子供の命式を読んで、理想的に芽が出て花が咲くように導くにはどうすればいいかというのが算命学では分かります。
分かる。
しかし!
分かったからと言ってそれを出来るかどうかは別問題。
私の場合、長男は生月中殺&天剋地冲持ち、貫索2つで螣陀運、しかも身強扱いする命式なので頑固の度合いが尋常でない。
そして習得の星がないので(?)とにかく勉強というものを嫌がるのですが、たかが小5の宿題ごときへの抵抗がものすごい。
それがもうものっすごーい圧なのですわ・・・。
なんでやねん、そんなもんくらいさっさとやったらええやん。すぐ終わるやん。
と思うし言うのですが、いちいちありとあらゆる手段を持って全力抵抗する。
したくないのだ、と。
主星鳳閣なので、放っておいたらずーっとこんな感じで床に横になってますからね。
Reclining boy leaning on his elbow, 1917 by Egon Schiele
で、命式から言うとどう考えても彼は極めて厳しく育てた方が良いのは火を見るよりも明らかなのですが
私にはどうもそれが苦手。
苦手で堪らないのです。
なんでかな?と思って考えてみると、それはやはり自分の子供時代の経験から。
私が母から学んだ大きなことの一つに
というものがあります。
学生の本分は勉強!などと勉強しろという圧をものすごいかけてはくるが、自分は驚くほど何もしていない
大学くらいは出ておかないと、最低◎◎大学くらいは、などという本人はお馬鹿短大中退
そんなんじゃ社会に出て通用しない、とどや顔で言うのが大好きだが
本人が働いた経験は学生時代の店の売り子バイトのみ、それもたった2か月で万年無職
私が体調が悪くて臥せっているのを見て、そんなに怠けてばっかりじゃ何やってもモノにならない!
と言いながら、自分は毎日ひたすら何もせずただダラダラと寝っ転がってくだらない昼ドラ鑑賞
腐るほど時間があるのにムダ毛の処理すらしないだらしなさ
部活なんかやってる暇があったらいい大学に行けるように勉強しろ( でもお前なんぞに塾代は出さないからな )と家に閉じ込めておきながら
お前は毎日時間が有り余ってるだろ!と面倒な家事は私に全部押し付ける
専業主婦なのに何もしていないにもかかわらず、本人は全てを完璧にこなす清く正しく美しい善なる良妻賢母のつもり
例を挙げればキリがありませんが一事が万事そんな調子だったので、始めはまともに話を聞いて自分が悪いのかと思っていた私も思い始めるわけです。
で、あなたは何なの?
と。
如何に自分は何もせず楽をして、しかし外側には立派に頑張っているように演じながら
どれだけ他人から益を掠め取るか、甘い汁を吸うか
しか考えていない人間とはどういうものなのか、どうなるのかを書物で知るのではなく
人生ぶっつけ本番で生まれてから24年間毎日寝食を共にし、その生態はどんなものなのかを嫌でも叩き込まれたので隅から隅まで分かるのです。
少し算命学を絡めてお話すると、人にはそれぞれ持って生まれたエネルギーがあります。
天将星持ちの人はエネルギーが強いので、人生でそれを使い切れるほど宿命を完全に稼働させ切るのは難しいと言われますし実際そうなのですが、これ別に身強の人だけじゃないのですよね。
身中でも身弱でも、それぞれに
今回の人生、こんな風に生きれれば最高!そのためにはこの星とこれだけのエネルギーが必要。
と設定してきた部分があると思う。
身強がすごくて身弱がダメとかそういう話ではない。
それぞれに目的の質も方向性も規模も違うので、皆違う命式を持って生まれてきている。
そして誰もがその『 こんな人生だったら最高!』を実現するためには、持って生まれたエネルギーを余すところなく全部出し切らないといけないのだと思う。
それを怠り始めると?
自分の人生のために使うべきエネルギーを自分の人生に使わないと、自分という存在の真ん中に空洞が出来る。
エネルギーは使わないので、身強の人ほど有り余る自分のエネルギーに自分が押し潰されそうになってとにかく調子が悪くなるしイライラする。
(★)でも努力はいや、地味で面倒なこともいや、賞賛や利益だけは存分に貪り喰いたい
そうだ!
誰かを都合の良い奴隷にして面倒は全部押し付けて
そこから発生した美味しい部分は掠め取って自分の手柄にしてやろう!
