パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ( 本名長すぎかw )についての昨日の記事の続き:
このピカソの命式を見てパッと目を惹くのは
- 壬辰の人
- 宿命天剋地冲
- 車騎×3!
第一守護神が宿命内にないので心のバランスが取り辛い。
更に冲動も相俟って、極端から極端に走る人。
例:
青の時代(1901年 – 1904年):
19歳のとき親友のカサヘマスが自殺したことに大きなショックを受け、鬱屈した心象を無機顔料のプロシア青を基調に使い
盲人、娼婦、乞食など社会の底辺に生きる人々を題材にした作品群を描いた。
↓
ばら色の時代(1904年 – 1906年):
フェルナンド・オリヴィエという恋人を得て、明るい色調でサーカスの芸人、家族、兄弟、少女、少年などを描いた。(wiki)
それでなくとも天剋地冲という強烈なぶつかり合いを内側に持っているので、気性が激しくいくらでもエネルギーが沸いてくる。
そのエネルギー発散場として絵画を選んだのは抜群に良かった。
ピカソは仕事をしているとき以外は、一人でいることができなかった。(wiki)
この一文はピカソを端的に表してると思う。
天馳星の天才性を発揮しようと思うと、集団の中で和合協調精神で周りに合わせて・・・は無理。
でもだからといって一匹狼でずっと孤独の中で充実し、幸せを掴むタイプかと言われると全く違う。
人の輪の中でワイワイやりながら、プライベートでは常に多くの人に囲まれてその中でエネルギー交換して充電する人。
ピカソは正式な妻以外にも何人かの愛人を作った。生涯に2回結婚し、3人の女性との間に4人の子供を作っている。
女2 : 結核を患い1915年に亡くなった。
妻1: 息子パウロをもうける。ピカソは離婚しようとしたが資産の半分を渡さねばならないことが分かり中止。
女3: 1935年に娘マヤが生まれた。女3はのちに自殺
女5: クロードとパロマが生まれる。ピカソの支配欲の強さと嗜虐癖に愛想をつかし、2人の子を連れてピカソのもとを去り他の男性と結婚した。
このことはピカソに大きな打撃を与える。女5はピカソを捨てた唯一の女性。
女6=妻2: この結婚はピカソの女5に対する仕返し目的と言われている。
当時女5はクロードとパロマの認知を得ようとしており、ピカソは女5に 「 結婚を解消すれば入籍してあげてもいいよ 」 と誘いかけた。
これに乗ってフランソワーズが相手と協議離婚したが、ピカソは既に女6=妻2と結婚していた。
女6=妻2はのちに自殺
控え目に言っても
!!
じゃないですか?
まあ私の感想はともかく、宿命天剋地冲 を持つ人はそれだけ 極端に走れる
それも絶え間ない葛藤から湧くエネルギーを最適に発散させられれば 凄いカリスマ性 を放つと言われます。
そして 周りの運を自分のものにしながら、それも合わせて強烈なパワーを発揮して行く と。
もちろん宿命天剋地冲持ちの人が皆こうなるわけではありません、適材適所に身を置いて絶えず宿命を燃焼させればの話です。
算命学では陰陽のバランスから、家庭内、家系内などでどちらかが出れば他方が引っ込むといった考え方がなされます。
一人の運が傑出する場合、必ずそれを陰で支える人が出て来る。
というと綺麗に聞こえますが、場合によってはズバリ犠牲になるということですよね。
ピカソの女性関係を見ていると、相手の都合や気持ちに一切構わずやりたい放題に見えます。
実際はああだったこうだったと言えたとしても、財産半分譲渡をケチったり、我が子を育てる妻を放ったらかして愛人の下に足しげく通う・・
行動が全てを物語るというものです。
とこれは女性関係のみを見ていますが、女性に対してこれだけ思いやりがないということはおそらく
公私ともに老若男女関わらず色んな人の運を食い散らしてのし上がっていった人ではないかな。
だからなんやねんこのお目目は?舐めてんのか?と思いながらこの絵を眺めていましたよ、私
そもそも壬辰の人は先祖の因縁をガッツリ受け継いで生まれて来ます。
辰は水庫でしょ?
水は過去=先祖でしょ?
先祖の因縁の溜まる地支なわけです。
特にそれは子供縁の薄さに出ますが、まあ・・・自分ファーストで家庭は二の次だったのでしょう。
実際
生涯におよそ1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵
300点の彫刻と陶器を制作し、最も多作な美術家であると『 ギネスブック 』に記されている。
ギネスブックですよ?この作品の量。
家庭に気を配る余裕も意識もないでしょう。
内側の押さえきれない葛藤を何とか作品創作で宥めようと、そちらにエネルギーを全振りする。
これだけの強烈なエネルギーを持つ人がそばに居れば、そりゃあ周りの普通の人はそのエネルギーに当てられて当然振り回されるというものです。
抜群に頭のいい壬辰で、社会における場に芸術や表現の星ではなく禄存星という人脈や財の星。
自分の作品をあの手この手で売り込むのはお手の物だったと思われます。
とまあいくらでも書けてしまうので、この辺でストップ。
宿命天剋地冲のエネルギーを爆発させて、後世に残る偉業を成し遂げた例としては素晴らしいと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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