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『ムーブ・トゥ・ヘブン 私は遺品整理士です』と韓国の養子問題

 

Netflix の新作、韓国ドラマの『 ムーブ・トゥ・ヘブン 私は遺品整理士です 』がめちゃくちゃ良かったのでご紹介。

このドラマは『 愛の不時着 』に出て来る、北朝鮮チームの中では地味だったこの人が主役。

 

すごいですよね、彼17歳で主役を務める戊午さん。ということは天中殺でブレイクした人ということ。

主要メンバー:

 

家族、親族、血の繋がり、その中の愛憎といった韓国ドラマが得意なテーマをベースに

アスペルガーの主役の男性が遺品整理士としての仕事で様々な人間模様に触れ

機械的事務的に仕事を処理するだけでなく、持ち前の超記憶力と推理力を頼りに亡き人の思いを汲み取り

残された人に伝えていくお話。

 

とまあそれだけなら普通な感じですがこのドラマ、今時の社会問題をどんどん取り上げている。

なのに生真面目に難しく重苦しくならず

映画レインマンのダスティン・ホフマンを思わせる彼の純粋さと明晰な頭脳で

 

実に愉快に飽きさせることなく話がサクサク展開していく。

 

いや、真面目にすごい。

 

だって取り上げられるテーマは以下のようなものですよ。

〇 親思いの真面目な青年が貧困のせいで大学進学できず、勤め先の会社にいい加減に扱われて死んで行く

〇 同性愛

〇 子に見捨てられ、それでも子の幸せをひたすらを思いながら孤独死する認知症気味の老婆

〇 ストーカー

〇 アル中、DV(家庭内暴力)

〇 真面目実直に生き、互いを心から愛しながらも身寄りのない良心の老夫婦が自死を決意し

周りに迷惑を掛けないよう先回りして遺品整理士まで手配して自死 など

重いテーマを押し付けがましくならず、こちら側の感情にすんなり入り込んで来るように

笑いも適度に交え軽快に話が進んで行く。

この脚本書いた人、もの凄い才能だと思う。

 

そして私が一番『 そうなのか!』と思ったのがこれ。韓国から外国に出される養子の問題。

これはソウルの人口約1000万人の2%に相当し

更に2000年以前の養子は、10人に1人が国籍を持っていません。

養父母に放置され無国籍にされたのです。

どちらの国でも市民権が認められず、孤独と戦っています。

 

海外に住んでいる方であれば今までに何となくちらほら出会ったり話を聞いたことがあると思うのが

この韓国から養子に来た人。

私も今まで数人出会いましたし、韓国からの養子を育てている人も知り合いにいます。

そういう人たちにパラパラ会うたびに

あれ?また韓国・・・??あんな小さな国なのに似たような話を見聞きするなあ。

韓国から養子に出される子供って多いのかな?

と思っていました。

ただ特に興味もなかったので調べることもなく、ふとそう思ってすぐ忘れていたのですが

このドラマで初めて知りました。

そうだったのか、そんなにたくさんの子供たちが海外に送られて、そして多くが路頭に迷うのか、と。

私は韓国には今まで全く無知でしたので

韓国と日本は近いしきっととても似ているんでしょう?

でも日本から海外に養子に出される話は聞いたことがない。

韓国は何故?

なんて漠然と思ったりしていましたが、何故も何もよく考えれば貧困以外に理由はないわけで。

しかしそんなにも多くの子供たちが大変な目に遭っていて、社会問題にまでなっているとは全く知りませんでした。

裕福な家に貰われて愛情を持って育てられた場合は幸福ですが

( 上記の私の知り合いは大変裕福で養子には随分お金をかけてあげたようですが

愛情面に関しては話を聞いているだけでも明らかに問題があり、ほぼ絶縁のようになっています )

ドラマに出て来る例は気の毒としか言いようのないパターンです。

しかしその回だけでなく、このドラマは本当に心に沁みる場面が多く

『 愛の不時着 』以来初めて、それと同じくらいダバダバ泣きました。

全10話、面白くて2日で観終わってしまいましたよ。

というより『 え、まだ始まったばかりなのにもう終わるの?』という感じなので、シーズン2が作られることを期待しています!

大お勧めです。

 

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