私はよく
貫索星+天禄星 の組み合わせある人はエリート気質だ
必ず社会で頭角を現す
と書いてきました。
基本とんでもなく落ちこぼれない・・どころか大抵はどの道に進んでも結構な成績を残す。だって超現実的に人生を捉え、確実に一歩一歩能力を伸ばすから。収穫高を増やし、衣食住・健康・名誉・富といった現世利益面を充実させようという意識の星だから。そこに努力をマイペースで地味にコツコツ続ける能力がくっついているから。
パリでレストラン オテル・デュ・マルシェ、1927 を描いた日本の誇る画家、佐伯祐三氏も貫索天禄の人。
そしてなんという美形。さすが辛の天南星持ちである。
なので仮に社会規範からズレる方向でも同じ。例えばマフィアの一族に生まれたとしても、やはりマフィアの一員として優秀な成績を収める。そして徐々に手柄も周りからの信頼も積み上げて、その地位を上げ確固たるものとしていく。
(なんて例をよく鑑定で挙げるのですが、何十年も警察から逃げおおせていたマフィアのボスが最近逮捕されたニュースを見ました。その人も貫索健禄持ちさん。ポンコツだったら何十年も身を隠して生活するなんてできないんだよなあ。)
まあ次点として貫索星でなく別の星がくっついていても、基本天禄星がある人は努力できますし、社会でいい感じの生活を送れるような人生を切り開いていきます。天禄星って最もこの世向けの星ですのでね。
モナリザを描いた Leonardo da Vinci は鳳閣星+天禄星の人。
しかし。
たまーに
貫索天禄あるのに、なんでそんなことになっちゃったの??
みたいな人がいます。
(注:そういう方は私のところに鑑定に来たりはしないので、鑑定依頼者様の話ではありません)。
そういう方々を見てみると、ほぼ間違いなく親の愛情が足りてない。小さい頃ネグレクトで歯磨きや挨拶やお箸の使い方レベルの生活に必要な最低限のことも教えてもらえなかった、といったような。いや、そこがポイントなのではなく、そんなことすら教えてもらえないほど親と過ごす時間がなかった。親に気にかけて貰えなかった。親の意識が子供に向いていなかった。親の愛情を受けられなかった。
もしくは虐待系で、親にエネルギーをひたすら搾取し続けられ親から愛情を貰うどころか親に愛情を注ぐことを強要されて続けて来た人(親子の役割逆転)。心身ともに憔悴しっぱなしで、なんとか年を重ねて大人にはなりましたが・・・というような人。
持って生まれた星や宿命が適切に稼働するには、宿命と環境が一致するのが大切というのが算命学。
ただその背景というかベースに、必要最低限の親もしくは周りの大人からの継続的な愛情がなければ話にならないとよく思うのです。どれほど豪華絢爛パーフェクトに衣食住環境が整っていても、酸素がなければ体は持たないのと同じように。
成長過程における必要最低限の愛情なんて数値で表せるものではないけれど、人間は
- 誰かに関心を向けられるということ
- 向けられる関心の質が善であること
がどういうわけか必要で、特に子供は継続的に近くの大人からそれを受ける時期がないと自分という人間の土台を築きにくいのだと思う。
愛情の出どころは必ずしも親でなくていい、祖父母でも、近所の人でも、学校の先生や習い事の先生でもいい。
私は親がかなり残念な人たちでしたが、外の大人たちには助けられてきました。本当に助けて貰った。なんで私にそこまで?というくらい可愛がってもらったり、大切にしてもらって生き永らえてきたようなところがあるのでよく分かるのです。
どんな子供も必要なだけ愛情を注がれて、その上で持って生まれた能力を羽ばたかせるように生きて行って欲しい。私たち大人はそれに気を配れるだけの存在でなければならないとよく思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。
Lightning, 1924 の画家、Paul Kleeも貫索天禄の人。(あまりパウルクレーっぽくない絵を挙げてみました)
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