歳を取ってから未来が広がっても仕方がないわけで、おとなしい年寄りの方が年寄りらしく、その方が美です。
などというにべもない表現(なのに毒がない)がさらっと出て来るので、高尾宗家のご著書は真面目に読み込んでいてもいきなり『 ぶふっ・笑』と笑ってしまうことがあります。
これは大運と宿命との位相法の見方についての話なのですが
1、『 歳を取ってから未来が広が 』る、というのは位相法の読み取り
2、『 おとなしい年寄りの方が年寄りらしく、その方が美です 』というのは読む人の価値観や美意識が混ざった個人的な判断。
1 については算命学上の条件、決まりであり誰が見てもそうなります。
2 については、その位相法条件から出て来る現象が好ましいか好ましくないか、といった個人的価値判断、感情的なものが入るので、この段階で鑑定する人によって伝えることや伝え方が大きく変わってきてもおかしくない。
( もちろん位相法条件だけではなく、実際の鑑定ではこれにプラス守護神・忌神の有無や陽占その他諸々を考慮して読んでいきます。また高尾先生も『 感情判断とは別に 』と書かれていますが、上記の例を取っても無意識にご本人の主観が混ざっていることも多く見受けられます。これは完全に主観を抜かして書くと何の話か?と伝わりにくくなるからだと思われます。)
私は『 歳を取ってから未来が広がる位相法条件 』を見る時、『 年寄りは大人しくしてるべき、それが美 』とはあまり思わないのですよね。たしかにそういう晩年期の在り方が似合う人はたくさんいる。逆に晩年の活躍が似合っていないのにいくつになってもしゃしゃり出て来て若い世代の場所を奪い足を引っ張り『 いいからもう引退なさいよ・・呆』と思われてしまう人もいる。政治家なんかに大変多いですね。
でも例えば以前シリーズ記事で書いた、ご高齢ながらトップモデルのメイ・マスクさん
なんかはどうでしょう。
子供の頃は幸せな家庭に育ち順風満帆、でもDV野郎と結婚してしまい散々な目に遭い、離婚後3人の子をシングルマザーとして育てた厳しい時期を過ごして来られた。
そして晩年期に入ってからモデルの仕事がブレイクし( ついでに子供も世界一の大金持ちになり )、大運を見ると再来年からの10年間はまさに『 歳を取ってから未来が広がる 』という形になっています。
彼女は分かりやすく想像していただくために挙げた極端な例ですが、晩年になって未来が広がる形の人にもそこに必ず意味がある。それは本人の人生という個人的な面でももちろんそうだけれど、それ以上に
晩年になってこそ生き生き活躍して下さいよ。
老人は地味に引退してしょぼくれてりゃいいってもんじゃない、そんなイメージをひっくり返すようなあなたらしい大輪の花を咲かせるのです。
そして後に続く人たちに『 ああ!20年後30年後に自分が老人世代に入っても、こんな風に楽しく生き生き自由に生きて、社会でも活躍して良いんだ、出来るんだ!』と気付かせる役目を果たして下さい。
後続の人たちの希望の星になるのです。
という天命なのだと思うのです。それ以外に何かある?!というくらい確信しています。
持って生まれた宿命には必ず意味がある。
自分の人生というミクロ視点においては宿命は意味付けしていくもの。
社会やこの世界、宇宙全体というマクロな視点から見た時の宿命には、必ず『 全体に対して果たすべき役割・責任 』みたいなものがある。
それが両方満たせてこそ、宿命を最大限燃焼させられたといえるのであり、最高の満足を得られるのでしょう。
これはペティ・パレのそばにいた『 逆風でも力強く一歩一歩前に進む、晩年期身強 』風な人。
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