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白雪姫はマイルド毒母の物語(2)その時父親は

 

前回の記事の続き

白雪姫はマイルド毒母の物語(1)
『 白雪姫 』って可哀想な女の子の話のフリしてるけど、実はあれ毒親の物語です。 以前にも書こうと思って書きかけてたのを、最近子供たちのための寝る前の読み聞かせでこの話を読んで思い出したわ。 白雪姫の実母はまだ白雪姫が生まれる前に思います。 ...

 

さて、継母が鏡さんに『 あんたより白雪姫の方が1000倍綺麗に決まっとるやろ 』と言われて

びっくりしてねたましくなって、顔色を黄いろくしたり青くしたりなさいました。

さてそれからというものは、女王さま、白雪姫をごらんになるたびごとにひどくいじめるようになりました。

そしてねたみとこうまんとが野原の草がいっぱいはびこるように、女王さまの心の中にだんだんとはびこってきましたので

いまでは夜もひるも、もうじっとしてはいられなくなりました。

の段階で、まず一緒に生活している家族の一員どころか『長』であるはずの王様=白雪姫の父親は気付くはずです。

だってそばにいて、中年女が自分の若干7歳の娘の美しさにキリキリイライラしまくってるんですよ。

えっと・・・ね、ねえ、どうしたの?何かあった?大丈夫?

とか目の前のトロフィーワイフに少しでも気をかけてあげれば、声をかけてあげれば、そのイライラも収まるというものです。

あんた何しとったんや。

 

第一回白雪姫殺害計画が不発に終わり怒り心頭の継母

どうにかして白雪姫をころしてしまいたいものだと思いまして、またあたらしくいろいろと考えはじめました。

ほらまた心ここにあらずで考えてるよー王様ー!あなたの奥さんまた様子が変だよー!

 

 

女王さまは、おしまいになにか一つの計略を考えだしました。

そしてじぶんの顔を黒くぬって年よりの小間物屋のような着物をきて

だれにも女王さまとは思えないようになってしまいました。

女王: ねえねえ、私女王に見えへんよなあ?ちょっとその辺の小間物屋っぽくない?

王: え?ああ・・

いやいや、関心もってあげなさいよ!

何のためにそんなおばさんのフリするの?君はそのままで美しいし、そのままの君が僕は好きなんだよ♪

くらい言うんやそこで。全く勉強が足りんな。

 

じぶんの知っている魔法をつかって、一つの毒をぬった櫛をこしらえました。

それから女王さまはみなりをかえ、まえとはべつなおばあさんのすがたになって

女王: 今度は別のおばあさんに変装してみたんやけど、付け鼻付けた方がより本物っぽいかな?

王: ああ・・

ああ、ちゃうねん!『 え?』すら省略したな。なんか言うたれ。

なんでまた別人の変装なん?とか普通疑問に思うやん。

変装にハマってるの?僕も一緒にしたら楽しいかもよ?くらいリップサービスでも言うたれ。

だいたいその前に、さっきせっせと櫛に何か細工をしてたのは何なんかな?とか気にならんのかい。

仕事が忙しくて家に居なかったから知らなかっただぁ?

あーそーですかそーですかそりゃエライことででございますね。

それにこの人魔法使えるらしいですけど結婚する前にちゃんとその辺確認したんですかね。ていうか知ってたの?

魔法はこの国では許認可制ですよ。王様なのに知らんかった?資格無しで使えばこれですよ

『 おまわりさんこっちです 』

やっぱりトロフィーワイフは美しくさえあればいい、外見至上主義で中身はどうでもよかった?

ああそう。やっぱ類友やね。

 

それからすぐ女王さまは、まだだれもはいったことのないはなれたひみつのへやにいって

そこで毒どくの上に毒をぬった一つのリンゴをこさえました。

さてリンゴがすっかりできあがりますと、顔を黒くぬって百姓しょうのおかみさんのふうをして

女王: どう?このリンゴなかなか美味しそうちゃう?

王: え。君顔が真っ黒だけどどうしたの?日焼けサロン?

女王: はあ?変装第一回目でも顔黒くしてたわ、見てなかったんかい。

前回は小間物屋、今回は百・姓・ル・ッ・ク。分かった?

王: (・・・。)

いや、そこで黙るなよ(笑)もっと関心を持って~もっと会話を続けて~夫婦は会話が命~♪

 

とまあこれくらいの存在感があればいいですが、実際には白雪姫の父親は最初にちらっと出て来るのみ。

完全に存在感ゼロの空気ですわ。

 

大体奥さんにちゃんと関心があれば、変装小細工以前に

妬みで顔色が黄色くなったり青くなったり

その後白雪姫が死んだと思って平静を取り戻し心の底から喜んだり

やっぱり死んでないと分かって妬ましくてどうしても安心していられなかったり

その後白雪姫がやっと死んだと思ってガッツポーズでセルフィ―撮ったり

やっぱり死んでないと分かってからだじゅうの血がいっぺんに、胸によってきたかと思うくらいおどろいたり

その後白雪姫が死んだと思ってまた大喜びで一晩飲み明かしたり

やっぱり死んでないと分かってあまりの腹だちに、からだじゅうをブルブルとふるわしてくやしがったり

ようやく死んだと分かってねたみぶかい心もやっとしずめることができて、ほんとうにおちついた気もちになったり

してる時点で気ーづーくーだーろー!

どれだけ感情の上げ下げ激しいねんな。エベレストかマリアナ海溝、それ以外にはないっ!タイプか。

そんな人間と一つ屋根の下で暮らしていたら、どれだけのボンクラでも気付くはずなんですよ。

なんかおかしいと。

 

ホンマは気付いてたんやろ?

