昨日の収穫物
消毒用品がどこも売り切れというニュースがありましたが、近くの dm にはこの殺菌スプレーが山積みになっていました。
スピリタスももう一本追加で、毎日家だけでなくマンションのドアのノブとかエレベーターのスイッチなど消毒して周っています。
さてこの間 3月1日に行こうと思っていたオペラを自主的に諦めた・・という話 をしましたが
もう少し早く休止を決めてくれていればチケット代返って来たのに・・・などというケチなことは考えないようにしましょう (笑
というようにドイツもすっかりコロナニュース一色なのですが、世界でほぼ同時に起きていることから
国力もさることながらこれほど国のカラーがハッキリ出る災害もなかなかないのでは?
と思いちらちらニュースを眺めています。
ニュースの内容もスタイルも、国によって全然違う。
例えばですが、日本語界隈では
イタリアも韓国も片っ端からテストをして疑わしい人を病院に収容しているから医療機関が崩壊している
テストしすぎ、あんなにテストするもんじゃない
と実しやかに囁かれていますが
そんなことドイツ語系ニュースでは一度も見たことありません。
これは一例ですが
このベルガモの総合外科医Daniele Macchini 氏のFBにおける書き込み
( 注: ベルガモは北イタリアで最も感染者が多いロンバルディア地方の一都市 )
を参考に書かれた この記事 では
Macchini 氏
私はベルガモにもう2年いるが、ここの人たちは何もないのにフラっと救急に来るようなことはしない。
コロナに関しても熱が出たらまずは周りにうつさないように1週間~10日は自主隔離、薬局の薬で様子を見る、といった指示を市民はとてもよく守っている。
でももうそれも限界、彼らは息ができないんだ。
酸素を必要としている。
普段は運び込まれてくる人の一覧は色々な色で埋められるが、今は赤一色。
皆、間質性肺炎 、それも左右両方だ。
インフルエンザの症状とは全く異なるので、新型肺炎をインフルエンザの重い奴なんて言うのはやめることだ。
と。
( 日本ではやたらインフルエンザと比較、矮小化されてませんでした?)
一地方都市に関しての記事ではありますが、これを見る限り
むやみにテストして片っ端から病院に収容して医療崩壊という日本の噂話は違うということになりますね。
また 別のこの記事 によると
1004万人いるロンバルディア地方では
合計で今のところ610床しか重症患者のベッドがない
らしく、もともと医療機関の規模が小さいことも死亡者が増えている一因かと。
( → これだよね、中国が1週間の突貫工事で1000床の新型肺炎専用病棟作ったのは。あそこは国力もマンパワーも巨大なのでできたのだなあと。)
そして韓国ですが
Eine Alternative zur Abriegelung :Testen, testen, testen!
素早く可視化し予防する を合言葉に
最初の17日間で
24時間稼働するウイルステスト出来る研究所を96か所設け
5000万人の国民の内22万人が既に検査済み
これは 1週間に2万人が検査されている計算 となる。
他のどの国も韓国ほどシステマティックに早期発見できる流れを実現できていない。
しかもテストは無料。
早期にドライブスルーテストシステムを導入したのも韓国で
全部で50か所存在し、テストにわざわざ車から降りることも必要ない。
検査対象が多いので統計的結果としては正確さは何とも言えないが
世界の新型肺炎死亡率が3.4%であることに対して
韓国は0.77%と極めて低い水準に押さえられている( ちなみに死亡者の3分の2は男性とも )。
しかも中国やイタリアと違い、韓国は国境や街を封鎖することなく
特定国からの旅行者の流入を禁ずることすらなく
湖北省から来た人だけは14日間の隔離を指示するだけで
ここまでの結果を出すことに成功している。
とまぁべた褒めです。
韓国はテストしすぎて感染者を発見しすぎて医療機関崩壊 という例の噂話は一体どこから来たのか?
一方日本の厚生労働省のページを見ると
最初から今までで日本全国見渡しても合計2万人弱しかテストを受けていない。
これが吉と出るのか凶と出るのか。
全てが過ぎ去ってからでないと分かりませんね。
ドイツでは疑わしい症状が出た場合まずは電話相談ということになっていて
全く別件で先週小児科に行ったら、いつも溢れ返らんばかりに満員の診療所が逆にガラガラでした。
ドイツ政府の見通しでは6~7月あたりまでは収まらない、何とか爆発的に感染者が増えるのを抑えて医療崩壊だけは避けないと!と言った感じです。
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