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主星司禄星は愛を通じて自己存在を確認する、それがネグレクトに遭ったら

 

禄存星について

禄存星の愛情奉仕は愛なのか
愛情奉仕の星などと言われながら引力の星なので本当は愛の矢印の向きは自分から外へ、ではなく、外から自分へ。

 

この星は注目され愛されることを必要としていると書きました。

禄存星があろうがなかろうが子供は成長過程で無償の愛を注いでくれる誰かが必要なものですが、特に主星(陽占の真ん中)に禄存星がある人や、禄存星が極星、もしくは複数ある人など禄存星カラーの濃い人は特に愛されないと持って生まれた資質がふわっと花開かないようなところがあるものです。放っておかれると駄目。むしろちやほやされて成長するといい。

他の星との兼ね合いもあるので命式全体で見るとまた変わってくることもあります。よって今ここでは禄存星に限っての話をしています。

 

その一方で、禄存星の兄弟星である司禄星はどうか。

司禄星も同じく引力の星なのでやはり注目されたい。ちゃんと自分の存在が誰かに認識されていることを必要とします。それも強く。

中でも司禄星が主星の場合司禄星のカラーがその人を濃く色づけることになるのですが、この場合 誰かが自分を認識してくれているということを通して自分の存在を認識する、自分の存在を確かめる のです。それも広く浅く大勢の人から薄っすら注目されることよりも、身近な人との関係において

ああ、自分はちゃんとこの人に認識されているな、気にかけて貰えているな

と確信することで自分が存在していることを確認する

 

Woman and Child of Jericho, 1886-1887 or 1889 by James Tissot

 

ということは。

大人として精神的に成熟しないまま子供を作ってしまうようなポンコツ親の元に生まれた場合。そういった親は子供を愛せないだけでなく、自分や人生に対する不満・イライラを身近な子供にぶつける虐待に流れることが多いですが、虐待にも色々種類があります。

 

中でも完全に子供が放置されるネグレクトという種類の虐待に主星司禄星の子が晒され続けたならば。

ネグレクトは簡単にいうと無視です。子供の存在をないことにして、世話をしない、気にかけない、話しかけない、完全な放置。面倒臭いので子供がいなかった時の、自分のことだけ考えて生きていればいい自由な状態よもう一度!とばかりに親が子に果たすべき義務を丸ごと放棄する。

 

本来親からの愛は誰にも絶対に必要なものだけれど、誰よりも自分を気にかけて欲しい、認めて欲しい主星=司禄星の子供がこういった環境で育たなければならなかったならば。更にその子に中殺されていない玉堂星(実母の星)があり、宿命中殺のない午未天中殺であり・・・要は母親と縁が深く誰よりも母親の愛を成長過程で必要とする宿命だったならば。

 

その生育環境がその子に及ぼす影響ははかり知れない。ちょっと想像できないレベルでその子の人格を壊しかねない。本人にすればずっと磁場が狂った場所で無理やり立っていなければならないような、酸素がないのに呼吸し続けなければならないような、人生がそれに似た無茶なことになりかねないのです。

特に司禄星というのは着々と色々なものを集積していく性質があります。なので愛されず、存在を丸ごと無視されることが続くということは、成長過程で自分が存在するのかどうかもよく分からないだけでなく

 

お前はいてもいなくても良い存在だ

気にかける価値もない人間だ

愛するに値しない存在だ

どうでもいい人間なのだよ

 

というメッセージを日々着々と自分の中に積み上げていくことになる。

そのようにして自分の内側を構築していく性質があるので、成人する頃には

自分は誰にも愛される価値のない、存在意義のない人間だ

と確信しながらも、一方で誰よりも誰かからの確かな愛を渇望する人間が出来上がる。

 

これは想像を絶する辛さだと思う。

自分がちゃんと存在している確信を持てない

存在しているかも知れないけれど、その存在は『誰からも愛されるに値しない存在』であるらしい

この穴を埋めて精神的に回復するため本物の愛が欲しい

でも愛された経験がないので何が本物の愛か分からない

しかも愛される価値がないらしいので、誰かの気や愛を引くためには自分を安売りしなければいけないのかも知れない

と泥沼のスパイラルに嵌りかねない。

 