王: え、いや・・・ぼくいそがしかったし・・

妻が娘をものすごい邪魔者扱いして虐待しまくって、なんなら亡き者にしてやろうと思ってるのも気付いてたな?

王: あれはあの・・・ほら、彼女も教育の一環として躾でやっていたのです(キリッ

 

 

気付いてはいるけど面倒臭い。

だって奥さん性格きついし、僕話し合いで解決するとかめっちゃ苦手やし・・だいたい楽しくないやん。

僕のこと褒めてくれへんし。よく頑張ってるね愛してるよあなたが世界で一番よとか全然言ってくれへんし!!

僕全然癒されへんし、気分良くならへんし、何か言うてもがーがーがーがートゲトゲのキンキン声でヒステリーぶつけられるだけやしさ・・

そもそもこんな家庭内のことなんて、自分はトロフィーワイフ貰って外で

『 若くて綺麗な奥さん貰って良かったですね、羨ましい~♪』言われたらそれでええし

妻と子供が形だけでもいれば、世間に『 結婚は?子供は?跡継ぎは?』って圧力かけられることもないし

もう形だけ整ってればええねん。そう、僕の世間体が良ければそれでよしっ!(キリッ

自分の娘が、自分の後妻に虐められてものすごい傷ついてるって?殺されかけてるって?

ああ・・・まあ・・・あああああああ面倒臭いわあああもう!!!

知らん知らん、そんなん興味ないねん。

子供の心の発育がどうとか、そんなしょうもない話こっちに振って来んといてくれる?(半ギレ)

そんなん古今東西嫁の仕事やろ?子供の世話、家事は 嫁・の・世・話・で・すぅ~ううぅぅ~だ。

男はそれなりに外でカッコつく仕事して家にお金さえ入れておけばそれで許されるねん。知らんの?(嘲笑)

娘が嫁に殺されるだ何だって、それも正直バレへんかったらええわ。世間様にバレなければいいんですぅぅぅー。

だって面倒臭いやんそんなん話し合いするの。奥さん性格きついし僕癒されへんし(以下無限リピート)

 

もう一度言いますが、娘は弱冠7歳で小学校1年生のまだまだ保護も教育も必要な小さい小さい子供です。

でもどうでもいいんだよね。娘を守るより自分の身を守る方が大切(それも妻から)

妻に攻撃されないなら娘の一人くらい死んでも全く無問題。

たとえ死んでも、それが世間から自分が攻撃されない形の死であればもう何でもええわ。知らん。

 

というのがこの父親。

家庭内で殺人事件が起ころうとしているほど状況は悪化しているのに、あたかも家庭は順調であるかのように外向けには振舞う。

家庭内では出来るだけ存在感を消し、家庭問題から逃げ続け、無視し続け、臭いものに蓋をして解決とする。

何かあっても『 仕事 』を水戸黄門のご印籠のように掲げ、自分の無罪放免を主張する。

 

こんな典型的な機能不全家族ってないよ。いや、たくさんあるけど。ありすぎるけど。

分かりやすすぎる機能不全家族で両親ともに毒親。

妻の虐待・犯罪行為を見て見ぬフリしている時点で、父親も共犯であり毒親。

そんな虐待家庭から逃れて自分の人生を上手く切り開けるのか、被虐待児である白雪姫は!?

 

次回に続きます。

白雪姫はマイルド毒母の物語(3)被虐待児のその後
前回の記事の続き さて、毒リンゴを齧って倒れた後、ガラスの棺に入れられた白雪姫を一目見たどこぞのボンボンが気に入ります。 これがまたもう・・・ 「この棺をわたしにゆずってくれませんか。そのかわりわたしはなんでも、おまえさんたちのほしいと思う...

 

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コメント

  1. 浄化がさらに進むことを祈りつつ、
    小さな佳代ちゃんにこんなに美しい絵の本が与えられていたこと、
    ギターの先生や予備校の先生など素敵な大人が側にいたこと、
    ドイツで温かい家庭を築いたこと、
    よかったなと心から思います。
    (それで相殺できるわけないことは理解できてます(`・ω・´))
    もっともっと幸せになってください♪
    私も後に続きます!

    以前epoさんが掲載された『婦人公論』に、村山由佳さん青木さやかさんの対談が載っていました。1〜2号前ですが。
    どぶさらいというよりも
    母との関係に苦しみ続け、母を送った今の心境を率直に語っています。

    元東宮侍従で教員に転進なさった故浜尾実氏(美智子様の信頼篤く幼き浩宮様を担当なさっていた)は
    上梓なさった躾についての本の中で、
    教師にすら資格が要るのに、親になるのに資格が要らないとは妙だと思うというようなことを書いてらっしゃいました。
    親の尊い恩、子どもを産めば自動的に“親”になるもの、いやしくも親たる者が子どもに害なすわけがない
    と盲信する人ばかりじゃなかった。
    それから数十年…
    当事者含めその声は少しずつ少しずつ表に出るようになってますよ。

    • いつも優しい言葉をありがとうございます。
      その村山さんという方は存じ上げませんでしたが、今見てみると
      >母親への恐怖や嫌悪を抱えていた村山さんは、父親とは同志としてつながることで、母親から身を守っていたようです。
      お父さんが味方で良かった!と思います。その意味で白雪姫家庭とは随分異なりますね。
      本当に今までは上手く隠されてきたものが、ネットで世界に簡単に繋がれることで
      毒親の存在やその犯罪性が明るみに出るようになりましたね。
      まだまだその点ではこの世界は発展途上ワールド、後進ワールドですが、少しずつでも犠牲になる子供たちが減って行けばいいと思います。

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