100均のダイソーに行くと『ハッピープライスパラダイス♪』の歌が大音量でかかっているじゃないですか?

関西には
耳の穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わせたろか(〇ツの穴から手ぇ~バージョンもあり)
という表現がございますが、あのハッピープライスのアレ。アレはまさに
耳の穴から手ぇ突っ込んで脳幹握り潰しながらぶんぶん振り回したろか
レベルの拷問。
耳から侵入する、あまりに破壊力の大きい感性への暴力。
あそこで働いていらっしゃる方々はよく精神が崩壊しないものだと毎度感心してしまいます。いや、本当にお勤めご苦労様でございます。

あれは多分社長あたりがテーマソング作成費をケチって、その辺の誰か、何なら音楽の素養完全皆無な自分の娘あたりに「ええからなんか作って歌(うと)てや」と恐ろしい棒読み発声の何某かを録音して全国に垂れ流すという暴挙に出たな?
と思っているのですがどうだろうか(白目)
わたくしはもうあれが苦手で苦手で、あの店に入る時は意図的に気のバリアを張り、何なら息も止めるくらいなのですが、最近子供のために習字の筆を購入しに行きましたら・・・
アレが演歌になっている!!

いや・・・・・・・・・・・ちがう、そうじゃぁねぇぇぇぇ!
何でそっちの方向に改善なのよ。

と呆れて笑ってしまいましたね。
感性と言えば。
最近わたくし、飛行機の中でとんでもないものを観ましてね。
きっと既にご覧になった方も多いのではと思われます。「爺さんしか出てこないのに異常に面白い」と評判高かった『教皇選挙』をようやく鑑賞することができました。

洗練されたストーリーの興味深さもさることながら、あの絵面よ。カメラワーク。こんなに素晴らしく美しい、視覚的に私好みの感性の極みのような映画を私は観たことがない。(※)
カメラ担当の人のとんでもないこだわりを隅々まで感じる作品でした。
色の組み合わせと対比、画面上での人物と背景の比率、枠の使い方、光の流れ込み、カメラの視点と動き、焦点の当て方とそれ以外のボカシ方、構図の美しさ、深み、そして有効に使われるポイントカラーの真紅。
。
どのシーンをとってもすべてが絵画のように隅々まで気が行き渡り、撮影職人のプライドを感じさせ、いやもう本当に素晴らしかった。一瞬たりともテキトーに撮ってうっかり写っちゃったどうでもいい何かとかシーンというものがない。ああ最高だ。映画とはこうでなくっちゃ!という満足いく作品。
だけでは何なので、鑑賞中からずっと思っていた
このカメラマンは絶対調舒星人だろう
を調査すべく我々はアマゾンの奥深くまで探索に行ったのですが、ついぞ生年月日が分からず。ついでにこの作品の監督も生年月日不明です。なんだよぉー
それにしてもこの作品の結末。

いや、最後の最後にそう来たか!!こんなん誰一人想像できひんやん!
とめちゃくちゃ笑ってしまいましたわ。いや、笑いどころじゃないのかも知れませんが、選挙を一手に取り仕切る役を任された主役の爺さん、いい人なのに始終頭を抱えていてホント気の毒で面白すぎた(笑)
(※)実はもう一つあります。『アナとオットー』という映画なのですがあまりに知られていなさ過ぎて。

これはストーリー自体は特に何ということもないもので全く記憶に残っていません。が、こちらも話の進むテンポや魅せ方、そしてカメラワークに感嘆しました。映画でそんな感動の仕方をしたのは初めてで、珍しく題名を覚えています。
AnnaとOttoという題名も “上から読んでも下から読んでも” の形でセンスが抜群。
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本日もお読みいただきありがとうございました。

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