注:今回の記事は、グッチ家の流れを見ていると面白すぎて長くなりすぎてしまったことを先に白状しておきます。
現在ドイツでも上映中のレディ・ガガ主演のこの映画。
いや、映画自体は観ていないのですけれども。
何かの流れからかこの記事に行き当たり読み始めましたらば
家系の流れにおける主権争い、ビジネスと富の継承・・・・
こ、これは算命学の出番!
となるじゃないですか。どうしても命式を全部出して流れを読みたくなるのですよ。
いや、本来は記事を読み始めてあまりの登場人物の多さに
え?誰がなんやて??
と家系図をメモし始めたのがスタートでした。
そうすると算命学で解析するのに絶好の対象ということが分かりまして、出来上がった図がこれ。
ごめんよ!
携帯電話でご覧いただいている読者の方が圧倒的に多いのは知ってる!携帯じゃこの図は見えないよね・・(PCでも画面の大きさによっては見辛いかも)。でもとりあえず全体像を載せようかと思いまして。
その中でもこの映画の要となるマウリツィオとパトリツィア夫婦の部分の拡大図は以下。
そして夫婦の命式。
これはグッチ創業者の三代目にあたる夫婦で、パトリツィアがグッチ帝国を我が物にすべく最終的に夫を暗殺する話なのです。
ねえ、このご両者の命式。
二柱が同じ。天中殺も同じ。両者生年中殺。エネルギー値もほぼ同じ。これは惹かれ合うし分かり合うところも多かったでしょう。全く信用ならない金目当てのあの女と結婚するなんて許さん!という親族の猛反対を押し切って結婚したのも頷けます。そしてここまで近いと、別れる時に泥沼になりやすい。スパッと離れられないのですよ。彼らの場合は泥沼を超えてしまいましたがね。
結婚したのが天中殺。両者子丑天中殺なので、両方ともにとっての天中殺で結婚。
そしてこの後この天中殺がずっと付いて周るのです。
天中殺で結婚
次の天中殺でマウリツィオは家を出て戻って来なくなる
その次の天中殺でパトリツィア逮捕
で、このパトリツィアさんは結構な憑依体質、依存体質の命式。そして陽占に財星がない。ない星に関してはゼロか無限大と言われますが、彼女の場合はゼロベースで滅茶苦茶お金・富にこだわりすぎて銭ゲバ大魔王みたいになっていった。お金やそれによって満たせる虚栄心が膨らみに膨らんでそれに憑依されたような状態になり、一度は愛した夫を平気で暗殺するまでに至った。
この辺の流れ・・・算命学で全てが前もって見えるわけじゃありません。算命学はそういう学問じゃない。それは常々お伝えしているように全体の半分の部分、構造の部分(図左)を陰陽五行で解析するものであって、そのもう片方の人格、品位、良心の有無などの部分は分からないからです。
でも算命学的に見て分かる部分で、あああ・・それをそう使ってそっちに流れて行ったのか・・!とものすごい分かるのです。
実はすごく繊細で傷つきやすい、やられたら10倍返しは当たり前、闘うと決めたら闘争本能は一級で誰よりも闘いに長け、単に感情的に燃え盛るだけでなく一歩一歩確実に抜かりなく成果を出す。
そういう自分の特質を分かっていたからこそ
警察は絶対に私を捕まえられるわけないと思っていたわ
と自信を持っていたのでしょう。
ただ唯一の誤算は時期が天中殺だったと。
まあ算命学的に書き始めると本当に無限に書けてしまうので、この辺にしておきますが。
面白かったのは彼女が獄中で特別待遇を受けていたこと。
私はそこで素晴らしい時間を過ごしました。この刑務所で過ごした何年もの月日はとても平和でした。
私はよく眠り、朝目覚めて体を洗い、そしてフェレットと一緒にお庭に出て日光浴をしていました。
お昼寝をしてゆっくり過ごしました。私は特別な治療を受けました。
夫を殺めたのに国の税金でご褒美生活!みたいなね。日本で言う上級国民扱いですやん。でも持てる富を上手いことあちこちに滑り込ませ、看守やなんやを丸め込んで特別待遇を確実なものにしたのでしょうね。
そしてこれ。
(担当弁護士は彼女が)執行猶予中に有名なミラノのファッションブランド「ボザート」で働くことができるように依頼し、仕事が見つかったのでそこで働く事をパトリツィアに提案をしお伺いをたてた。
するとパトリツィアは「 私は働いたことがないので、刑務所内の植物のお世話をする水やり係りをしていたい。だからずっと刑務所にいたい 」と言い、刑務所を出て働く事を拒否したのである。
これ!笑笑
イタリアにおける最高レベルのステイタスは『 ファミリー・家系の財産で仕事なんてしなくとも悠々自適に遊んで暮らせる 』ことだと聞いたことがあります。それも何度も。日本じゃこれだとただの無職ニートじゃないですか。ドイツでもそうだと思う。大昔ドイツのモデル、クラウディア・シファーが金持ちの息子と付き合ってた時
『 彼氏の職業は “ 金持ちの息子であること ”なんだって(プww』みたいなニュアンスでマスコミに揶揄されていたのを覚えています。
それがところ変われば価値も変わる。算命学では 価値や良し悪しは時代と社会が決めるもの と理解するのですが、まさにそれ。日本やドイツでいう無職ニートがイタリアでは高ステイタス。パトリツィアの『 言っとくけど私は働いたことないのよ!?誰に向かって働けって言ってんのか分かってんの??』なプライドと本音、そして文化の違いが透けて見えるようで可笑しい(笑
レディ・ガガが主演することについては
なんで彼女は私のところに挨拶に来ないの?
と言い放ち、映画化に関しては
私には娘が2人いる。彼女たちの父親について触れられる事によって彼女たちが傷つき支障が生じるようであれば、映画化については絶対に喜んで賛同はできない。良いとは思わないと不快感を示し現在の心境を語った。
娘たちの父親を自分で殺めておきながらどの口がそんなこと言うてんねん!?と口の端引っ張りたくなりますが、なんというかさすがグッチ帝国を手中に収めようとしただけの図太さだと感心してしまいます。
当然娘二人には縁を切られている模様。
こんな生き様でありながら、今の望みは?という質問に
私は普通の一般人女性としてこれからの人生は生きて行きたい。
そして再び燃え上がるような恋がしたい
と悪びれることなく答えています(眩暈)。2021年のインタビューでの話なので、齢73歳。
ちょっとこの映画を観てみたくなりますね。ネットで観れるようになったら観ようかな。
余談:
私は家族や家系の命式を全部出して並べて解析するのが好きで、家族鑑定など依頼されると必ず上の図のようにバーッと全部書き出してみていきます。昨日もこれ見始めたら数時間我を忘れて没頭してしまいました。こういうの得意なのですよね。(今回は記事の都合上、夫婦のことにちょっと触れただけで終わっています。)
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