映画『リトルダンサー』:あなたの意識が本当に向く先は

現在天中殺らしくエネルギー低下中。
なので充電も兼ねて、ものすっごーい遅ればせながら!評価の高い26年前の映画『リトルダンサー/ Billy Elliot』を初めて観ました。

きっとご存知の方も多いでしょう。

1984年のイギリス北部の炭鉱町。11歳の少年ビリーは『そんなものは男のすることじゃない!』と猛反対する父親に内緒で、偶然出会ったバレエの魅力に取り憑かれていきます。その才能を見出したバレエ講師の支えで難関校の受験を目指すビリーでしたが、やがて父親にその情熱的な踊りを見られたことで、頑固だった家族の心をも変えていきます。周囲の偏見や貧困を乗り越え、家族の愛に支えられながら少年が未来へ羽ばたく姿を描いた名作。

いい映画でしたね。
何がいいって、家族がちゃんと互いに意識が向いているの。これはとても大きい。

母親が亡くなった後、それぞれに心にぽっかり穴が開いて、それぞれに人生の難しさを抱えている。貧しい。八方塞がり。あれもこれも上手く行かない。
でもお父さんが不器用ながらもちゃんと家族のことを考えている。

炭鉱労働者でストに参加、収入が途絶えてにっちもさっちもいかず、次男は女の子と一緒にバレエ。頭を抱えたくなるような状況でも、息子が熱烈にダンスに取り組んでいることを知る。その上、指導者である先生(これまた旦那が駄目夫でお金がない)に『彼には才能があるから、ロンドンのロイヤルバレエスクールを受けるといい』などと突拍子もないことを言われる。

で、田舎から出て初めてロンドンまでおっかなびっくり出て行って、試験に同行する。
いや~あの感じ!あの感じよ!!今まで縁のなかった超一流の、歴史ある学校や組織の建物に入って、ドーム型の天井を見上げて感動して、シューベルトが聞こえてきて、でも今から審査員の前でベストなパフォーマンスしなくちゃいけない心臓バクバクのあの感じ!
めちゃくちゃ懐かしい!!

牽牛星持ちの人ならお分かりかと思うのですが、ああいう由緒正しい、気品と歴史のある超一級の場所でパフォーマンスできる時ほど、ガーン!と本気スイッチ入るのですよね。

映画ではピリピリした状況を際立たせるためか、審査員がこんな感じでしたが(笑)試験にしろコンクールにしろ、実際は皆にこやかなものですよ。少なくとも私の時は(バレエじゃなく楽器でしたが)そうだったな。

いやそれはともかく。
認知症のおばあちゃんがいたり、ピアノを壊して薪の代わりに暖炉にくべないといけないほど困窮している。にもかかわらず、表面は殴り合いの喧嘩もしたりするのだけれど、家族が互いに本気で相手を思っている。

そんなもんでしょ?と思うあなたは幸せ者。
子供が親を思うのは当たり前。子供はそのように出来ている。そのように生まれついている。
けれどもは?親は木の上に立って見ると書きます、ってどこを見てる?何を?
大抵は自分のことに必死で、特に物理的に貧しいと子供に本当に意識を向けるところまでなかなかいかない。

最近つとに思うのは、『どこに意識を向けているか、それが何よりも重要だ』ということ。

良いおべべを買ってあげました
良い学校に行かせています
旅行に連れて行ってます
お小遣い沢山あげてます
あれもこれもしてあげてます
ect.

そこじゃない。形は証明にならない。
あなたの意識本当はどこに向いているか。どこを見ているのか。
ちゃんと子供の心を真っ直ぐまともに、真剣に見つめているか。

あんな田舎で町から出たこともなく、ロンドンなんて噂で聞いたことしかないような大都会になけなしのお金をはたいて、最初は大反対していた子供の夢を応援する。
合否通知が届いた時も、ちゃんと本人が本人のペースで開封して受け止められるように、勝手に開けず、せっつかずに待つ
本人が自分の部屋で、一人で開封し、合格をなかなか受け止められず部屋から出てこないのも、ハラハラしながら待つ

ああいった、子供をちゃんと一人の人間として敬意を払い、人としての境界線を超えることなく、相手の心を大切にして、人生の決定的な瞬間をともに喜び悲しむ準備をして、待てる親。自制心のある人。素晴らしいよ。

本当に素晴らしい家族なのだよね。お兄さんも弟が大好きで。認知症のおばあちゃんも、孫を送り出す時は意識がしゃっきりして、ポン!と背中を押して送り出す。最高のシーン。
先生もいい。先生は何の得にもならずとも、少年の能力を見抜き出来ることは全力で応援してくれる。ちゃんと意識が生徒に向いている。
夢が叶うストーリーよりも、私はそれが好きだな。

世の中には『子供を大切にしているつもり』で実は自分にしか意識が向いていない大人はたくさんいる。とてもたくさんいる。それに気付いてさえいない。
だから多くの人は愛情欠乏症で、承認欲求を肥大化させ、何か自分でないものになろうとし、その苦労の対価として親にもらえなかった愛、自分に向かう意識を他から得ようとする。
だから世の中、不自然にあっちにもこっちにも歪みが出る。

私のこの2年間の天中殺は『意識』がテーマ。
今この瞬間も、自分の意識は本当はどこに向いているか。それが指す最終目的地は?
本当に向けるべきところへ意識を向けることで、家系の『終わらせるべき流れ』を終わらせる。午未天中殺の役目を全うする。

なに?なんか突拍子もなく算命学の話になったって?
いや、全部繋がってる。繋がってるのですよ。
そういう意味で、今この瞬間にぴったりの映画でした。
まだの方は是非。

本日もお読みいただきありがとうございました。

お父さんも審査員に質問されるのだけど、まあ緊張するよね(笑)
このシーンも大好きだわ。

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次