思い出したついでに昨日の記事の続き
私がドイツ生活をスタートするきかっけになった言葉をくれた、私が出会った天使の話。
そうだ、フランスで初めて出会ったんじゃない。出会ったのは小学4年生の時でした。
出会ったなどと言っていますが記憶にあるのは私の方だけ。(※)
それは何故か。
私は小学4年生の時に初めてコンクールというものを受けてみます。私の師匠はそういうのにギラギラするタイプでは全くなかったのですが、子供用のあるけどちょっとやってみる~?くらいの感じでした。
当時から先生にも周りの人たちにも「 佳代ちゃんは弾ける 」とよく言われていましたし、自分でもその自覚があった私(←)
初めて参加する子供向けのコンクールで、初めて自分の通う教室以外の子供たちの演奏を聴くわけですが、正直
( ´_ゝ`)フーン
だったのですよね。どれも全く記憶に残らない。
ただその中で一人だけ無茶苦茶上手い子がいたのです。そりゃもう無双状態でした。予選からぶっちぎりだわもう。
あんな難しい現代曲を、あんな大音量で、しかも全くミスなく無茶苦茶完璧に弾いてる・・
しかも・・・なにぃ?私と同じ年だと!?
いやいやいやいや、まてまてまてまて。
いやもう完敗でしたね。なんやねんあれ。プロかよ。
自分では結構弾けるつもりでいて、しかもコンクールで賞を獲るみたいな名誉がかかるイベントでは 名誉大好きダブル牽牛ちゃん が本領発揮。普段全然練習しないのに突然の頑張りモード発動。初めてまともに練習&準備して、これまた結構な曲を持って行ったのに!なんだよあれ?どうなってるんだよ?しかも同じ年なのかよ!一体何者?
そう、それが後に私がパリで出会う、私の人生を変えるきっかけをくれた天使の彼でした。
そして約13年後、知り合いの知り合いの知り合いの・・・で
パリに留学している〇〇君って子が南仏まで一緒に行ってくれるって
と聞いた瞬間
うわ!
あの!小学4年生の時コンクールでスーパー無双状態だったあの子だ!!
ええええ?ここで繋がるんだ??
(というかさすがにあれほど才能があるとやっぱりヨーロッパに留学とかするんだ、すごいな~)
とびっくりしたのを覚えています。
普段人の顔も名前も覚えられない私ですが、その無双状態が強烈でその名前だけは記憶に残っていたのですよね。
なのであの超絶力強くて、勝ち気で、完璧な演奏のイメージの強者(つわもの)人物像を思い描いて行ったのですが
パリで出会った彼は
それほど大きくなく、痩せていて、とても繊細で、優しくて、柔らかい性格で、もの凄く目が綺麗な人でした。
天使との縁は異なもの味なもの。
どこで何がどう繋がるか分からないものですね。
あれは実は伏線で、その伏線がここでこんな形で回収されるのか~!みたいなことがあるのが人生。
人生は小説より奇なり。
La Seine au quai d’Austerlitz (The Seine at Bercy) in Paris by Paul Cézanne
本日もお読みいただきありがとうございました。
(※)私は当時賞には入らなかったので、向こうは私のことは認識していなかったというわけ。
コメント
ホゥッとため息が出ました。
すてきですねぇ…
私から見ると、ですよ。
大切にしまっておきたい宝石、のようなエピソードです、綾錦の袋にでも入れて心の中に大切に置いておきたいような。
ご披露してくださってありがとうございます。
そういう風に受け取って頂けると嬉しいです^^*
いつもありがとうございます。