私が好きなピアニスト、Jan Lisiecki / ヤン・リシエツキのベートーベンピアノコンチェルト3番とショパンが以下のリンク先で聴けるのですが( 60分の動画を貼ろうと思ったのですが無理だった )
演奏の後にインタビューに答えているのです。
これがね。
だから一体人生何回目なんだよ!?
と言いたくなるインタビューなのです。
インタビュアーが結構『 うわめんどくさ・・』と思うような質問してるのです。
どのオーケストラや指揮者が良かったか、共演する時の力関係はどんなか、若くしてこんなすごいって言われるのはどんな感じか、とかね。それらも含めて彼の切り返しがもうキレッキレの当意即妙で、聞いてるこっちは舌を巻かずにはいられない。それも頭の回転が速いだけの小賢しい器用さではなく、当意即妙の枠を明らかに超えた『 今回で人生何回目?』な返答なのです。
しかも立て板に水状態で喋る喋る。さすが鳳閣星2つ。
そして決して動じない王者の風格・・・一体この人はどうなってるんだ??
どう考えても私はこの年でこの安定感はなかったな。こんな切り返しも出来なかった。だから一体この人はどうなって(以下略)
でもね、やっぱりこのインタビューで確信しましたよ私は。
彼はこの人生のためにいくつもの人生をかけて下積みし準備し、万全の状態で『 今回が本番!』で生まれてきてるわ。
そしてやっぱりみんな人生3部作5部作とか1回で完結編じゃないから、色々上手く行かなくても全然焦ることはないよ。
その辺については彼の演奏を初めて聴いた時に思ったことと全く同じ。以下の記事に詳しく書いています。
インタビューの中でとてもいいことを言っていました。
彼は早くからコンサート活動をすることになったし、あれよあれよという間に世界のオーケストラとの共演や音楽レーベルとの契約、アルバムリリースと今まで駆け抜けて来たし自分でもそういうものだと、満足に来ていた。
でもこのコロナ禍でもしいい面があったとしたらそれは、コンサートが軒並み中止や延期になって時間がどーんとできたこと。その中でゆっくり自分に向かい合って
果たしてこれが本当に自分の人生でやりたいことなのか?本当に今後もピアニストとしてやっていきたいのか?
と問い直したと。そしてやはりそれまでのように世界を飛び回りあちこちの舞台で弾くことをとても懐かしいと思っている自分に気付いた。そうだ、この道でいいのだと確信できた。だから今は自分で自分のやっていることをよく分かった上で、納得して進めている、と。
こういう風に一旦立ち止まって、今進む方向ややっていることに心が納得しているか、違和感がないか、静かに確認することはもの凄く大切だと思う。日々の雑務に忙殺されてとりあえずあれもこれも進めて行かなくちゃ!状態で無意識に進んでしまう時期もあると思う。でも少しでも余裕があるなら、必ず自分の心に確認を取ること。これ私は鑑定のたびに、鑑定後自分でチェックしています。私は少しでも違和感があるまま自分を誤魔化し誤魔化し進むのが嫌だから。
彼は今年が接運で今から大運天中殺入り。来年から年運天中殺。天井がなくなるので、なんかますます突き抜けてパワーアップして活躍の場も拡大していくのだろうなと思います。
そんなピアニストがまた来年デュッセルドルフに来ます。
チケット前売りは6日から。買いますぞー行きますぞー!楽しみ♪
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