音楽を聴いていると表現したくてたまらなくなる。
あの音に集中する感じ、自分の内側から流れ出てくる何かを音に乗せて繋げていく感じ。
あの楽器を演奏することでしか得られない独特の経験。
今思ったけれど、あれが “ 生きている ” の凝縮なのかも知れないな。
多分私はいつかまた演奏の道に(も)戻るのかも知れない、とも思う。
同じ表現でも、私は1900年前後の絵画を見るのがめちゃくちゃ好きですが
それらを見ても
ああ、自分でも描きたい!
とは 全く思わない。
それは私が絵を習ったり、絵を描いたりしたことがないからではなくて
やはり そっちの道は違う ということなんだと思う。
それは 職業として違います とか
才能がないからやめておいた方が とか
そんな深刻で深いものではなく
単純に そっちは私じゃない ということなんだろう。
それがクラシック音楽のソロ演奏で好きなものを聴くと
全身の細胞が強烈にそちらに自動的に集中して、
ああああああああ私もこう弾きたい
また自由自在に演奏しまくりたい
あの全神経を集中して何もかも出し切るあの感じ、またやりたい!
と思ったりする。
もちろん昔からやっているから、隅々まであれもこれも良く分かるからというのもあるだろうけれど、やはりこれも
そう、こっちだよ
こっちにあなたの幸福はあるんだよ
の強烈なサインなのだ。
そしてこんな強烈なサイン、見逃しようがないのですよ。
以前画家さんとお話しした時に、彼が
やっぱり好きな画家の作品を観ると
ああ、彼はここはこんな風に描くんだ
こういう風に描いてもいいんだ
こうも描けるんだ
なるほど~ と思うんですよね!
と仰って
ああ、私には絵画鑑賞でその描き手視点はないわ、ない!
でも言ってることはめちゃくちゃ良く分かる。
だってクラシックの演奏を聴く時は必ずそうなるもの。
と思ったんですよ。
そういう風に、誰かが自分の本当に好きなもの・ことについて話すのを見聞きするのが大好きです。
皆もっとストレートに自分の大好きなことを堂々と表現すればいいよね。
それが自分を相手に伝える最も分かりやすい方法だと思うな。
さて、皆さんはどんなことが好きですか?
バレアス海
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