最近、この世界は全て虚構なのだなとますます強く感じる。
別に何かがあったから虚無感を抱いたり、感傷的になっているわけではなく。
起こって来ること、目に見える現象、周りの人間たち、時間の流れ・・・
全部リアルに見えるだけで本当は幻。
でもその中で唯一本当なのは
各個人が生まれてから死ぬまで紡ぎ続ける “ 感情 ” なのだと思う。
そこだけが本物。
そこだけが実態。
そこにだけは嘘がない。
それ以外は全部、それを発生させる小道具であり幻。
だからこそ、目に見えないから周りにバレなければいいと
誰かの感情を弄んだり
敬意のない態度で粗雑に扱い、傷をつけたりしたくない。
そんなことをしたが最後
その人の世界において私は
誰かの感情を弄んだり、敬意のない態度で傷をつける存在
として残ってしまうからね。
リアルに見える世界全てが幻と知っても
その上でその幻をまるで本物であるかのように
心から体験し尽くし、味わい尽くせばいいのだろう。
この世はそういうステージ。
Alfred Wierusz-Kowalski (1849-1915) Wyjazd powozem 1890、ポーランド
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