そうして自らのエネルギーを “ 他の誰かの人生をコントロールして乗っ取る ” ことに費やすので、自分の人生はますます疎かになる。
自分という存在のど真ん中の空洞はどんどん広がるので、ますます苦しい。
居ても立っても居られない。
そのイライラをどうにかするためには自分の人生や自分はどうなのか?に目を向けなければいけないけれど、やっぱりそれはいや。
そして(★)から延々リピート、というよりも悪循環が加速する。
自分という世界の中で延々負の拡大再生産が起ってしまう。
私の実母の場合は特に、壮年期天将星&十大主星は5方向全てコンプリートの五宮同均型。
でありながら上記のような生活を送っていたので、周りへ撒き散らす弊害も尋常じゃなかったわけです。
問われてもいない、アドバイスを求められてもいないのに(※)
他人の人生に口を出してくる人、コントロールしようとする人、乗っ取ろうという人は
そういうわけで 自分の人生も儘ならない人の極み なのです。
本当に自分の人生を全力で生きていたら、他の誰かの人生をどうにかしようとする暇なんてない。
そんな余ったエネルギーもあるはずがないのです。
(※)教師やアドバイザーなど、助言・教育を求められてやっている人は別。それでも踏み込んでいい領域には限度があるけれど。
そして他人の人生に影響力を持ちたければ、自分の人生を究極まで満たされたものにすればいい。
そういう人は勝手に輝きます。周りの人が放っておきません。
そうすると『どうすればそんなに人生充実させられるのですか』とアドバイスを求められるようになる。
俺様・ワタクシは素晴らしいのだ、だから平伏して賞賛して俺様・ワタクシの言うことを聞いていればいいのだ
というのは、どの角度から見ても陰転なのです(=持って生まれた星の性質がダメな方向に出ているということ )。
そんな経験から、どうしても長男に強く厳しく力づくで無理やり
勉強はしておいた方が良いぞ
と教育するのが苦手なのです。
子供時代に常に親に対して感じていた
で、あなたは何なの?言えるほど何かやってるの?何かを成し遂げているの?
を思い出して。
子供をどうこうしようとするくらいなら、自分の人生をもっと極限まで妥協なく進んで行く方に注力した方がいいんじゃないの?と。
別の視点で命式的に見ると、私と長男はぶつかり合うところがなく大半会の関係。
しかも私が午未天中殺という、次世代に何かを継承していく形がないということ
また子供の位置に貫索星、つまり子供が小さい頃から既に一人の人間として、対等な立場で接するというかそうせざるを得ない感覚なので
余計に
自分のことは自分で決めればいい。
本当に大切なことは自分にしか分からないものだから。
と思うところがあるというのも理由の一つ。
子供をスパルタ的に教育するなんて私には出来そうもないや・・・(諦)
なのですが!
ここで登場するのが上手い具合に命式が家族のそれと組み合わさってくれている夫。
夫は子丑天中殺で意識が子供など次世代に常に向く人
しかも天将星持ちなので長男の頑固に流されない
二人は互いに天剋地冲の組み合わせになる干支も持っていて、長男の抵抗圧にも真正面からぶつかって平気
長男は壁にぶつかって自力で乗り越える経験が沢山必要だけど、その壁に上手くなってくれるのが我が夫
しかも息子は父親から大きく影響を受けた方が良い命式
というわけで長男の教育は殆ど夫に任せている部分があります。
ああ、しかしあの頑固さ・・
たとえ勉学や大卒の資格がなくても大丈夫な道に進むとしても、でもやっぱり学校で得られる知識は出来るだけ吸収しておいた方がいいんですよね。
好きに生きてくれればいいけど、あくまで『 好きに 』であって、生きていくために嫌な仕事をいやいやしなければならない人生は送って欲しくない。
どうなることやら。
コメント
佳代さん、こんにちは。
最近80代でも活躍されているような複数の素敵な女性が五宮同均型で半会持ちな事を発見したところでした。お母様は勿体無い感じですね。
それと佳代さんの初年運が最身強の天将星でしたよね。きっと真向から対峙して精一杯戦ったんですね。逆にあの世系の星だと現実的に向き合わないでかわせるというか親のおかしなところをなんとなく分かっていてもマイペースみたいな傾向があるのかなとちょっと思いました。(例:うちの子)違っていたらごめんなさい。
佳代さんはきっとあたりもきつかった分学びも大きくその後の人生を大転換させて今のポジションがあり、長男君も厳しいお父さんと優しく見守るお母さんという絶妙なバランスでいろいろ良くできているなと思いました。
ありがとうございます。
若年期天将星はまさに、それがないと生き残れない環境に生まれて、何とか生き残ってその経験を活かせということだと思っています。
あの環境では天将星でも全部出し切ってまだ足りないくらい過酷でした。
なので毒親の虐待に耐えられず親や周りの人を手にかけてしまう人の気持ちもものすごく分かるのです。
五宮同均で半会は羨ましいですね♪