしくはドブをドブだと気づかず清流だと思い込み、上から押しつけられた毒物を拡大再生産して子供世代に丸投げしてしまうこと。
これだけは絶対に避けなければいけないのに人類最大の盲点であり、古今東西あまりにもよくありがちな大問題。
このマダムも仰ってましたよね
ド・ブ・さ・ら・い ♪
言ってなかったか?
何度ものたうち回るほど苦しい思いを重ね、それも何十年もかかるドブさらいを何とか乗り切れば
このマダムのようにニコニコで ド・ブ・さ・ら・い ♪ と言える日が来ます。
それが出来た暁には、自分の代からかなりの清流に近い流れを作ることが出来るので
あきらめずに乗り越えて欲しいと同士としてよく思うのです。
Gustave Caillebotte (1848-1894) The Yerres, Rain, 1875 この水は綺麗そう
コメント
初めてコメントします。うちの母もドブ川で悠々と泳いでます。
私も母も午未天中殺ですが、母は悪運強くドブ川2回渡り歩きましたが悪い事をはねのける何かがあります。(かわりに父が病死しました)
自分からは決して動かない点は毒親かな。。周りが苦労するタイプ
天馳星2つは地獄からの使者とどこかで見ました。
私自身は成人し結婚して3つ目のドブ川に浸ってますが、母から学んだことは大きかったと感じています。
理不尽を受け流して、臭いものにはフタをし汚いものを見て見ぬ振りをする事も必要なのかもしれません。
最初は大嫌いで許せなかったことも、大人になるにつれて理解できることもあると知りました。
だけどどんな場所でも自分の心だけは壊れないように守りたいですね。
ドブ川2回渡り切るという言葉のインパクト、凄いです(笑
天馳星2つが地獄の死者というのはよく言われることですが、私はイマイチ良く分からないんですよね。
そういえば今日インスタだったか?でフォロワーが3億人に達したとニュースになっていたカイリー・ジェンナーが天馳星2つでした。
はじめまして。いつも興味深く拝見させていただいてます。私は精神科医認定の機能不全家族出身です。私は戌亥天中殺で、弟は申酉天中殺です。私は家を出たのですが、弟は引きこもっています。弟は私よりはるかに頭がいいので、外の世界に出ればいいのにと働きかけていました。ですが
弟とは不仲になるばかり。搾取子は外に出る傾向があると言う心理学的思考よりも、算命学の姉弟であっても宿命は違うという考えが実は私を救ってくれました。機能不全家族に対しての分析をはじめ興味深い記事をありがとうございます。
兄弟でも役割は全然違いますね。
いずれにせよご自身が解放されて自由に人生を思いっきり楽しむのが1番大事です。
搾取子はつい遠慮しちゃいますが、親問題と対峙しているとそれが何の役にも立ってないとそのうち分かるんですよね。
前回の記事のコメント言葉足らずで失礼しました。
毒親持ちあるあるで、うちの毒の形態はこんななんです!!とお伝えしたかっただけなのです。
天中殺のカラーによって対処がちがうのですね。
自分は子丑なので、あばよ(笑)とさっさとトンズラすれば親の毒の排出も抑えられたのかなと。自分を燃料にガップリドブさらいに組み合ってしまった気がします。
家系のドブさらいをしていて、エネルギーが大きくなりますよね、不思議なのですが家系とは全く別の所で、そのエネルギーが使われた事が何度かあって。
え!?ちょっと勝手に使わないでよ!(笑)となりました。
言葉で説明が難しいのですが、エネルギーが可視化すれば色々わかりやすいのかなと思いました。
実家が一種の機能不全家族だと気づいたのはずいぶん大人になってからでした。幸い?私に子どもはおりませんでした。
私は、子供の頃から自分の家庭が全て基準だし、こんなもんとなすがまま流されておりました。どぶを清流と思ってたクチですね。
それに弱毒だったかもしれない。凶悪なのではなく無知で考えなしの結果なのです。
結婚して家を出て、他人と住んで初めて違和感を感じ始め、ある日気づいた感じです。
よその清流に入れてもらえたってことでしょうね。
子丑で宿命中殺で身強なのです。
実家をなんとかしてあげないのは人としてまずいんじゃないかと苦しかったけれど…
私はきっとこれでいいんですね。
高峰秀子さんをご存知ですか?
大女優ですが、後半生には素晴らしいエッセイも残されました。
その中に生い立ちについて赤裸々に書かれたものがあります。これほどの大女優がそこまでぶっちゃけますか、っていうくらい。
アレは「どぶさらい」だったのかな、と思いました。
どぶを浚って、死後夫の松山善三氏を自分の身内から守る算段もつけて、逝かれました。
見事だと思います。
多分、初旬大運天中殺じゃないかと思うんですが。
高峰秀子さんは初耳ですが寅卯生月中殺ですね。確かに初旬大運天中殺で繰り上がる人。
その方も大変だったのですね。
実家及び家系のドブを清流だと思っている人は多く、まず自分のところがどうもおかしいと気付けるだけでもマシだと思います。
大抵は別の家庭の様子を見て気付きますが、だいたい30歳以降50代で気づく場合も気付いただけラッキーでしょう。
毒親は安定の毒親なので(笑)子供がさっさと家を出ようがずっと一緒だろうが
毒素は強まるばかり。そこで自省して何とか自力で自分の人生立て直そうというタイプであれば
そもそも毒親にはなりませんからね。
ただ搾取子側はさっさと離れないと食い潰されるので、そこは機能不全家族育ちには重要ポイントです。