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ユニセフ調べによる世界の子供たちの国別幸福度

 

最近ユニセフの調べで、世界の子供たちについて国別幸福度はどんなものかの発表がありました。

Yahoo!ニュース
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これニュースだけではイマイチ分からなかったので、元のレポート を見てみました。

ニュースだけで見ると、単なる「 あなたは幸せですか~?不幸ですか~?的なアンケート 」かね?と思いますが

実際はかなり様々な分野に関して多岐に渡って細かく統計が取られています。

そして流石に!ものっすごーく分かりやすくまとめられていました。

 

68ページあるレポートの最初に出て来る表。

これが日本の状況を端的に表してると思う。

日本は

身体の健康は38か国中1位

精神の健康は最下位から2番目。

 

実際、子供の死亡率( 病気だけでなく事件に巻き込まれないかなど )は低い順で9位。

 

肥満率に関しては最も肥満児が少ない国。

( 肥満が少ないのは良いけど、これ実は栄養足りてない子が沢山いるってことじゃないの?という疑念が。

給食がないとまともに栄養取れない子が増えていたり、子供食堂が必要とされる社会になってるからね )

 

また算数+読解の基礎学力は5位

( ドイツと同じというのにすごく驚いた。ドイツはもっと下の方かと・・・だってこっちの子供たち、日本の子たちに比べて全然勉強してないよ??)

 

しかしこれが精神的なもののテーマに移行してくると、途端に順位が下がる。

 

左:算数・数学+読み書きについて学校でやってるよね、という感覚 右:学校生活の満足度は最下位

 

いじめの有無別満足度は最下位から2番目

紺色=虐めあり 水色=虐めなし

 

友達作りに自信があるか?最下位から2番目。

15~19歳の自殺率。

予想に反せず多いのだけれど、日本より子供の自殺率が高い国がいくつもあって驚く。

特にNZって、あのジャシンダ・アーダーン首相がいるあの牧歌的な国の子供たちが?!なんで?

 

15歳の子供たちの人生に関する満足度、最下位から2番目。

 

日本は一応安全とされる国で( 私は実は全くそう思っていないが )子供たちは学力も高い方、身体的健康に関しては優秀

なのに心は泣いてる。

 

このレポートの最初の方に出てくるこの図

もう少し詳しいバージョンはこれ

子供に関する政策は外側から2番目の層だけど、経済・社会・環境などより大きな枠組みを決定するのは結局は政治の力が一番大きい。

この図を見れば分かるように国の政策がガタガタなのに、末端が個人で努力すれば何とかなる!自己責任!と思い込むのは

幹に害虫が巣食って木全体がひどく病んでいるのにそこを放ったらかして

元気のない葉っぱを磨いてみたり、水を掛けてみたり、日に当てたり陰を作ってみたり・・それを続けていればどうにかなるよ!

という希望的観測、ただの根性論でしかない。

社会がきちんと機能しなくなる時、まず直撃を食らうのは最も弱い存在である子供たち。

 

他人に心を配って丁寧に人間関係を築き、保とうと思うとエネルギーが必要になる。

まず自分が満たされて余裕がないと無理。

これは家族、親子関係も全く同じ。

むしろ身近な人ほど気(エネルギー)を回さないといけない。

でも国の経済はだだ下がり、不景気で多くの人が一杯いっぱい働いてギリギリの生活。

とてもじゃないけれど子供に余裕を持って接するなんてことは無理。

果たしてそれは単なる個人の問題なのか。

他の国の人たちを外国で見ていて、日本人が特に不真面目で大して働かない民族だとは到底思えない。

個人がやるべきことは限界を超えてやってる国民だと思う。

 

生活一杯いっぱいに働いて稼いだ分から社会をキープするために収める税金の割合は、果たしてそれで正しいのか。

集められた税金はどのように使われているのか。

そもそもそれらの具体的事実をちゃんと知っていて、納得しているのか?

そこが要であり自分たちの生活に激震を与え続けるにもかかわらず

そしてそれらを決めるのは主権のある自分たちであるにもかかわらず

殆どの人は大真面目に

餅は餅屋に、政治は政治屋に

と思っている。

政治というのはせいぜいチラ見して笑いとばすワイドショーネタ、自分には無関係の世界だと。

むしろそんなものに関心を寄せ言及するのはカッコ悪いのではないかとすら思っている。

 

そして真面目な人ほど「 自分の頑張りが足りないのではないか 」と、ますます自分を追い詰める。

春休み夏休み秋休み冬休み、一切なし。

あっても数日。

それを何十年も続ける。

人として生物として、それはあまりにも無理があり過ぎる。

それを認めない。それに気付かないのかも知れない。

人生そういうものなのだと検証もせず自分を納得させる。

いや、そもそも検証する余力がない。

そんな生活スタイルは誇るべきことでも自慢できることでもない。

疲弊する毎日に溜まるストレスは、自然と弱いものにぶつけらる。

子供たちは成長に必要な余裕のある教育や助けを得るどころか

親を支えるサンドバックの役割を全力でこなさなければならなくなる。

そうしなければ家庭が崩壊してしまうと分かっているから。

 

このユニセフのレポートにあるように、日本はそれでもまだ今のところ物質的に何とかなってはいるレベルにある。

でもこのレベルは年々急激に下がって行っていて、回復の兆しは見えない。

日経平均がどうの言ったところで、日銀がガンガンにお金を刷って投入し、政府が税金を投入し、それは

薬物でボロボロになった廃人に「 もっと薬物注射すればいいんじゃね?」状態でしかなく

その場しのぎで体裁を取り繕うためだけに持ちこたえてるだけ。

今他国に比べてまだ何とか持ちこたえている子供の物質レベル、安全レベルの環境がさらに悪化すれば

今ほぼ最下位にある日本の子たちの精神状態、心の健康はどうなるか。

 

私は今現在の日本の政治は絶望的で救いがないと思っている。

でもこう書いていても私は別に安倍首相個人や自民党が嫌いとかそういうわけではない。

今のままだと、これが別の首相になろうが、民主党や立憲民主、公明党が政権を握ろうが結局何も変わらない。

この国民にしてこの政権、社会、国あり。

もっと根本的なところに原因がある。

 

そしてその大きな原因の一つは

第二次世界大戦で多くの国民が実は患っていたあろうPTSDを完全に放置して、そんなものなかったことにして

物質面だけを追い求めて突っ走ったことにあると私は考えている。

あるものをなかったことには出来ない

ないものをあることにして表面だけ取り繕ってもその帳尻合わせは必ずやってくる。

家系も国もそれぞれ一つの有機体。

世代を経て積み重なる不自然は、必ずそれを解消しなければいけない尻拭い世代に津波のように覆い被さって来る。

家系でいえばそれが因縁。

国家でも同じなのだろうね。

 

Pierre Bonnard  ( 1867-1947, フランス )  通学途中の子供たち

 

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