などということを禄存星の記事を書いた後、主星司禄星について考えていたのですが。

同じテーマについて(私の好きな)街録チャンネルの三谷さんが今回動画の最後の方でチラッと触れられています。


この街録チャンネルは本当にありとあらゆる『どん底の生育環境』を生き抜いてきた人たちが登場します。それもただ機能不全家族でした、親が虐待に狂っていましただけではなく、実際に一線を越えて世間を揺るがす事件となった家族が家族を殺めた人、自分は殺人鬼の子として今生きている人、小さい頃一番可愛がってくれていた祖母が実は自分の血縁家族を何人も殺めていた大量殺人鬼だった・・・みたいな人も沢山出演しています。そういうあらゆる形の機能不全家族についてもインタビューしてきたこの方が

 

人は成長過程で一定の時期、誰でもいい、それは親戚とか近所のおじさん・おばさん、先生などとにかく誰でもいいから誰かから無償の愛を貰うという経験がないと、壊れてしまうんだということが分かった

 

と仰っています。

本当にそうなんだよね。本当にそう。

私はポンコツ代表みたいな残念過ぎる親の元で『もう死ぬ』というギリギリの精神状態で育ってきたけれど、それでも何とか生き延びられてここまで来られているのはまさに外の世界に本気で私を気にかけてくれる人がいたから。助けてくれる大人がいてくれたから。

 

だからこそ昨日書いた愛の継承の話や、愛の欠乏が世代を超えて煮詰まると因縁になる話

家系の因縁と愛の話
愛というのは、生きて行く上で必要最低限の量というのがある。 そして愛は成長過程で受け取った分だけそれを自家発電的に生きるエネルギーとして回転させていくことができ、また周りに、そして次の世代に受け渡していくことができるもの。

 

子供の虐待の話などにどうしても目が行くのです。

 

ちょっと最後司禄星の話から逸れましたが、命式によって『この虐待の形は特にこの子にとっては破滅に繋がりかねない』みたいなところも分かってしまったりするのでちょっと書いてみました。

 

ただ生きている以上は必ず闇から抜ける道はあるものです。

もしないのであれば、あの世から

 

もう十分頑張ったよ~

そこまでやりきったんだったらこっちに帰って来ていいよ

 

の合図が出るから。

なので絶望の中で生き延びて、今も息絶え絶え・・・の人も、時間はかかるかも知れないけれど希望を捨てないで欲しい。

 

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本日もお読みいただきありがとうございました。

 

本当に心から大切にしてくれる人であれば近所のおっさんでもありがたい存在なのです。

MAN STANDS, IN BLACK COAT WITH WHITE LINING TIED R OUND HIM by 勝川春英

 

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コメント

  1. 泣けてきました。かの安倍元首相を殺めてしまわれた方は、主星が司禄星
    父の自殺、母の宗教への依存、ネグレクト、兄の自殺と様々な困難を前に自らの才能を活かす道を諦め、そんな中でも叔父様との関わりがとても重要な命綱であったろうと思います。殺人は悪いことですが彼の生い立ちや家族への想いを辿ると大人である、親の責任を何よりも痛感いたします。

    • なんと!あの方はそうだったのですね。ちょっと後で生年月日を見てみます。
      しかし宗教二世さんたちが今声を上げ始めていますが、その方々の家庭環境ほど煮詰まっていると主星が司禄であれ何であれ、行き着く先がどこでもおかしくない気はします。
      大きな事件を起こす人は必ず親に問題がありますね。社会がそこに一体いつ気付くのか・・・

  2. うちは精神科医認定の機能不全家族ですが、私→はみ出し運。弟→親から引き継ぐ運と算命学上はなるみたいです。私はなんであんな親と暮らせるのか?よくあんな家にひきこもれるなと疑問でした。私は実家にいても愛を受けられないどころか尊厳を奪われるだけ。磁場を狂わされる感覚よくわかります。医者の親は精神障害者、発達障害者であるという診断より、実は算命学のはみ出し運という言葉の方が私はしっくりしました。

    • 機能不全家族に子供が複数人いると、愛玩(として扱われる)子と搾取(される)子とに分かれますよね。
      なので同じ家族でも子供によって『自分の家は〇〇だった』の〇〇に入る内容が変わってきます。
      搾取される側の子はいつかその流れから離脱しないと骨の髄まで食い潰されるんですよね。

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